タイム イズ マネー
今年も過ぎ去ろうとしています。
一般的に「人生は長い」と言うことがあるものの、特に中年期を過ぎると一日
があっという間に終わり、「一年が経つのが急に早くなった」「人生は短い」と
感じる方も多いことでしょう。
若い頃の24時間と還暦過ぎてのそれとではまるで重みが違うと感じるように
なりました。
「時は金なり」…いや時間はお金以上の価値があると思えば、なおさら自分の
時間を大切にしたいところですが、それはあくまでも「他者を巻き込まない」
ことが肝要です。
例えば通勤電車の中でビジネス書を読むことは誰にも迷惑をかけません。
私は録画した情報番組を倍速で観ながらウォーキングマシンで歩くことを日課
としています。(当然他人を巻き込んで時間を奪うことなどありません)
他人を巻き込む身近な場面の一例としては、街中のアンケートやセールスで、
「少しお時間を頂けませんか」などとつい言ってしまいがちですが、相手が望んで
いるならともかく、本当に相手の貴重な時間を使わせてもらう必要があるのかも
考えるべきだと思います。
また、式典や披露宴で延々と挨拶をする空気が読めない来賓客は、出席者全員
の貴重な時間を奪っているという自覚がありません。
昔、披露宴のマジックショーでお祝いの鳩出しを演じる際に、私の出番直前に
スピーチを始めた来賓が延々と話す間、バックステージでイライラしたことは
一度や二度ではありません。(同業のマジシャンなら共感できると思いますが、
生き物を扱うマジックはある意味時間との闘いで、セット直後に出番の時間が
変更されると結構メンタルを削られます)
私たちが最も頻繁に巻き込まれる機会として多いのは「遅刻する人」でしょう。
もちろん遅刻の理由が「事故渋滞」とか「飛行機の遅れや欠航」等の不可抗力で
あって、遅れることがはっきりした時点で迅速に報告すれば赦されることは論を
俟ちません。
近年では、こちらの長年の好意に散々甘えて貴重な時間を使わせておきながら、
自分勝手な不義理をする者や、自身の成功のためだけに「時間を作って欲しい、
アイデアを提供して欲しい…それも無償で」と平然と要求するという頭の中が
お花畑の者までいましたね。
こういうタイプに共通しているのは、総じて自己中どころか自己愛が歪み過ぎて、
自分の時間だけしか大切にできないというか、他人は自分のために時間や労力を
捧げて当然と信じて疑わないタチの悪い「時間泥棒」なのです。
人生の貴重な時間を蝕む時間泥棒には、くれぐれもご用心を。
次のような小話があります。
「待ち合わせをすると、約束した時間の10分前に日本人が、5分前にドイツ人と
スイス人、定刻にイギリス人が現れる。そこから5分遅れでフランス人、15分遅れ
でイタリア人、30分以上経ってようやくスペイン人がやって来て、最後まで来ない
のはポルトガル人」
あっという間に過ぎ去りそうな今年を惜しみながら、タイムイズマネーとして考察
してみました。
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