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高級という概念

巷に溢れる「高級」という言葉…普段何気に見たり聞いたり使ったりしながらも、
あらゆるものにトッピングすれば、瞬時にワンランク上のものに変わる魔法の
ふりかけのようです。(某コンビニの「金のシリーズ」もその一つでしょう)

例えば、高級ホテル、高級レストラン、高級車、高級腕時計、高級マッサージ機…
イコール高品質とは限らなくても、その冠が付くだけで所有したりサービスを
受けると、少なからず充実感や優越感を味わえます。

特に私のような俗物はこの冠にめっぽう弱くて、ことある度に高級な何かが欲
しくなったりクラブに飲みに行きたくなるのですが(これはほぼ帰巣本能です)、
その理由や根拠はそれら商品の質なのか、希少性なのか、ステータスにあるのか…
ずっと謎なのですが、いずれにしてもその冠には警戒心をかき消す魔力がある
と思います。

価値観の違う人からはバカバカしい消費行動にしか見えなくても、それで仕事
に向き合うモチベーションがアップして経済を回していることは事実であるし、
世の中にはこれだけ高級と称するものが溢れて支持されている現状を鑑みれば、
それに否定的な人の方がマイノリティで単なるルサンチマンとしか思えません。
(某高級ブティックは平日から入場制限がかかるほどの行列ができています)

ただし、何でもかんでも高級をつければいいってものではないことは論を俟ち
ません。
高級だから高額とは限らないし、高額だから高級とも言えないわけで、とんで
もなく高額な請求をしてくるボッタクリバーを高級店とは言わないでしょう。
また高級だから高品質ということでもないでしょう。

ギャラの高いマジシャンを「高級マジシャン」とは呼ぶことはありません。
マジシャンとしての私自身は「高級」どころか「カッコいい」とか「凄い」とか「巧い」
等の冠には興味はなく、願わくば「上質なマジシャン」や「センス良きマジシャン」
に見えればいいなあと常々思ってはいるのですが、こればっかりは自ら冠を
付ける事象ではなく他人が評価することですからね。

ただ、高級とは「人を錯覚させる巧みな演出」があるか否かという観点では、
マジックの演出との共通点が見出せるわけで、これ即ちスキミング戦略を主軸
とするマジシャンにとってのブランディング構築に直結するのですから、軽視
できない概念だと思います。

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