日記・コラム・つぶやき

ちょうどいい

最近はテレワークを推奨する企業が増えて、在宅率が高まると同時に空き巣は
減っているのだとか…コロナは空き巣からも仕事を奪っているわけですなあ。
それでも不景気になると世の中が物騒になるのは避けられないので、自宅に
防犯カメラを増設。
これまでは壁に穴を開けて配線してカメラとモニターを繋ぐ等の工事が必要
でしたが、今回購入したのはカメラから電波でモニターに映像を送るシステム。
15分程度で設置したら、あとは電源コードを差し込むだけです。
画面もカラーで夜間もくっきり写って録画も可能…お手軽な防犯にちょうど
いい。

寒い時期はもちろんですが、この炎天下で難儀するのが洗車です。
車は歴代大切に乗り継いできたので、洗車は手洗いのみで、スタンドの自動
洗車機は一度も利用したことはありません。
現在の愛車キャデラックもガラスコーティングを施してはいるものの、春先
からの花粉や黄砂、PM2.5等の影響で、昔と比べたら汚れやすい環境である
ことは確かでしょう。
実は出張洗車を行う業者があると知り、さっそく利用してみました。
約束の時間に大きなタンクを積んだ軽トラがやってきてプロの技でテキパキ
と洗ってくれるわけですが、今回は水垢を取り除くコースを選択したので、
本当にピカピカになりました。
ネットで希望日とコースを指定し、料金はクレジットカード払いです。
希望日の前日の天気予報で、降水確率が50%を超えたら自動的に日程変更
してくれます…コスパと便利さがちょうどいい。
ちなみに洗車の様子は防犯カメラのモニターでしっかり観察できましたよ。

相変わらず毎週のように東京、大阪、名古屋へと動き回っていますが、福岡
を含めたいわゆる都心部では、ドラッグストアが次々と閉店しているのが目
に付きます。
特にインバウンドをあてにしていたエリアほどその数が多いようですね。
そもそもですねえ、増え過ぎたんですよ…今くらいがちょうどいい。

博多港はアジアに近いのもあって、コロナ禍前まではクルーズ船の発着数が
日本一で、福岡の繁華街は中国人や韓国人を中心に多くの外国人観光客で
ごった返していました。
彼らをターゲットに商売をしていた人達にとっては、現在の状況はお気の毒
としか言えませんが、単に10年前くらいに戻っただけなんですよ…買い物に
出ても街は静かで個人的にはちょうどいい。
今後はインバウンドに頼らなくても経済が回っていた10年前の状況が普通
なのだと、マインドをリセットすることが焦眉の急でしょう。

政治的な感情も相まって、隣国のマナーの欠如した連中とすれ違わないだけ
でも清々しています。
行きつけのレストランで、中国人富裕層が高級ワインを持ち込んだ挙句に、
「この店で最高の肉を出せ!」と喚いているのを見て、その傍若無人さに辟易
した記憶があります…あんたらコロナ後も来なくていいからね…ホント今が
ちょうどいい。
あ、面白い格言があるので紹介しましょう…
「ドイツ人が発明し、アメリカ人が製品化し、フランス人がデザインし、イタリア
人がPRし、イギリス人が投資し、日本人が小型化&高性能化し、中国人が
海賊版を作り、韓国人が起源を主張する」…嫌味の調合がちょうどいい。

先日、GINZA SIXでオーバーホールが完了したフランク・ミュラーのダブル
ミステリーと久しぶりの対面…青く輝く文字盤が妖艶でありながらも涼しげで
この時期にはちょうどいい。
今回ノベルティとして、フランク・ミュラー特製マスクケースを頂きました…
コロナ禍でもちょっとしたオシャレがちょうどいい。

コロナの猛威に端を発した株価暴落はリーマンショックを凌ぐ勢いであった
ために、狼狽売りに走る投資家も少なくなかったようですが、一方、その
片隅でブレずに投資方針を維持して、昨今の市場におけるV字回復の大きな
果実を享受している個人投資家も多くいるわけです。
で、自分の資産状況を全てチェックしてみたところ、取引している独立系の
投資会社5社の保有残高は過去最高となり、日本の株式もグローバルファンド
も絶好調!
さらに金の価格が史上最高額を更新中で、取引している田中貴金属に、長年
積み立てて保有している金の買い取り総額を算出してもらったらビックリ!
…ちょうど、いや、かなりいい。
それならば、素材の金の価値が高騰していながらも価格が据え置きの金無垢
の腕時計をゲットしない理由はありません。
今回購入したのは、以前からロックオンしていたGRAFFのピンクゴールド
クロノグラフ…ベゼルがダイヤモンドのファセットのようにカットされ端正
かつグラマラス、リューズにあしらわれたダイヤモンドと12時位置のエメラ
ルドというポイントをおさえたジュエルの配置はまさにGRAFFの真骨頂!
…ドレスコード有りのパーティーやクラブ活動にちょうどいい。

最近食べ過ぎなのと、痒疹の治療と暑さで筋トレとウォーキングを怠って
いたせいかオーバーウェイト気味。
先日、伊勢丹メンズ館のトムフォードに立ち寄り、あえて一番細いデニムを
購入…現在はウエストがかなりきつめですが、これくらいがちょうどいいと
公言できるように頑張ります!

