日記・コラム・つぶやき

セカンドカー 納車

セカンドカーが納車されました。(トヨタ ライズとの入れ替えです)

コンパクトでオシャレでほとんど見かけない…これらの条件を満たすクルマ
を新車・中古車を問わず探しました。
大阪のショールームまで見に行ったフータン グランドアルバイシンは素敵な
クルマでしたが、私にとっては乗降が困難で腰痛再発の恐れもあって断念せ
ざる得なかったことで、類似の車高の低いスポーツカーは除外しました。
候補として検討したのはメルセデス スマート、フィアット500、光岡ビュート、
アルファロメオジュリエッタ…いずれもコンパクトでオシャレではあるけれど、
たまに見かけるんですよねえ。(意識しているから見つけてしまうんですね)

そして運命的に出逢ったのが、これまで一度も現車を見たことがなかった
アストンマーティン シグネット…実は2011〜2013年の3年間に世界で僅か
143台しか生産されなかった激レア車なので、10年落ちにもかかわらず、その
希少性からプレミアが付いています。(車体は小さいけどオオクワガタ、いや
ヘラクレスオオカブトを見つけた気分です)

ちなみにシグネットとは「白鳥の雛」という意味だそうで、ドレス姿の素敵な
女性にも似合います…コチラ(香港のPVです)

今回納車されたのは2014年登録の最終モデルで、しっかりとした輸入車販売
会社が保有していた個体なので、コンディションに問題はないと信じたいとこ
ろですが、昨今の中古車業界のネガティブなニュースのせいで若干の懸念があ
りました。
そこでアストンマーティン福岡の担当Iさんに相談したところ、「もし購入される
のであれば、当社で整備、コーティング、保証まで付けて納車致しますよ」と
心強い返事を頂けたので即決しました。
というわけで、その販売会社からアストンマーティン福岡へ直接陸送されて、
2週間をかけて万全の整備が施された上での納車となりました。
やはり正規ディーラーが間に入ると安心感が違いますね。

さて、愛車となったシグネットですが、小さいくせにその顔は紛ごうことなき
「アストン顔」です。
クォンタムシルバーのボディにグリル周囲とボンネットダクトとミラーカバー
にレッドラッピングが施されて、可愛くもヤンチャなオーラを漂わせています。
インテリアはチャンセラーレッドのレザーに覆われ、「ベイビーアストン」と揶揄
できないほどの手間をかけた結果、全長3mのサイズの中へ見事にアストンの
世界観を落とし込んでいます。
それもそのはず、内装に使用されているレザーはDB9とほぼ同量なのだとか。

肝心の乗り味ですが、シティコミューターとして取り回しの良さは抜群なので
街乗りにはピッタリです。(ゴージャスなチョロQですな)
DBXでは躊躇する狭い駐車場でも余裕で停められるため、お気に入りの鰻屋や
ラーメン店等にも出かける機会が増えそうだし、あえてシグネットでアストン
オーナーツーリングに参加したら、厳つい車列の中の可愛いアクセントとして
目立つこと間違いなしでしょうね。(置いてきぼりにされそうですが)

ところでアストンマーティンといえばボンドカーとしてお馴染みで、オーナー
にもジェームスボンドのファンが多いことから、ナンバープレートには007を
希望される方が少なくないらしいのですが、私は迷わず例の予言マジックに
使うことを想定して、DBXと同じく「あの4桁の数字」にしました。

珍車や名車は、工業製品としてよりも工芸品としての側面からも語られると
云われます。
特にシグネットのようなレア車を所有することは、ある意味ではそんなお宝
を一時期だけ自分が預かっているのだという気構えも必要だと思います。
これは貴重な腕時計やマジック道具にも当てはまることですね。

何はともあれ、想像すらしていなかった「アストン2台持ち」の夢が叶ったので、
使い分けをしながら充実したカーライフを楽しむつもりです。

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えっ、それ訊く? インバウンド編

現在ですら観光業界の人手不足でオーバーツーリズムの弊害が指摘されて
いる最中に、中国が団体客旅行を解禁しました。
またコロナ禍以前のように中国人観光客が大挙して来日することになるの
でしょうか。
経済効果に期待する向きはあるものの、移動が多い私としては、宿泊費や
航空チケットの高騰、何よりも予約そのものが取りづらくなっているので、
これは個人的には有り難いことではありません。

