EVの現在地って?
現在自宅の外構工事で駐車場を造成中なのですが、将来のクルマ(DBXの次)を
見越してEV用の充電スタンドを設置しようかと迷いましたが、今のところは
見送ろうという結論に落ち着いています。
地球温暖化対策は焦眉の急であることは理解できますが、自動車分野において
はなぜかEVのみが唯一の正当かつ有効なCO2削減手段であるかのごとき議論が
蔓延していることを懐疑的に感じていた昨今、極端なEV一辺倒論が退潮気味で
あるのは、エンジン車に愛着がある私としては現実的な軌道修正だと思います。
最近では中国の過剰生産で行き場を失ったEV車の墓場もニュースになっていた
し、EV車の下取りの安さもブームに急ブレーキがかかった要因でしょうね。
やはり地球規模の長期課題の場合は、複数の代替案を残した上での総力戦で
臨むべきではないでしょうか。
巷間言われるのはEVは電池搭載量が多い分、生産時のCO2発生量が多いので、
これを相殺して内燃機関を下回るには10万キロ以上の走行が必要とされていま
すが、日本では同じ車に10万キロも乗る人はあまりいないでしょう。
そもそも温暖化対策という「正論」の裏に各国の自動車産業中心の「策略」がある
ことは明白ですからね。
最近、トヨタが得意とするハイブリッドカーが再び注目され始めましたが、元々
はディーゼル車に強みがあった欧州やデジタル領域で強い米国がハイブリッド
に対して勝機を見出せなかったために、法律を改正してまでEVを推進してきた
という経緯があります。
その副作用とも言えるのか、エンジン車に比べ先進国にキャッチアップしやすい
EV車がゲームチェンジの好機とみた中国が、安価に大量生産して欧米に輸出する
ことによって、欧米は自国の自動車産業を脅かされ始めたために、中国製EVに
高い関税を課して閉め出そうとしています。
対する中国は現地生産としてハンガリーやトルコで工場を新設すると発表し、
報復として欧州の大型ガソリン車(2.5L以上)に対して関税引き上げを検討して
おり、これによってBMWとメルセデスベンツが最初に打撃を受けると言われて
いますし、こうなるとお互いに首を絞め合っているようにしか見えませんね。
まあ中国には「上に政策あれば下に対策あり」という言葉があるように、追加
関税に怯むどころか果敢な攻略に一気に動きますね。
地球温暖化対策を契機とする次世代自動車競争は今後も続くのでしょうが、
どの動力システムが覇権を握って世界標準になっていくのか…ここは暫く静観
した方が無難な気がします。(充電スタンドが必要になれば、その時に設置すれ
ばいいのかなと)
そうこうしているうちに、私が免許返納すべき歳になりそうな気がしますが…。
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