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モチベーションやら治療やら…

世の中は猛暑とコロナ禍の真っ只中で、予断を許さない状況ですね。
そんな中、しばらくアップしていなかったので、極めてプライベートな近況を…

どうしてもコロナの話題は避けては通れないわけで、各都市によって様々な
自粛要請が出されているのですが、福岡の要請はというと…なんと二次会禁止。
一次会から利用される可能性が低いバーやスナックやクラブにとっては死刑
宣告のようなものですよ。
さすがにお店からの営業メールもぱったりと途絶えてるし、自粛解除された
ところで短期間で客足が戻るわけもないし、私がクラブ活動を再開した時に
何軒の行きつけが生き残っているのか…全て杞憂で終わればいいなあと思う
昨今です。

実は、今年の春先から厄介な皮膚病に罹患してしまいました…それは原因も
はっきりせずに難病とされる「痒疹」
痒疹にも何種類かあるのですが、私が罹患したのは多形慢性痒疹…症状は
死なないけど死ぬほど痒い丘疹が全身に出現するというもの。
とにかく見た目も酷いし、痒くて睡眠不足になるためにQOLはどん底です。
ただでさえ睡眠不足で眠いのに強力な内服薬がさらに眠気を誘い、6月には
居眠り運転で死にかけました。
大学での研修医時代に何度か遭遇した疾患で、何年も治らずに苦しむ患者を
診てきたので、まさかと思って昔の同僚の皮膚科医を訪ねてセカンドオピニ
オンを求めたところ、診断に間違いはありませんでした。
幸か不幸かマジックの仕事は年末までは蒸発しているのですが、収入を得る
必要性と、何より忙しく動いていると痒みを感じることが軽減されるので、
自分が関わる全ての複業を全面解禁して全国を飛び回りながら治療を開始。
同僚医師と相談しながら色々な薬を数週間ずつ試しながら、自分に合う薬を
模索してきました。
その結果、治療開始から5か月経った8月に入ってからやっと改善傾向へ…。
夜中に痒みで目が覚めないことがこんなに快適とは…。
まあここを読んでいる方で痒疹で悩んでいる方はまずいないと思いますが、
現在の私の治療レシピを…抗アレルギー剤のアレグラを1日2錠、漢方薬の
当帰飲子を1日3包、外用剤は最強ステロイドのデルモベート軟膏と保湿と
してのヒルドイドの等量ミックスです。しつこい丘疹にはドレニゾンテープ
を貼っての密封療法を行います。
たまに新しい紅色丘疹が数個出現しますが、早めに封じ込んで悪化を防いで
います…古い丘疹はすでに色素沈着のみとなっているものの、これが薄く
なるには年余に渡るでしょう。
全身がブツブツの状態なので、しばらくはドット柄の服は買う気がしません
なあ。
何人かの知り合いから、それストレスが原因なんじゃないのと言われました
が、現在この皮膚病だけがストレスなので、ストレスが原因でないことは明
らかなのです。(ご心配ありがとうございます)
ごくプライベートなことなので、当お知らせで書くことを逡巡しましたが、
知人の多くには治療中であることを知らせていたので、完全寛解に向かって
いることの報告として書きました。

さてマジックに関しては、多くのマジシャンも感じていることだとは思い
ますが、演じる機会がないと練習するモチベーションは落ちてしまいがち。
特に複業に傾注していることや痒疹の治療もあり、忙しさにかまけてほと
んどマジックに携わることもなくなりつつありました。
これではいかんということで、幸い毎週のように東京と大阪に行っている
ので、短時間なのですが、ふじいあきら、庄司敬仁、内田貴光、北原禎人、
RYOTA…等、一級の後輩マジシャン達とお茶をしながら刺激を得ています。
先日は久しぶりにカードの技法の練習をして、動画をふじい氏と北原氏に
送って、個人的に添削してもらうという贅沢な遊びもしています。

後輩マジシャンのトーマ氏がオリジナルカード(EDEN CARD)を製作した
とのことで、2デック送ってくれました。
近年は安く作れるのか、オリジナルカードを作るマジシャンが多いようで、
色々と手にしたことがありますが、その多くが自己主張が強くて承認欲求
の塊のようなものまであって、使う気がしないものがほとんどでした。
一目でそれとわかる一流ブランドのロゴ入りTシャツやアイコンがはっきり
した腕時計を着けるのなら、本人の好みや生き様を表現するには有効な
手段なわけですが、無名のマジシャンの名前や店名がデカデカと描かれた
カードをわざわざ人前で使うのは動機としても弱いし、それを使っている
理由を尋ねられるのも演技の腰を折られそうで億劫です。
しかしこのEDEN CARDは少々硬めですが抜群の扱いやすさで、何よりも
高級感を纏いながらもシンプルなデザインで、あらゆるシチュエーション
にマッチする逸品だと思います。
久しぶりにカードマジックに対するモチベーションが上がりました。

ふじい氏や庄司氏も、最新のDVDや新ネタをプレゼントしてくれたりと、
私のモチベーションの維持に協力してくれます。
多くのマジシャンがモチベーションの維持に苦労しているのは想像に難く
ありませんが、一番の処方箋はコロナが終息し、安心して客前に立てる
状況に戻ることだと思います。
私が闘っている痒疹よりも厄介かもしれませんが、その日を信じて続けま
しょうね。
完全に枯れた草木には誰も水をかけてくれませんから…。

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夏の諸々

7月も怒涛の移動が続くので、少々バテ気味です。(7月は新幹線に16回、
飛行機に3回乗ります)
まだ飛行機の減便は続いているので、必然的に客は新幹線に流れて日を追う
ごとに混んでいる印象です。(JALの国内線全便再開は10月とのこと)
それは仕方ないとしても、新幹線は飛行機と違ってどんなに乗ってもマイル
が貯まらないのが、なんか虚しいですね。
新大阪に着くとエスカレーターの右側に立つことで、ああ、大阪に来たなあ
と自覚するようになりましたが、あれはなんででしょうね?