ところで、最近のインバウンド復活で外国人観光客が急増している報道を
見る度に「日本人て、こうだったかな?」と違和感を覚えることがあります。
それはレポーターが外国人観光客に「旅行中にいくら使う予定ですか?」と
無遠慮に質問していること。
コロナ禍で長らく閑古鳥が鳴いていたので爆買いに期待する気持ちは理解
できますが、逆に自分が海外旅行に出かけた時に、いきなり面識のない
外国人からマイクを向けられて、カメラの前で財布の中味を訊かれること
は平気なのですかね。

こんな失礼なことをやっているのは日本人だけではないのか…そう思って
いた矢先にそれを裏付ける記事を見つけました。
観光ビジネス誌「週刊トラベルジャーナル」のコラムです。
それによると、訪日旅行を控えた中国人が情報交換する交流サイトでは、
日本到着時に、取材で買い物の予算を訊かれた時の対応の仕方が話題の
中心なのだとか。
「100万円と答えると喜ばれるから、間違っても正直に10万円と言う必要は
ない」などという情報が飛び交っているのです。
要するにリップサービスなのですが、中には「気分が良くない」「何とも失礼
な質問だ」と感じている旅行者も大勢いると報告されています。
この事実を知ってからというもの、テレビで予算額を訊いては大げさに
はしゃぐレポーターを見ると、こっ恥ずかしくなります。

やっと日本に到着して気分が高揚しているのに、まず問われるのは予算額…
この風潮はなんとかしないと民度すら疑われかねないさもしい話です。
前回、隣国の図々しいメンタリティーのマジシャンのことを書きましたが、
日本人も他山の石として襟を正すべきことは少なくありませんね。

マジックの秘密を訊くのも他人の財布の中味を訊くのも、いきなり女性に
年齢と体重を訊くのと同レベルに失礼なことであることを自覚するべきで
しょう。

「親しき仲にも礼儀あり」なのですから、特に親しくもなければ言わずもがな
です。

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盛夏の諸々 6題

[マイナンバーカード]

ようやくマイナンバーカードを取得しました。
しかしまあ、こんなにトラブルのニュースが続くと、使ってみることに躊躇
しますねえ(特に保険証としては)
でも住民票や印鑑証明がコンビニで取得できるようなので、それは便利かも。

[エコキュート]

6月のエントリーで書いたエコキュートの取り換えが完了しました。
本来は7月上旬にも完了しているはずが、屋外の工事なので梅雨の雷雨のせい
で3回も延期になったのでした。
新型はリモコンのアナウンスが親切で「お湯はりをします」に続いて「お風呂の
栓はしましたか?」と確認を促します。
思えば過去何度かやらかしました…栓をするのを忘れてひたすらお湯を垂れ
流してしまったこと。
やらかした時はホント自己嫌悪に陥ります。

[コレクション]

幼少時代に集めた大量の某コレクション…まとめて後輩に贈りました。
このままうちに保管していても日の目を見ることもないし、不要になった
マジック道具や服と一緒にいつの間にか断捨離されてしまう恐れもありま
すからね。
オークションや査定に出せばそれなりの金額になるのでしょうが、思い出
を売って手にしたお金は使いづらいし、貴重なコレクションの類はそれを
今一番愛している人が所有するべきだと思います。

[歴史の無知]

あるマジックを演じたい海外のマジシャンが、考案者ではない人(故人)を
考案者だと勘違いをして、故人の代わりに配偶者に演技権料を払って許可を
取るという、とんでもない事象が発生。
受け取る配偶者も問題ですが(故人が考案者だと信じていたのでしょうか?)、
さらに問題なのはその配偶者が「道具はあるマジシャンに売ってしまったので、
彼から教えてもらって」と勝手に丸投げしたこと。
その結果、面識もない海外のマジシャンから「考案者に権利料を払って許可を
得たから、あなたが所有している道具のギミックやセットの仕方を撮影して、
サイズ等の詳細を教えろ」と唐突に要求されたマジシャンは最大の被害者。
その被害者であるマジシャンから相談を受けました。
実はこの道具は元々は私が所有者で、1996年に故人に譲渡した物だったので、
事態の収拾に動いて解決しました。
しかしまあ、歴史の無知って怖いなあと思った次第。
真面目に生きていても、「理不尽な案件」は突然宅配便で届くようなもの。
それも着払いで届くことが多いから腹が立つんですよ。
代引きだと殺意を覚えます。

