住まい・インテリア

ファサード空間 リニューアル

約5か月に及んだ自宅の外構工事がようやく完工しました。(いやあ長かった
…やっと友人を招いて飲み会ができます)
私の家は「豪邸」には程遠いので、目指したのは単にリフォームした「住宅」
ではなく「邸宅感」(あくまでも「感」ですよ)…そのためには内装よりも外構が
重要でした。

まずは8年ぶりの外壁塗装…一般的に外壁の塗り替えはひび割れやチョーキ
ング(塗膜が劣化して白い粉が付着する現象)が現れる10年が目安とされてい
ますが、築34年の我が家は平均8年周期で今回で4回目の塗り替え…早め早め
に手を打ってできるだけ劣化を防いできました。
8年前は納車されたキャデラックのボディカラーとセットアップしようと外壁
を光沢のあるネイビーに塗装したのですが、このエリアではある意味ちょっと
悪目立ちしていたので、今回は重厚感のあるマットなスレートグレーに塗り替
えました。(実は愛車シグネットのカラーに寄せています)
塗料の性能(防汚、防水、遮熱)は日進月歩なので、最新の塗料であれば今後
15年は大丈夫とされていますが…はたして。

さて外構ですが、道具もかなり断捨離をして減ったのでイリュージョンを保管
していた大型物置と古いカーポートを撤去して2台分の屋根のある駐車場を
造成し、玄関までのアプローチを含むファサード空間をリニューアルしました。

今回リニューアルした理由は色々ありますが、まずはDBXの巨体がこれまでの
カーポートに収まりきれずに小雨でも濡れることと、車重のせいで駐車場床面
のインターロックが沈んで轍が出来始めたこと。
それとDBXと玄関までの導線が雨で濡れることが悩みの種だったので、新しい
カーポートから玄関ポーチまでをテラスルーフで連結しようと思ったこと。
さらにセカンドカーであるシグネットを近隣の月極駐車場ではなく、屋根がある
自宅敷地内に置きたかったこと。
防犯対策はもちろんですが、やはり大切な愛車を炎天下や雨ざらしの環境に停
めておくのは忍びないですからね。

つまり構想としては敷地は決して広くはないものの、なんとか屋根の下に2台の
車両を置きたい、ファサードに邸宅感を醸し出したい…このワガママな要求を満
たすことができた唯一の規格が三協アルミ U.スタイルアゼスト セレクトライン。
詳細は…コチラ
カーポートの天井から側面まで木目調の格子のデザインにすることで「和モダン」
を演出できる上に昼間はスリットから日差しが得られ、夜間は人感センサーで
点灯するダウンライトや明暗センサーの外灯オプションを追加、2台用の電動
ゲートと防犯カメラも設置したので、美観もセキュリティーも大幅にアップし
ました。

駐車場の床面は味気ない土間コンクリートはキャンセルしてシルバーブラック
の石英岩を敷き詰め、門扉から玄関まではアースグレーの乱形石のアプローチ
を作って導線をはっきりさせました。
また表札を兼ねたインターホンは美濃クラフトのピライトを採用、古い門柱は
解体して新たなジャワストーンの造作門柱を設置してライトアップしました。
自宅2階のベランダの鉄製の手すりは一部が錆びていたので撤去し、木目調の
アルミ製縦格子に交換…これは特注で、デザインや色調はカーポートの縦格子
に合わせたので、一体感を醸し出すのに一役買っています。

年齢的にも最後の大規模外構リフォームだし、終の住処として晩年はここで過
ごす時間が長くなることを考慮した結果なので、かなりの出費は覚悟していま
したが、せっかくやるからにはあれもこれもと欲が出てリミッターが完全に外
れてしまいました。
しかしファサード空間がゴージャスになった上に、生活動線がはっきりして動
きやすくなったし、何より愛車たちが映えるので大満足ですね…うん、少しは
邸宅っぽくなった…気がする。

 

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ホームインスペクション

ホームインスペクションとは、住宅の構造に精通したホームインスペクター
(住宅診断士)が雨漏りやシロアリ被害の有無、建物の傾きなどの劣化状況、
欠陥の有無、改修すべき箇所を調査してアドバイスを行う専門業務です。
人間で例えると健康診断というよりも徹底的に検査する人間ドックのような
ものでしょうか。
米国では住宅の取引全体の70~90%の割合で行われており、すでに常識と
なっています。

早いもので我が家も今年で築34年…外観だけを新しくしても内部が劣化して
大改修、最悪の場合建て替えが必要となったら本末転倒です。
自分で懐中電灯を手に床下や天井裏に入ることは不可能ではありませんが、
異常を見極められるのか、改修工事が必要か否かを判断することは無理な話
でしょう。

外壁塗装を終えて外構工事の真っ最中、一級建築士・一級建築施工管理技士
の資格を持つホームインスペクターに調査をお願いしました。
まず外周りを調べた後は、レーザー水平器を用いて全ての部屋の傾きの検査、
風呂やトイレ等水回りの水漏れのチェック、そして床下や天井裏に入っての
調査と写真撮影…4時間にも及ぶ住宅診断を終えました。

結果が判明するまで自分の健康診断よりもドキドキしました…外構工事の出費
が青天井になっているのに、ここで大きな改修工事が必要となったらどうなる
ことやらとずっと気になっていましたから。

はたして診断の結果は…「全く問題ありません。これまで調査した築30年以上の
住宅は改修が必要な箇所がかなり多いのですが、この家は34年も経っている
とは信じられません。今後20~30
年は普通に住めるのではないでしょうか」と
太鼓判を押されました。
これまで住宅設備のリフォームはもちろん、屋根の断熱防水シートの設置、
4回の外壁塗装、シロアリや湿気対策のために床下換気扇を設置するなど、
可能な限りのメンテナンスをしてきた甲斐がありました。

人間の身体と同様で、日頃のメンテナンスがいかに重要かを改めて認識しま
したね。

4時間の調査後、ふと外を見たらいつの間にか巨大なカーポートの骨格が完成
していました。(家より目立っています)
外構の完工が楽しみです。

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