毎週、心斎橋のホテル日航大阪に宿泊していますが、かつてこのホテルの
最上階(32階)には「ジェットストリーム」というバーラウンジがあって、
実は30年以上前にマリックさんがテーブルホッピングをされていたのです。
その模様は日本テレビ「11PM」で紹介されています。(現在はバンケット
ルームに改装されて、バーは名前を変えて31階に移転しています)
たまに大阪の後輩マジシャン達と31階の「スカイクルーザー」で飲みますが、
この真上でマリックさんが出演していたんだなあと思うと感慨深いですねえ。

この数ヶ月、ビジネス上で色々な人に会い、多くの人を紹介されたりしまし
たが、ほとんどがマスクをつけたシチュエーションだったので、顔を覚えら
れないという弊害…次に会っても認識できる自信はありません。
目つきと声で人物を把握していくしかないですね。(余談ですが、マスクを
している女性は、若干美しく見えてしまいます…あ、あくまでも私見ですよ)

東京、大阪、名古屋、福岡のいずれの都市に行っても、話題の中心はやはり
新型コロナの現在の影響と今後についてですね。
最近見聞したエピソードも数々あります…

多くの医療機関が赤字転落して、医師の解雇も始まっているようです。
週刊ダイヤモンドによりますと、危機管理のためか医師の1割が副収入を
得ているとのことで、その内実は…株式は除いて、「不動産経営」「会社経営」
「執筆業」「コンサルタント」「顧問収入」「芸能」「ユーチューバー」…
とまあ私にも当てはまる項目もいくつかありますが、芸能って趣味ではなく
収入になっているのならどんな内容なんでしょうね。
私の場合は特殊で主と副が真逆だったわけですが、医師ライセンスを持って
いるばっかりに長年趣味でマジックをやっていると誤解されたり、意図的に
アマチュア扱いしようとする嫌がらせを実績でねじ伏せようとした人生なの
ですが、予想だにしなかったコロナの副産物とでも言えるのか、現在はもう
そんな無駄からも解放されつつあるので清々しています。

他にも、ご存知と思いますが、シルクドゥソレイユが破産申請…中国企業の
支援を受けるようですが、くれぐれも中国雑技団に変貌しないことを願います。

先日、新宿の歌舞伎町に近い有名時計店を訪れて話を伺ったところ、現金を
握りしめて高級腕時計を買いに来ていたホスト達が、すっかり蒸発してしま
ったんだとか。

某芸人がウーバーイーツを頼んだら、配達人が知り合いの芸人だったとか。

10万円の特別給付金が振り込まれた某マジシャンが通帳を見て一言呟いた
そうです…自分史上最高ギャラ!

前回も書きましたが、日本の役所の効率の悪さには閉口します。
そもそもオンライン申請自体が名ばかりで、自治体職員は申請内容を紙に
打ち出し、手作業で住民基本台帳と照らし合わせて、間違いや記入漏れが
ないかという確認作業に追われているわけですから、もうアナログそのもの
ですよ…自動販売機の中にわざわざ人間が入って商品のやり取りをしている
ようなものです。
こんな状態で第2波第3波が来たらどうなるのでしょうね…最近は東京を中心
に如実に感染者が増えてますし。
でも次は給付金の遅れというのは杞憂に終わるはずです…なぜなら自治体や
国にはもう現金を配る余裕はないと思うからです。

時代は「最善の時か最悪の時か、希望の春か絶望の冬か」…ディケンズの長編
「二都物語」の書き出しですが、アフターコロナの日本はどんな時代に入って
いくのでしょうか。
大きく変わるにしても、これまでの日常に戻るにしても今回のコロナ禍で学習
したことがあるはずです。
私以上の年代はギリギリ逃げ切れるかもしれないので、無責任なことは言えま
せんが、これからの時代、芸人に限らず(芸人なら特に)これ一本で食べていく
という強がりも否定はしませんが、複数の収入源という保険を持つことを、
表で堂々と談論風発するべきだと思います。

「ピンチはチャンス」と鼓舞する声もありますが、現実社会では間違いなく
「ピンチはピンチ」だし「チャンスはチャンス」なのです。
あ、それとくどいようですが、「カツラはカツラ」ですからね。






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再起動

STAY HOMEも一段落、6月からは世の中もそろりと再起動して、日常が戻り
つつありますね。
私はこの2ヶ月間の巣ごもり生活中に、すっかり早寝早起きの習慣が身に付い
てしまい、先日のエントリーに書いた通りしっかりと朝食を摂るようになった
ために、せっかくなら美味しいトーストを食べようと注文したBALMUDAの
オーダー色がようやく届きました。
噂に違わず、いつものパンとは思えないほど美味しく焼きあがるので、これは
食べ過ぎに注意ですな。

さて、再起動とはいってもエンタメ業界の動きは鈍く、マジックのオファーも
12月の案件がちらほらという程度ですが、これもコロナの第2波次第ではどう
なるかわかったものではありません。
どう考えてもこのままではマズいということなのか、真っ赤な「自分アラート」
が発動したので、複業(副業ではなく、複数の本業)を全てこなすべく、東京、
大阪、名古屋の大都市圏を慌ただしく飛び回っております。
飛び回るとはいっても、各地のホテルが休館だったり、何よりも空の路線が約
8割の減便で不便なことこの上ないわけですが、そうなると移動手段は新幹線
が中心となるわけです。(6月は22回乗ります)
結果、時間を有効に使おうと読書量が増えるかと思えば、疲れでウトウトして
思ったほど読了できませんね。(カミュ著の「ペスト」は結構眠くなります)
気分転換に久しぶりに某週刊誌を買ってみると、人気芸人の不倫問題や、小池
都知事の学歴詐称問題等、世間は実に喧しい。
都知事は本当にカイロ大学を首席で卒業したのか?…まあ、都知事選を見越し
てのネガティブキャンペーンの一つなのでしょうが、公人である以上、はっきり
させないとモヤモヤしますねえ。
卒業証書を見せれば済むことですから。