[小芝居]

当然のことですが、歳を重ねると先輩は減って後輩が増えます。(もはや同期の
旧友を除いては誰も奢ってくれなくなりました)
自分のポリシーとして後輩と会食した際は全て自分が支払うし、終電を逃し
た後輩にはタクシー代を手渡すようにしています。
それでも支払いの時に「え、よろしいんですか?」と言いながら財布を出す後輩
がいますが、それをやると同席した他の後輩も払わなきゃならない空気になる
ことくらい理解できないのかな…と思うことが度々あって…。
同人物が毎回やると、これは「払う気はさらさらないけど、払うポーズを見せて
礼儀正しいやつだと思わせたい」だけなのかと邪推するのも悪いなと、性善説を
信じていたのに…豈図らんや、ポーズであったことが判明。
人を舐めているし、もうそのダサい小芝居見てられないわあ。

[セカンドカー]

大阪で暗礁に乗り上げた「ワクワクするセカンドカー」探しの旅がついに終焉
を迎えました。
ちょい乗りにぴったりの小さくて素敵なクルマが見つかりました。
今月末〜9月初旬には納車されると思います。
実はこうして待っている間が一番ワクワクするんですよね。

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諦めも肝心

7月27日、大阪のフータンジャパンのショールームに後輩マジシャンのKENJI
を伴って行ってきました。

そこには美しいネイビーカラーのグランドアルバイシン・ヘリテージが独特
のオーラを放ちながら鎮座しておりました。
思わず「おおー!」と声が出てしまうほどの妖艶さです。
レトロモダンなエクステリアはベース車であるマツダ・ロードスターの面影
を一切感じさせません。
ボディカラーはもちろん、グリルやホイールのデザイン、シートの素材や
ステッチ、パイピングに至るまで、自分のオリジナル仕様にカスタマイズ
できるという説明を聞きながら、購入意欲は頂点へ達しそうになりました。
このクルマをセカンドカーとして迎えることができれば、自分にとっては
こんなに充実したカーライフはありません。

そしていざ運転席へ乗り込むことに…ここである不安が頭をもたげました。
それは車高が120cmそこそこの2シーターなので、覚悟はしていたものの、
還暦を過ぎた私には乗降が結構な重労働であったこと。
10数年前からぎっくり腰に悩まされていたため、2017年から5年間乗った
車高140cmのキャデラッククーペですら乗降が辛くなったので、2021年に
車高168cmのアストンマーティンDBXに乗り換えた経緯があるのです。
乗降しやすいSUVや日々のスクワットや筋トレの効果か、ここ2年余りは
一度も発症していないので、人生最後になるかもしれないEVではない内燃
機関のスポーツカーに食指が動いたのでした。

2シーターのスポーツカーであれば車高が低いのは当然で、さらにドアも長い
ので乗降の際には大きく開ける必要があるのですが、グランドアルバイシン
はフォルムが丸いためにドアの最外側の厚みが半端なく、駐車場では隣の
クルマにドアパンチを食らわす加害者になる可能性が大。
ドアを最小限に開けてすり抜けるように乗降することを何度か試みましたが、
足元のサイドシルも幅広なので跨ぐのも大変で、ぎっくり腰が再発しそうな
予感が頭をよぎりました。

またボンネットの膨らみで前方の見切りが悪く、バックカメラはオプション、
センサーはリアのみでフロントにはないために、これまで最新の運転支援
機能に頼ってきた自分にとっては、運転難易度はかなり高めに感じました。
昔のクルマは便利な支援機能などないのが当たり前だったので、当時は平気
で運転していましたが、便利に慣れてしまった今では自信がありませんねえ。

まあファッションでは多少暑かろうが寒かろうが「オシャレは我慢」という
側面はあるものの、カッコいいクルマに乗るために健康を犠牲にすることは
できず、ここは諦めも肝心という境地に至った次第。(10歳若ければなあ…)
本来の目的である「ちょっとそこまで気軽に乗る」セカンドカーとしては
不向きかなと。
でも、それだけのハンデを差し引いても所有したくなる魅力を持つクルマで
あることには違いありません。

現在ちょい乗り用のセカンドカーとして所有しているトヨタ・ライズ…
運転はもちろん乗降も容易で実用車としては何の不満もないのですが…
う〜ん、その何の不満もないところが不満というか…はっきり言えば高揚感
やワクワク感がないのです。(それを求めるクルマではないのですが…)
しかしベストセラーの人気車種(一旦出かけると必ず10台以上は見かけます)
だけに現在の査定額が知りたくなって、ネットで買い取り一括査定をやって
みたところ、すぐに多くの買い取り業者から連絡がありましたが、次の
セカンドカーが決まるまでは売るわけにはいかないので全て断りました。
ちなみに、断ったのに何度もしつこく連絡してきたのは、数々の不正問題
で話題のあの業者でした。

というわけで、ワクワクするセカンドカー探しの旅は続くのでした。


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7月…ちょっと大阪へ

早いもので今年も半年が過ぎてしまいました。
さて7月後半、名古屋での仕事を終えて福岡へ直帰する予定を変更して大阪へ
向かうことにしました。

用件は二つ…

一つは、私が大阪へ行く度に食事をする北新地のお店が移転して、6月5日に
新規オープンしたので、お祝いを兼ねて関西在住の後輩マジシャン達を連れて
食事会を催す予定です。
通い始めてかれこれ10年以上になるのですが、何を食べても絶品なので、大阪
日帰りの予定の時でも宿泊に変更して通うほどです。
私のソウルフードが鉄板ナポリタンであることをマスターに話して以来、本来
のメニューにはなかったのに、特別に作ってコースの中に入れてくれるので、
どうしても引き寄せられてしまいます。
一流シェフとして素晴らしいキャリアを持つマスターに、喫茶店の昔ながらの
ナポリタンを特別に作ってもらうのはおこがましい限りですが、快くオーダー
に応えてくれる心意気に感謝しております。

お近くの方はもちろん、大阪に行かれる機会がある方はぜひ寄ってみて下さい。
ただし、カウンター8席のこじんまりとしたお店なので予約が必須です。

「北新地 ふじもと」
大阪市北区曽根崎新地1-7-3 北新地プラザビル8階
TEL 06-6676-8566


大阪へ行く用件の二つめは、4月17日のエントリー「気になるクルマ」で紹介した
「フータン グランドアルバイシン」の現車を見に行くこと。(ショールームがある
のは現在のところ大阪だけで、2月にオープンしたばかりです)

スペインのコーチビルダー(既存のクルマをベースにオリジナルのボディを製造
・架装するメーカーで、日本では光岡自動車が有名)が手がけたこのクルマの
ベース車はマツダのロードスターなので、乗った時の感覚を確認するために
試乗しようと、先日近隣のマツダ販売店に予約をして出かけました。

しかし、結果的には試乗はしませんでした。
当然のことながらディーラーは購入契約をしてもらいたいからこそ試乗車を
用意してくれるのに、購入するつもりがないにもかかわらず接客されること
が心苦しくなったことと、試乗するからには免許証を提示したりアンケート
用紙に個人情報を書くことになるのですが、それによって後追いセールスを
され続けるかもしれないことにも抵抗があったからです。

商談スペースに案内されてアンケート用紙を出されると同時に「実は購入する
つもりはないのです」とはっきり宣言してしまいました。
「はっ?」と担当の目がテンになったのは言うまでもありません。
「ロードスターをベースにしたスペインのクルマに興味があったので…」と正直
に事情を説明したところ、嫌な顔もせずに「では試乗されなくてもエンジンを
かけてルーフの開閉など雰囲気だけでも体感してください」と勧められたので、
お言葉に甘えてしまいました。