一方、公人ではないマジシャンの場合は、ホント言ったもん勝ちみたいに詐称
がゴロゴロと転がっています。
詐称なんて無関係という程で飄々と生きているベテランだって「〇〇で優勝」と
虚構の過去を引きずって生きていますからね。
優勝カップを見せれば済むことなのに…衣で大きく見せたエビフライの正体
は、カツラがバレるよりもみっともないのです。
この事象についても2年前のエントリーでしっかりと書いていますので、お暇
ならご一読を→「詐称」

さて、自粛明けで飲む方はというと、現在は仕事の後に宿泊先のホテルのバー
で軽く飲む程度で、本格的なクラブ活動の再起動はまだ先になりそうです。
いや、今の生活リズムでは、同伴→クラブ活動→アフターで朝までコースは
もう無理かも。(健康や財布のことを考えれば、その方がいいいんですけどね)

日経新聞によりますと、プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス
協会の調べでは、コロナの影響で収入が減ったと答えた割合は会社員32.1%
に対し、フリーランスは74.4%ということなので、状況は深刻で一本足打法
の危うさを改めて認識させられます。
そしてこれも記事の一部ですが、アパレル業界は自粛で春夏物を売り逃して、
在庫の山が企業の重荷になっているのだとか…それを裏付けるかのように、
絶対に値引きセールなどしないと断言していた某一流ブランドの担当者から、
VIP客だけを対象にしたセールを開催するので是非!という電話がありました。
急にお誘いを受けても、その手の服は飲みに出かける時かショーの時にしか
着ないので、今の状況では残念ながら不要不急の服としか言えないのですよ。
演じる機会がなければマジック道具も不要不急の代表のようなもの。
ブイブイいわせていたマジックショップもシュリンクする一方です。
(「小さくなるカード」は実演しづらいかもなあ…考え過ぎか)

近頃の移動が多い日常を少しでも楽にしようと、今絶対に必要なものとして、
新しいキャリーを購入しました。
これまではマジックの営業出演やプライベートな旅行で必ず携行していたのは
RIMOWA…何しろ軽くて丈夫なので、大小合わせて7個保有しています。
30年以上使用しているものでも、ボコボコですがまだまだ使えます。
ただ、あまりにもコモディティ化し過ぎて、空港のターンテーブルでも他人の
と間違えそうになるし、少々飽きてきたのも事実。
で、今回購入したのがZUCA(なんか芸名にも似てるし…そういえばZIMAと
いう飲み物もありますね)…その最大の特徴はキャリーに座れること。
新幹線のホームで座っていると、ガン見されます。
また内部は付属のコンパートメントで種類別に仕分け出来、キャリーを立てた
状態で必要な物だけを取り出すことができます。
ホテルの部屋の床やベッドの上でキャリーを広げることに抵抗があったので、
実に快適です。
キャスターも大きくて動きもスムース、転がす音もほとんどしません。
そして何よりもスタイリッシュ!(私はシルバーフレームを選択しました)
機内持ち込み可能サイズなのですが、唯一の欠点は少々重たいこと…でも
RIMOWAとの比較ですから許容範囲でしょう…オススメです。

ところで皆さんの手元には、特別給付金の申し込み書類は届きましたか?
うちにもようやく届いたので送付しましたが、このエントリーを書いている
時点ではまだ振り込まれておりません。
こういうのってホント日本は遅いですよね。
欧米はまずお金を配り、事後に不正をただすのに対して、日本の役所は不正
受給の責任を取らされるのを恐れて、労働、税、法務の多くの分野に専門家
を挟み、プロでなければ使えないシステムをがんじがらめで作って、それが
デジタル化を遅らせて改革を阻むのでしょうね…う〜ん、困ったものです。

で、10万円振り込まれたらどうするのかって?
カード決済したGRAFFの腕時計のオーバーホール代は、9万9千円でした。
…そういうことです。


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新しい生活様式 (後半)

緊急事態宣言が全国で解除されて、コロナと生きる「新しい日常」が始まり
ました。
それに伴う新しい生活様式…マスクやソーシャルディスタンスは当然のこと
として、レジでのビニールの暖簾や飲食店のパーテーションは、そのうちに
慣れるのでしょうが、やはり抵抗はありますね。(ラーメンの一蘭は改装費が
ほとんど必要なかったのでは…)
テレビでのリモート出演はすっかり観慣れた感があります。
多くの企業ではテレワークを実施していますが、意外とこれで済むならこの
ままでいいのではという機運も高まっているのだとか…社員全員が都心の
オフィスに通勤する必要がなくなれば、高額な広いオフィスを解約する動き
が加速するのも当然の帰結でしょう。
個人の飲食店はもちろん、大企業にとっても家賃を含めた固定費はかなりの
負担となっていますからね。

とにかく多くの事象がそうするつもりはなかったのに、そうせざる得ないと
いう状態に追い込まれて、その結果、やってみたらできたとか、実はこの方
が良かったとかの事象が派生しているのでしょう。
壊滅的な状況の観光、飲食、エンタメはもちろん、全国の病院の8割が赤字
になるほどの事態ですから、コロナ禍の影響を受けていない職種はほとんど
無いという現状の下、それぞれの業界で様々な工夫をして、ニューノーマル
(新常態)を構築していくしかないのでしょう。

ただニューノーマルの下で横並びで暗黙のルールを守っても、今度はその
止めどきが単独では難しいものです。
苦肉の策で工夫せざる得なかったマジックショーの景色はどのようなもの
なのか…ちょっと想像してみただけでも興醒めしそうな環境なのでは?
カウンターにはビニールの暖簾、マジシャンも客もマスク姿やシールド姿、
客が触れる道具や手を消毒してからマジックを始めるも、表情も読めなけ
れば台詞も聞き取りづらい等々…神経質な客であれば、スポンジボールや
コインを握ることを拒絶するかもしれません。
このように感染を気にしながら不要不急のマジックを楽しむことができる
のでしょうか?