実は先日、アストンマーティンの私の担当のIさんが、大阪出張の際にフータン
のショールームを訪ねて現車を確認して詳細なレビューのメール送信と同時に
カタログを受け取って発送してくださいました。
さらに私が7月末にショールームを訪ねる予定であることをフータンジャパン
の社長に伝えておいてくれたそうなので、スムーズな訪問と現車確認が実現
しそうで、今から楽しみです。


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最近の雑事

4月22日のエントリー「こだわりの小物」で紹介した池田工芸のスニーカー
届きました…実物は想像していたよりも迫力があってエグいです。
さっそく履いて出かけましたが、梅雨時は天気が急変するので気を遣います。

最近の買い物で当たりだったのが、サンスターペット用脱臭器…コンパクト
な壁掛け式で猫のトイレの上に設置したところ、確かに朝の空気が違います。
アンモニアは空気よりも軽くて立ち上ることに着目した点に説得力があるし、
音も静かでフィルター交換も不要なのが嬉しいですね。
臭いがキツい時や来客前にはMAXモードボタンを押すと10分間のパワー脱臭
の後に自動で通常モードに戻ります。
ペットのトイレ臭に悩んでいる方には超オススメです。
Amazonの欲しいものランキング第1位、楽天ストア第1位だそうです。

自宅玄関にはオオバタンという大型の白色オウムがいるのですが、この種類
は羽から脂粉という白い粉を分泌します。
健康の証なのですが、マメに掃除をしないと1日で辺り一面がうっすらと
粉っぽくなるほどです。
対策としてケージの真横に空気清浄機を設置していたのですが、すぐに故障
したりフィルターが詰まったりして何台買い替えたことか。
まさに清浄機キラー…脂粉恐るべし!
その後はレンタルの清浄機に変更したのですが、これも機能的にイマイチな
上に頻繁なフィルター交換には応じてもらえないので頭を抱えていたところ、
この数年のコロナ禍を機に高性能のモデルが続々と市場に出てきました。
そして選択したのが、世界最強レベルの空気清浄機を標榜するエアドッグ
いや最強です。
微細粒子を磁石のようにフィルターに吸着させて水洗いができるので、何度
でも繰り返し使えて経済的です。
現在10000か所以上の医療施設でも採用されていることも信頼感の裏打ちに
なっていますね。

福岡空港の3Fによく利用する「いっかく」という定食屋があるのですが、そこの
おばちゃんに顔を覚えられて、行く度に簡単な会話を交わすようになりました。
どの定食もボリュームがあるので、いつも「ご飯を少なめで」とお願いしています。
定食が運ばれてきた時の言葉に矛盾を感じて、最初はたまたま言い間違えた
のかなと思っていたら毎回なので、最近はそれを密かな楽しみにしています。
「お待たせしました。〇〇定食のご飯少なめです。お代わりは自由ですよー」
…なんで?
6月は飛行機に12回搭乗するので、全メニューを制覇する勢いです。

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アストンマーティンDB12 登場

2023年はアストンマーティン110周年、DBモデル誕生75周年の節目の年。

この老舗メーカーは、第二次世界大戦後に同社を傘下に収めたディヴィット・
ブラウンがそのイニシャルを冠したDB1を登場させ、のちにDB5が映画
「007シリーズ」のボンドカーに採用されたことから世界的な人気を博する
ことになりました。

さて近年最も人気があったDB11(私もワンチャン乗りたいと思っていたので
DBXと迷いました)の後継として登場したDB12ですが、アストンマーティンが
「スーパーツアラー」と定義するほどのスペックを与えられました。

エンジンは4.0リッターV8ツインターボエンジン、0-100km/hm加速3.6秒、
最高速度325km/hを誇ります。
エクステリアはDB11よりも拡大されたグリルと鍛え抜かれたアスリートの
ような造形で、アグレッシブさを増しています。
インテリアではセンターコンソールのデザインが一新、インフォテインメント
システムも独自に設計・開発したマルチスクリーンモデルとなっています。
オーディオは壮大なリスニング体験を可能とする「Bowers&Wilkins」サラウンド
システムがオプションで用意されています。