演者の立場からしても、例えば手や道具を消毒してからの動物マジック?
…有り得ん!有り得ん!もうそこまでして演る必要があるかって感じですよ。
今朝のニュースで観ましたが、営業再開したライブハウスでは、ステージと
客席の間にビニールのカーテンが張られていました…まさに興醒めです。
今後、ホテルの宴会場で「密常態」の企業の立食パーティーでの営業とか
あるんですかね?
近い将来、「昔はこんな営業現場があったんだよなあ」と当時の映像を観な
がら、しみじみと晩酌をしている自分の姿は想像できますよ。

ではこれからのマジックはオンラインだとばかりに、続々とマジシャンが
参入しているようですが、これも通常営業が本格的に再開するまでの「繋ぎ」
という側面が強く、これから先の生活を支える基盤にしようと期待しても、
先行者利益を享受する一部のマジシャン以外には困難な気がします。

日頃から「お客様に夢を見せるために、お客様を笑顔にするために」と宣う
マジシャンが、このコロナ禍で「仕事が無い」と焦り嘆く理由は、「お客様に
夢を見せられない、お客様を笑顔にできない」からでしょうか?…
いいえ、おそらく「自分の生活が不安だから」でしょう。
そうであるならば、仕事欲しさの本音を糊塗したまま、健全な建前をモチベ
ーションとしてアピールするのは金輪際控えた方が自身の為だと思います。
追い詰められた時に本音を吐露できないのはストレスが溜まるだけです。
煩悩多くして欲深い私なんて「せっかくこの世に生を受けたからには、自分
を楽しませるために自分は生きているのだ…」という思想を平常運転で堅持
していますし、コロナ後は、より一層その思想が先鋭化して、煽り運転…
いやいやスピードアップしていくことは間違いないでしょう。

私自身にとってのSTAY HOMEは、新しい生活様式どころか「新しい人生」に
ついて真摯に向き合って熟考することができた、ある意味では有意義な時間
でした。
これまで、「何歳までにこれを達成する、これを済ませておく」という人生の
タイムスケジュール通りにほぼ正確に歩んで来ましたが、コロナ禍の影響で
計画を2年前倒しで進めています。
そうせざる得なかったわけですが、いずれにせよ2年後にはそうするつもり
だったので、余生のためにはこれでいいのだと確信しています。

「ピンチはチャンス」と鼓舞する人もいれば、「どうせ他にも収入源があるんで
しょ」などと言う慇懃無礼かつ軽佻浮薄な輩もいるものですが、それも過去に
どれだけのものを積み重ねて、いざというときに発動させる準備をしてきた
のかによりますから、自身のポテンシャルの全てを総動員して本気で生きて
行くというのは、一朝一夕にできるものではないのですよ。
まあ、私の場合は年齢的にも完全な人生逃げ切り型ですから、無責任なこと
を言うつもりはありませんが、マジックを含めた今後のエンタメ業界は大変
だと思います。

「まさか自分が生きている間に世の中がこんな事態になるなんて」と嘆いた
ところで、人生100年とされる長寿時代であれば、100年に一度の災難に遭う
ことは不思議ではないのです。
ここは腹を括って、新しい生活様式の中で新しい人生を模索するしかない
でしょう。
自らにも言い聞かせていることですが…「あったかもしれない人生」を追わない
ことです。

さて、緊急事態宣言解除は決して「安全宣言」ではありません。
日常が戻り始めた矢先に第2波に襲われて再び自粛にでもなったら、とどめ
を刺されかねませんので、くれぐれも「緩み」のない生活が肝要ですね。
緩みがあるとカツラもバレるのです。

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新しい生活様式 (前半)

前半は軽く近況を…STAY HOME期間中、筋トレとウォーキングのおかげ
なのか、なんとか「コロナ太り」は回避できております。
久しぶりに緊急事態宣言解除後の福岡の街に買い物へ…あらゆるショップの
入り口に消毒液が置いてあるので、今日一日で何度手を消毒したことか…
あ、三越のロレックスのショップでは熱も測られましたね。

デパートが再開したおかげで、オーバーホールが終了したGRAFFの腕時計
をやっと受け取ることができました。
2か月半ぶりの再会でしたが、丁寧にメンテナンスされて、しっかりと磨き
あげられたホワイトゴールドのベゼルを改めて見ると、やはりゴージャスで
ハンサムな時計です。
ラバーバンドに付け替えて、この夏もヘビロテで活躍してもらいます。
またピンクゴールドの新作モデルを2本見せてもらいましたが、どちらも
独特の色気が漂う素敵な時計でした。
我に返って、帰還したGRAFFを左手首に装着したら、いくつかの馴染みの
ブティックに挨拶周り…いずれの店も私以外に客がいないという閑散とした
状況でしたが、担当の方々も元気そうでまずは一安心。
トム・フォードでは爽やかなターコイズブルーのデニムと白いレザーベルト
を購入して家電量販店へ…。

自粛中にすっかり早寝早起きの習慣がついてしまい、しっかりと3食摂る
ようになったことは、前々回のエントリーに書いた通りです。
朝にトーストを食べる機会も増えたので、その評判で以前から気になって
いたBALMUDAのトースターを購入…希望色が品切れだったので、来月中旬
まで待つことになりましたが、ごく普通のパンがとんでもなく美味しく焼き
あがるとのことなので、届くのが楽しみです。

最後に書店で本を7冊買い溜め後、牛タン定食を食べて帰宅…今までのごく
当たり前の生活様式がこんなに充実していたなんてと、改めて感じます。
ちなみに7冊の中で真っ先に読みたいのがこの本…
「僕たちは、なぜ腕時計に数千万を注ぎ込むのか?」 (幻冬舎)
エクストリームウォッチとして破竹の勢いのブランドのリシャール・ミル。
それを所有するオーナーは日本にまだ1000人いないそうですが、その中の
8人のオーナーのインタビュー本です。

たまに海外の中古マジック道具のオークションサイトをチェックしている
のですが、最近はコロナショックによる不景気は国境を跨ぐのを証明する
かのように、仕事が蒸発したであろう結構な有名どころのマジシャン達が
自分が使った道具を出品しています。
その中に高校時代に憧れたマジシャン(20年ほど前に鬼籍に入っています)
の伝説的な道具が出品されているのを発見…すぐに入札しましたが、残念
ながら落札はできませんでした。
まあこれも時の運だし、この混沌とした時期にこれで運を使い果たしても
なあと、自分を慰めた夜でした。

…後半に続く。

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STAY HOME

緊急事態宣言の下、どのようにお過ごしでしょうか?
私も4月中旬以降の予定はほとんど消えたので、絶賛STAY HOME中なので
あります。
もちろん仕事自体のキャンセルや延期もありますが、搭乗予定の飛行機の
唐突な欠航や、宿泊予定のホテルが急遽休館になるという、およそ平常時
には考えられない理由もあります。
引きこもりとまではいかなくても、基本家で過ごすのが好きな自分ですが、
しばらくは続くであろう巣ごもり生活をどのように有意義に過ごすのかは、
各人次第。

某精神科ドクターからの情報…世の中が一変したこの状況だと、もともと
引きこもりの患者さんが、それまでの当たり前の暮らしを周囲から白い目
で見られなくなったとか…いち早く模範的生活をしていたわけですかね。

某美容外科ドクターからの情報…マスクをして、できるだけ他人と会わない
ことが励行される現在、ここぞとばかりにガッツリ系の手術を求めて来院
する人も多いのだとか…う〜ん、いつの世も強者はいるもので。

私の場合、すっかり早寝早起きの習慣がついてしまいました。
3食しっかり摂って、晩酌量も減り夜も午前様になることが少なくなりま
したねえ。(このままクラブ活動の習慣がなくなるかも)
ある程度のルーティンワークが決まってしまえば、非常に楽で有意義な
日々が送れるものです。
アウトプットする機会は減っているので、逆に多くの事象のインプットを
心がけることが肝要だと思います。
朝食後は新聞を隅々まで読んで世間の動きをインプット、さらに買いだめ
しておいた本をその日の気分で選んで新たな知見をインプット、そして
今後の自分に明らかに必要になるであろう学びをe-lerningでインプット。
その後は、録りためていた映画を観ながら手元はリハビリ程度にカードを
扱い、鳥と猫と戯れて、夜は筋トレとウォーキング、晩酌がてら腕時計の
サイトをサーフィンして、次に狙う一本をニヤつきながら吟味して床に着く
…というのが平均的日常です。
もちろんインプットする内容には無駄な要素満載の部分もあるのですが、
それはある日、記憶の底の暗がりから不意に浮上してきて、画期的アイデア
となって局面を打開したりもするんですよ。
腕時計ですが、現在フランク・ミュラーのダブルミステリーとグラフの2本
がオーバーホールに旅立っていますが、ブティックもデパートも当面の間
は休業中なので、帰還の時期は不明。

しかしまあ、今年の初めまでは誰がこんな事態を予想したでしょうか。
このウイルスが怖いのは、感染力や致死率が高いだけではなく、8割方が
無症状で済む半面、急激に重症化する人も一定の割合でいるというまるで
ロシアンルーレット的な側面が、より不安に駆り立てます。
さらに怖いのは、重症化して隔離されると、家族や友人と最後の時間を過ご
すこともかなわず、火葬場で故人の骨を拾うことも困難で、人生に突然幕が
降ろされる突然死のようなものです。
以前は苦しまずにピンピンコロリと逝きたいものだと思っていましたが、
しっかりと死後の準備ができるように、余命が計算できる病に罹患する方が
まだ幾分幸せなのかなと思うようにもなったこの頃…ことほど左様にこの
コロナ禍は、価値観はもちろん人生観や死生観にまで影響を与えています。

連休明けには緊急事態宣言も解除されて、すぐにコロナ禍以前の世の中に
戻るなんて楽観的でおめでたい考えの人は、もはやいないでしょう。
ハーバード大学の研究チームが、2022年まではこの状態が続くであろうと
発表しましたが、私も漠然とそんな気がしていました。
画期的なワクチンが開発されるか、人類が集団免疫を獲得するまでは終息
せずにダラダラとこの状態が続くかもしれません。
来年に延期されたオリンピックも中止になる予感がします。
山中先生の仰る通り、すでに「ウイルスとの闘い」から「ウイルスとの共存」に
フェーズが完全に変わった気がします。

まだ仮が何本かありますが、私は今年いっぱいのショーの仕事には見切りを
つけているし、来年に延期になったイベントにも期待はしていませんよ。
もう観光、飲食、エンタメは、そのうち元に戻るだろうと淡い期待をしてい
たら間違いなく餓死するでしょうね。
私の周囲の飲食店経営者やホステスさん達も、賢い人はさっさと見切りを
つけて動き始めています。
政府や自治体から一時的な支援があるとはいえ、終息時期が予測できないのに、
元に戻ればいいのになあという希望的観測の下で、多額の融資を受けてまで
固定費を垂れ流すことがいかに危険なことかは、飲食業を営んでいない私にも
十分理解できます。
今は現金をかき集めて、可能な限りの固定費を削除して、巣ごもりをしながら
色々なことをインプットして、将来の来るべきアウトプットの日に向けて充電
する…これが焦眉の急だと思います。
行きつけの店がどれだけ生き残っているか…コロナを心配せずに出かけられる
頃には、歓楽街の景色はガラッと変わってるでしょうね。

先日のNHK「クローズアップ現代+」でも特集されていましたが、エンタメ界の
悲惨な状況は目を覆うばかりです。
世界中で演劇やコンサートが中止され、映画館が休館しています。
私もマジシャンとして、そしてエンタメ界の末席に身を置いている者として、
このままではエンタメ全体の文化が崩壊するのではと危惧しています。
「文化は良い時にのみ与えられる贅沢ではない」とは、ドイツの文化担当大臣の
言葉です。
こんな時こそ画面越しではなく、生で本物のエンタメを楽しみたいところなの
ですが、やはり今大切なのは…STAY HOME!