世界の中でも日本市場を重視している証として、本国での発表と数時間の
タイムラグで5月25日に「アストンマーティン青山ハウス」で日本初公開され
ました。
DB12のベース価格は2990万円(オプション次第ですが、ボリュームゾーンは
3500万円程度では)、デリバリーは今年の第3四半期からとのこと。

ジャパンプレミアの模様は…コチラ

6月13日は福岡ショールームでローンチパーティー、その後15日まで展示予定
とのことです。

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久しぶりの高速運転

3年ぶりに故郷の宮崎に帰省してきました。

福岡〜宮崎は空路では30分程度だし、マイルもエグいほど貯まっているため
当初は飛行機で帰省しようと思いましたが、今年はまだ一度も愛車DBXで
高速道路を走っていなかったので、混み合うGWを避けてツーリング気分で
弾丸日帰り帰省を決行しました。
先月末にメンテナンスに預けて、整備も万全にしておきました。

晴天に恵まれた5月10日早朝に出発して、市街地から福岡都市高速〜九州自
動車道へ…そして宮崎自動車道に入ってからは、前後に一台も見当たらない
貸切状態が続いたので、早速モードを「GT」→「SPORT」→「SPORT+」に
切り替えると、車高が下がってハンドルと足回りが硬くなり、パドルシフト
でメリハリのあるギアチェンジをしながらアクセルを踏み込むと、野獣の
ような咆哮と背中全体にかかる異次元のGに感動。
ステアリングは指先の動きがそのまま前輪を通して路面に伝えられているか
のようにダイレクトで、一瞬の遅れも感じないまさに「人馬一体」、パノラマ
ルーフの開放感とエアサスペンションがもたらす雲上の乗り心地でストレス
フリー…往復7時間(走行距離650km)のドライブを終えて帰宅しても疲れは
全く残っておらず、そのまま晩酌しながらの夜更かし。

DBXが納車されてすぐにアストンマーティンオーナーツーリングに参加して
初めて高速道路を走った時は、12台の隊列で走る緊張感もあったせいか、
そのポテンシャルを細部まで感じ取る余裕はなかったものの、今回の帰省
ではしっかりと体感できました。(しかしまあ燃費の凄いこと…こればかりは
目をつむるしかありません)

実はGW前にバッテリー警告灯が点灯したのでディーラーに問い合わせたら、
乗る機会が少ないことで容量が減っているのではないかとの回答が…。
思い返すと最近は街乗りばかりで一年半の走行距離は4000kmそこそこだし、
雨の日や狭い裏道を通る予定がある時はセカンドカーを使っていたし、福岡
不在の期間は全く運転しなかったからでしょうね。
今回の帰省でかなり充電できたはずだし、今後は警告灯が点かない程度には
乗るつもりですが、近年は帰省はもちろん、ちょっとした行動予定も告知を
しないことにしています。

その方針として、今年に入ってブログのメインタイトルを「Dr.ZUMAのお知
らせ」→「Dr.ZUMAのコラム」にひっそりと変更しております。
「お知らせ」というのは今後の行動予定やイベントの告知・集客を目的とする
時に使用するものですが、現在は告知や集客を必要としない完全クローズド
の出演に特化しているし、ブログの内容もマジックにおける考察や時事ネタ、
森羅万象を書いているので「コラム」とした方が相応しいのかなと思った次第
です。

さらに物騒な昨今、プライベートな行動予定を告知して、自宅を不在にする
ことや行き先を公言することはやめた方がよいと云われるようになった証左
として、「明日から海外旅行に出かけまーす!」とSNSで告知したばかりに、
空き巣被害に遭ったというケースも枚挙に暇がありません。
さらには一般人には関係ありませんが、政治家も選挙演説等で行動予定を
公表しているからこそテロリストに狙われやすくなるわけですしね。

閑話休題…

オーナーツーリングは隊列で走るのが醍醐味ですが、単独のツーリングは
自分のペースで走れる気楽さがいいですね。(特にトイレタイム)
あ、そうそう、帰省時のメインイベント…宮崎交通センター(宮交シティ)内
の「味のガンジス」にも立ち寄り、中高生の頃からのソウルフードである鉄板
ナポリタン(メニュー上の名称はイタリアンスパゲティ)も3年ぶりに食して
大満足でした。

ドライブを楽しんだ余韻に水を差すのが、5月に届く自動車税の納付書…
毎年のことだけど、油断しているところに届くと凹みますなあ。

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FIRE

FIREとはFinancial Independence Retire Earlyの略で、「経済的自立と
早期退職」という意味です。
巷にはFIRE関連本が溢れ(2年間で8倍増)、先日のNHK「クロースアップ
現代+」でも「私たちはなぜ働くのか 投資&倹約で生きるFIRE生活」
というタイトルで特集番組が放送されました。
FIREを達成した数人が取材に応じていましたが、皆さん不動産投資や株式
投資で数千万〜1億程度の資産を形成して勤め先を辞めて、家賃収入や配当
という不労所得での生活を実現しています。

そう聞くと、「きっと贅沢な暮らしをしながら遊んでばかりいるのだろう」と
羨ましく感じるかもしれませんが、富豪になったわけではありませんから、
利子を生む元手を取り崩さない倹約生活をしている人が多いようです。
例えば5千万を貯めて投資をしたとして年利4%では200万円、1億投資した
としても400万円ですから、利子だけでの生活は年収200〜400万円レベル
の暮らしということです。

各々のFIREを目指した理由としては、パワハラを受けたり、一定額以上の
昇給は見込めなかったり、やりたいことをやる時間と余裕がなかったり、
このまま働き続けることに疑問を抱いたり…等々ですが、共通しているのは
贅沢がしたかったわけではなく、「働くことに疲れた、絶望した」というどち
らかというとネガティブな理由が多いように感じました。
裏を返せば、そこそこの収入があって将来性とやりがいのある仕事に恵ま
れていたなら、辞めることはなかった人が多いのではないでしょうか。

番組の中ではFIREを達成した後の生活も紹介されていましたが、まさに人
それぞれでした。
平日からレジャーや旅行を楽しむなど、家族と過ごせる時間が増えて実に
生き生きとしている人もいれば、上司のパワハラから逃れたい一心で念願
のFIREを達成していながら、いざ働かなくなると、テレビや読書の日々を
送るうちに他人と関わることもなくなり、奥さんから「いつまでリビング
にいるの!」と邪険に扱われ、成長しない自分にも嫌気がさして、再び働き
始める人もいました。
やはり社会との繋がりを持って、ある程度は承認欲求を満たさないと生き
がいを感じられないものなのでしょう。

生活レベルとは関係なく楽しそうにしているマジシャンは(そう見えている
だけかもしれませんが)、やはり好きなことを仕事にしているという事実
が幸福度の高さの要因となっているのは間違いないでしょう。
「大好きなマジックで生活できるだけで幸せです」と公言する人、決して
珍しくありませんから。

しかしFIREを達成して働かずに生きることは意外とお金がかかるはずです。
テレビや読書やゲームをずっと続けるわけにはいかないので、刺激を求め
て外出すれば何かと出費をするし、時間があるだけにお金がかかる趣味
(例えばギャンブル)を持つと湯水のように浪費をしかねません。

番組を観終わって自分に置き換えて考えてみましたが、私は私自身をよく
理解しているつもりなので、もしFIREをやったとしたら暇を持て余して
夜な夜な中洲のクラブに繰り出しそうだし、物欲を満たし続けてあっと
いう間に元手の資産まで失う恐れがあるので、生涯に渡って可能な限り
働き続けるつもりです。(退職金もないし年金もあてになりませんしね)

お正月に今年の運勢を占う番組を観たのですが、それは星座と血液型と
の組み合わせで運勢を占うもので、自分の「牡羊座のA型」が発表される
まで待っていました。
そしていよいよ発表の時が…「次は牡羊座のA型です。やり残したことが
あるならば、今年再トライすればきっと上手くいくでしょう!」