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閑散…

先日、後輩と一緒に世界の腕時計展に赴きましたが、コロナショックの
せいか、例年とは打って変わって閑散としていました…まあ、あいにくの
雨模様なのと、消費税アップ後初めての開催というのも理由でしょう。
そもそもデパート自体の客足が減った上に、店員も客もマスク着用のまま
だと、特に高額品を買おうとするマインドは冷え込みますよね。
でも客が少ない分、ハイエンドのブランドショップはいつにも増して親切
にもてなしてくれますよ。
嬉しいことに一月末、ついにトムフォードが福岡に出店したものの、時期
が悪いのか、やはり閑散…幸か不幸かゆっくり試着もできたので、素敵な
ジャケットとセカンドバックを購入。(ちょっとは経済回したかな)
しかし最近のニュースによると、イタリア全土で移動制限が発令されたり、
アルマーニやプラダの本拠地であるミラノが封鎖されるとなると、今後は
様々な商品の入荷も停滞するかもしれませんね。
そうなるとそれに反比例するようにコピー商品の流入が危惧されるところ
です。

ブランド品もマジックの道具やイリュージョンもそうですが…
「安いモノ(コピー)は他人に話せないワケがあって、高いモノ(本物)には
語り継ぐべきストーリーがあるのですよ」

週に一回は飛行機に乗りますが、空港はガラガラ機内はスカスカです。
(隣に誰もいないフライトは快適ですが、空気を運んでいるようなものです)
JALもANAもフライト数を減らし始めたので、すでに予約済みのフライト
が変更になるか注意しとかなければならないのがホント面倒。

銀座や新地もそうですが、中洲も閑散としているようで、毎日お店からの
営業メールが絶えることがありません。
同伴にでも出れば、食事をするレストランやクラブはもちろんアフターで
顔を出すバーまで、いつも以上に感謝してもらえますが、肌で感じるのは
今回のコロナショックは過去の不景気とは質が違うなということ。
これはマジシャンの営業が消えたりイベントが中止になるのも宜なるかな。
(ラスベガスのカジノやショーですら中止ですよ!)
次々に消えていくスケジュールに業を煮やして現状を直視出来ず、あんなの
ただの風邪なのにイベントの中止などけしからんという暴論も散見します
が、専門家でもないただの門外漢が何のエビデンスも示さずに叫び続ける
とすれば、無責任のそしりは免れませんな。

常に最悪の状況を考えて準備や行動をしてしまう癖が付いている心配性の
私の直感では、5月以降のショーどころか今年いっぱいはダメだなと覚悟
しています。

以前にも書きましたが…
バブルはいつか弾けるからバブル。
ブームはいつか去るからブーム。
レギュラー出演はいつかなくなるからレギュラーなのです。

臆病であることは大切です。
木陰のカサッという音で危機を察知し、脱兎のごとく駆け出す鹿はきっと
長生き出来ます。
能天気に草を食べ続ける鹿は、天敵に襲われるか猟銃で撃ち殺されるのです。

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私見…複業

1月末、親知らずを抜いた日、想像よりも痛みが無かったので(麻酔が効いて

いますから)、調子こいて晩酌したところ…さすがに腫れました。

2月初旬のショーまでには痛みも引き始めて安心したのもつかの間、腰痛が

再発…それでもショーの最中はアドレナリンが出まくっていたのか、痛みを

感じることはありませんでしたね。

久しぶりにステージとクロースアップのダブルヘッダーでしたが、照明・音響

を始め、最高の環境を用意して頂いたせいか心地よい疲労感で、ホテルの部屋

で飲んだビールは格別でした。

 

さて、世の中は新型コロナウイルスの蔓延でてんやわんやの状態ですね。

今月は東京と名古屋の往復が続くので、飛行機の中や人混みの中ではマスクの

着用を心がけています。

サプライチェーンを始め、世界の経済的な影響は多岐に渡りそうですが、豪華

客船ダイヤモンドプリンセスの一件で、クルーズツアーのダメージは計り知れ

ません…ひいてはクルーズショーを主戦場とする世界中のマジシャン達にも

影響が及ぶことは間違いないでしょう。

この混沌とした世の中を生き抜くためにはどうすればいいのか…悩みどころです。

 

2018年6月のこのコーナーで、私は3回連載で「複業のススメ」というコラムを

書きました。(詳細はバックナンバーからお読み下さい)

現に世間では働き方改革が注目され、副業を解禁する企業の話題が多く報じら

れるようになってきました。

副業は得られる収入と、スキルなどの能力の高さに応じて4つに分類されます。

会社に知らせずにやる…「伏業」

本業の収入を補う…「副業」

NPOのような社会的事業に従事する…「幅業」

複数の異なる仕事を持つ…「複業」

私が最も推奨するのが若いうちからの「複業」です。

一般的な企業では役職定年を適用して、役員に登用されない社員は大幅に給与

が減るのに、50歳を過ぎての転職は難しく、慌てて準備を始めても高い収入は

期待できません。

 

昔は生活に窮したマジシャンは、できるだけ人目を避けて飲食店の厨房で働い

たり、タクシーの運転手に転職したものです。(実際に何人も知っています)

最近のトレンドは移動唐揚げ屋とか綿菓子売りなんだとか…マジか!?

若い頃はマジックの営業でブイブイいわせて、我が世の春がずっと続くという

勘違いをして陥穽にはまるものですが、いざ切羽詰まってから始められるのは

資格やスキルを使ったホワイトカラー的なものではなく、誰もが短期間で参入

できる単価の安いブルーカラーの肉体労働でしかないのです。

 

最近の若手マジシャンはいきなり営業活動を始めるのではなく、まずは複数の

マジックバーのレギュラー枠に入ったり、最初からマジックバーを開業してから

本格的にプロ活動を始めることが多いとも聞きます。

それはそれで如何なものかという意見もあるでしょうが、高い自己評価を基に

勢いでプロになってしまい、最終的にブルーカラーのバイトをするしかない今

の40〜50代のマジシャンよりは、20代の方がリスク管理ができているのかも

しれませんね。

 

かくいう私も世間では定年間近の初老で、勤め人と違って退職金もありません。

年金受給年齢も近いのですが、「ねんきん定期便」で知る受給額の少なさには

愕然とするばかり…健康で身体が動く期間も決して長くはないと思うので、今年

からの数年間は老後資金のため、物欲を満たすため、そして同伴出勤とクラブ

活動を続けるためにも、マジックを含めた「複業」を駆使して、一瀉千里で突き

進む覚悟です。

 

はい、今回はそういうことで。

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2020年 始動

ちょっと遅れましたが、新年明けましておめでとうございます。
年賀状を出さなくなって随分経ちますが、今年も多くの年賀状を頂戴しま
して有難うございます。
年末年始に思い出した2019年の出来事や雑感を、時系列を無視して羅列
してみました。

日々ペットの世話に追われる生活をしている身としては、彼らを見ていて、
年が明けたとかの区切りなど関係なく、ずっと連続している日々なのだな
と思うと、私自身の感覚もそちらに引っ張られて、年が明けたこともただ
昨日が今日になっただけというあまり感慨深くないものになりがち。
でも、遠くにいた人との永遠の別れよりも、近くにいたペットとの別れの
方が悲しいものです。

12月は愛車キャデラックの初車検…もう3年経つのかと、車検によっても
時の流れの早さを感じた次第。

年末に飛び込んできた大ニュース…カルロス・ゴーンのまるで映画のような
逃亡劇…現在世界一有名なエスケープアーティストですなあ。

昨年も色々な映画を観ましたが、最もインパクトがあったのは、巷間評価
が高かった「ジョーカー」…ではなく個人的には「ハウス・ジャック・ビルド」。
このR18の映画、全国一斉公開ではなく各都市巡回上映だったため、福岡
に来るまで待てなくて有楽町で観たのですが、さすがにヤバイ!
何しろカンヌ映画祭で退出者続出といういわくつきの映画なのです。
予告編は…コチラ
あ、40年前、高校生の頃に衝撃を受けた「シャイニング」の続編に位置する
「ドクター・スリープ」も面白かったですね。

ここ数年のことですが、パフォーマンスの後に時々質問されます…「お店は
どちらですか?」
ある時は名刺交換した際に、「あ、ZUMAというお店なんですか?」
まあ無名マジシャンである証左なのでしょうが、一般的には、マジックバー
を経営していたり、どこかにレギュラー出演していると思われるのが普通
なのかもしれませんね。
つまり、そうしないと食べていけるわけがないと思っている客が多いという
ことなのでしょう…う〜ん、複雑。

私は飲食店の経営もしていなければ、レギュラーの場所も持っていませんが、
長年の中洲の客(帝王とまでは言いませんが、近いものはあります)としては
一言居士の部分はありますよ。
クラブからマジックバーまで様々な店で飲みますが、一流の店はやはり接客
が段違いなわけですよ。
実に居心地が良いし、それなりの対価を払う気にもなります。
ダメな店は、ろくに会話や接客もできないホステスやスタッフが、売り上げを
伸ばそうと必死に飲み物を要求する態度が見え見えでげんなり…自然と足は
遠のきますね。
世の中にはメリットがある時だけ、直ぐに嗅ぎつけて擦寄る巧言令色なマジ
シャンもいることだし…気をつけましょう。

全国区ゴールデンの収録とローカルの生放送…緊張の度合いはほぼ一緒。
必死で爪痕を残そうとしたり、いい格好しようと力むと緊張感は増しますね。
演目で悩んだ時、いつも昔のマリック氏のアドバイスを思い出します…
「演目を決めた時点でウケるかどうかは決まっているんだよ。煮ても焼いても
つまんないマジックを選んでしまうと、完璧に演じたところでウケるわけが
ないでしょ!」
世のマジシャン達が普通に演じていたマジックを、やられた!と思わせるほど
の見事なアレンジで演じてきたマリック氏ですらこの考えです。
だからこそハズしたくないという守りの意志が発動して、結局全国的に横並び
でみーんな同じ演目に偏ってしまうのでしょうね。

以前から書いてきましたが、自分の場合、年齢的にイリュージョンや鳥を中心
にパワフルに演じることには少々無理が出てきているので、時間をかけながら
モデルチェンジをしている最中です。(ほぼ完成して稼働中なのですが、まだ
ブラッシュアップの必要性を感じます)
特に火気や動物は、会場のコンプライアンス上も難しくなっていますからね。

たまに若いマジシャン達と同席して、みんな夢中でマジックに取り組む姿を
見ていると、自分も20代の頃はそうだったなあと懐かしく思い出されます。
今の自分は、何とか現状維持をするために努力しているのだと認識すると、
一つの結論が導かれます…「努力は夢中には勝てない」のですよ。
それでも温故知新を軸としながらも、少しでも進化していくことを今年の
目標にしました。

年末から痛み始めた親知らず…スケジュールがぽっかりと空いた1月末に抜歯
することになりました。
来月初旬のショーまでに痛みがとれればいいなあ。

そんなこんなで、今年も宜しくお願い致します。


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