しばらく考えました…今後読みたい本や尽きる事のない物欲はありますが、
正直言ってこれまでの人生で「やり残したこと」は一つもないのです。
ではやはりFIRE?…いや、やり残したことではないし、仕事が充実して
いればやる意味を見い出せないし、今のところはFIRE達成した人たちが
憧れの対象でないことは確かですね。


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緊急アナウンス

GW真っ只中ですが、久しぶりに行動制限なしのGWですから各地混雑して
いるようですね。

「急病の方がいます。お客様の中で医師の方がいたらお知らせください」…
飛行機内で、このような緊急アナウンスが流れるドラマのような場面に実際
に遭遇したことはありますか?
私は過去3回遭遇しています。(国際線と国内線で各1回、新幹線で1回)

JALによると機内で急病人が発生して「ドクターコール」が発生する事案は年間
約250件程度あり、このうち緊急を要するため航空機を引き返す事案も30件
前後あるようです。
症状としては失神や失神寸前の状態が37%、呼吸器の異常が12%、悪心や
嘔吐が10%などとなっているようですが、旅行で気分が高揚して多量に飲酒
をしたことが原因である場合も多いのではないかと思います。
実際に海外のマジックコンベンションからの帰路、後輩マジシャンが泥酔して
機内の通路に寝転がって顰蹙を買っているのを目撃したことがありました。

緊急事態に備えて、乗客として搭乗する医師に事前に登録してもらう制度を
大手の航空会社が始めたとの新聞記事を読んだことがありました…かなり前
の記事でしたが、あれってどうなったんでしょうね?
医師が登録すればカードに記録されて乗務員に伝わり、機内から専門医に
問い合わせができる体制を整えた他、医療行為を巡って患者側と事後の訴訟
になった場合に備えて保険にも加入することを条件にしても、医師は登録に
消極的である…という内容の記事でした。

そりゃそうでしょう…登録してしまうと、せっかくのプライベートな旅行で
あっても重責を感じて飲酒どころかリラックスすらできないでしょうからね。
一旦関わると人道的な圧もあって、空港で待機している救急車に同乗して、
搬送先の病院の医師に引き継ぎをしなければならない場合もあって、そうな
ると自分の旅行の日程も台無しになり、それに伴う諸費用も手出しをしなけ
ればならなくなったらどうしてくれるんだよって話ですよ。
おまけに医療行為の報酬に関しての明示もなかったと思いますが、この辺り
は医師個人の性善説に頼るということでしょうかね。

医師の側からしたら、学生時代から医師国家試験に備えて「全ての科」を勉強
して合格はしたものの、いざ医師になれば特定の専門科に従事して専門外の
疾患を診る機会はほとんどないので、機内で呼ばれた際に「専門外だから」と
いう理由で断りにくい上に「自分の知識で対応できるかどうか分からない」、
「法的責任を問われる恐れがある」との理由で尻込みして事前登録に消極的に
なるのは当然のことだと思いますよ。
僻地が医師募集をしてもなかなか赴任者が現れないのも似たような理由なの
でしょう。

一般人は「医師」という大きな括りでイメージしているので、どんな疾患でも
診てもらえると思いがちですが、必ずしもそうではありません。
マジシャンに例えるのも変ですが、カードやコインしか演じないクロース
アップマジシャンが「マジシャンなら鳩出してよ」とか「美女浮かしてよ」と
いきなりリクエストされるようなものです。
これも一般客からしたら「マジシャン」という大きな括りでイメージしている
以上、「当然できるだろう」と思っても仕方がないことなのです。

アメリカなどでは、機内での処置に故意や重大な過失がない限り、医師の
法的責任は問わないと明文化されていますが、厚生労働省は「民法に同じ
趣旨の規定があり、新たな法律は必要ない」(医事課)との見解を出しているに
過ぎないので、はっきりとした免責の法整備が整って明文化されない限り、
救命救急医療に従事した経験がある医師以外は、積極的に手を挙げる医師
は少ないでしょうね。

いくらアナウンスをしても誰も手を挙げない時は、引っ掛けで「お医者様の
中でお客様はいませんか?」とやれば、誰かがつい挙げてしまうかも。

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