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2024年6月

ホームインスペクション

ホームインスペクションとは、住宅の構造に精通したホームインスペクター
(住宅診断士)が雨漏りやシロアリ被害の有無、建物の傾きなどの劣化状況、
欠陥の有無、改修すべき箇所を調査してアドバイスを行う専門業務です。
人間で例えると健康診断というよりも徹底的に検査する人間ドックのような
ものでしょうか。
米国では住宅の取引全体の70~90%の割合で行われており、すでに常識と
なっています。

早いもので我が家も今年で築34年…外観だけを新しくしても内部が劣化して
大改修、最悪の場合建て替えが必要となったら本末転倒です。
自分で懐中電灯を手に床下や天井裏に入ることは不可能ではありませんが、
異常を見極められるのか、改修工事が必要か否かを判断することは無理な話
でしょう。

外壁塗装を終えて外構工事の真っ最中、一級建築士・一級建築施工管理技士
の資格を持つホームインスペクターに調査をお願いしました。
まず外周りを調べた後は、レーザー水平器を用いて全ての部屋の傾きの検査、
風呂やトイレ等水回りの水漏れのチェック、そして床下や天井裏に入っての
調査と写真撮影…4時間にも及ぶ住宅診断を終えました。

結果が判明するまで自分の健康診断よりもドキドキしました…外構工事の出費
が青天井になっているのに、ここで大きな改修工事が必要となったらどうなる
ことやらとずっと気になっていましたから。

はたして診断の結果は…「全く問題ありません。これまで調査した築30年以上の
住宅は改修が必要な箇所がかなり多いのですが、この家は34年も経っている
とは信じられません。今後20~30
年は普通に住めるのではないでしょうか」と
太鼓判を押されました。
これまで住宅設備のリフォームはもちろん、屋根の断熱防水シートの設置、
4回の外壁塗装、シロアリや湿気対策のために床下換気扇を設置するなど、
可能な限りのメンテナンスをしてきた甲斐がありました。

人間の身体と同様で、日頃のメンテナンスがいかに重要かを改めて認識しま
したね。

4時間の調査後、ふと外を見たらいつの間にか巨大なカーポートの骨格が完成
していました。(家より目立っています)
外構の完工が楽しみです。

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雑感 その12

・ 「2位ではダメなのでしょうか?」と言う人が1位を目指す都知事選
・ 定額減税…恩着せメガネと言われても仕方ないな
・ ついに梅雨入りか…外構工事の遅れは必至(完工は8月後半の予定)
・ 隣家の庭から越境した木を幹から伐採…心の広いお隣さんに感謝
・ 外構関連の主なYouTubeは見尽くした感…知識だけはなんちゃって業者
・ その商材を「知らずに」と「知った上で」採用しないのとは後悔度が違う
・ 大雨の時は飛行機の欠航よりも新幹線の運休の方が頻繁な気がする
・ 空港や駅の床でよく見かけるもの…破損したキャスターの外周の輪
・ 行きつけの焼肉店が閉店…残念だけど老夫婦がやってたから限界かな
・ 開拓した焼肉店…一番乗りなのにハラミが品切れってどうゆうこと?
・ 焼肉は随分前から牛タンとハラミだけで満足…てか他は胃がもたれる
・ 暇そうなのになぜ食べていけるのか不思議な人…大抵は相続
・ とんでもない過去を「昔はヤンチャでした」で済ませるのはどうかと思う
・ マジシャンの犯罪はヤンチャにも知能犯にも当てはまらないものばかり
・ マジシャンに「モテるでしょ?」と言う客はモテそうにないオヤジばかり
・ マジックができるという理由だけでモテるマジシャンを見たことがない
・ イリュージョニストを名乗るにはあんまりなビジュアルの人は残念
・ 夢グループ社長のイリュージョンショーって…懐かしのスターかくし芸?
・ 30年前からショーで演じた電気イスが令和のバラエティで流行るとは…
・ クラッターBOX…攻め過ぎるとコンプラ的にどうかなという時代→コチラ
・ これ以上ないダダスベりのクラッターBOXの演技を観たことがある
・ どんなに憧れてもキャラに合わない演目に手を出すべきではない
・ 普段面白くない人がマジックの時だけ面白くなるはずがない
・ 日頃はタメ口の相手に対してマジックを始めた途端に敬語になる人がいる
・ 持論…例外はあるがマジシャンのゴールデンタイムは35~45歳だと思う
・ 「まだできる」と思い始めたらギャラを貰うレベルではない証左
・ カニカマは逆立ちしても本物のカニにはなれない
・ カニカマの正体はスケソウダラなどの魚のすり身…カニにはほど遠い
・ カパーフィールドに憧れるカニカマほど似ても似つかない
・ ダークアーサーはサンダーバードの人形に似ている


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抱き合わせ商法

エルメスの人気バッグ「バーキン」…小さいモデルでも100万円を超えるとされ、
富裕層のステータスとなっており、中古市場での値上がりも続いています。

今年3月、米カリフォルニア州で消費者がエルメスに対して集団訴訟を起こ
したとの記事を読みました。
バーキンの販売をスカーフや革製品等の他の商品の購入に結び付けていると
して、独占禁止法が禁じる「抱き合わせ」にあたると主張しています。
バーキンはオンライン販売はもちろん店頭陳列もされておらず、十分な購入
履歴がある「お得意様」だけが別室でバーキンを案内してもらえることなどを
「不公正な販売」だと訴えています。

実は販売員はバーキンを売ってもインセンティブを受け取れませんが、他の
製品だと1.5~3%の歩合をもらえる給与制度で、この仕組みが消費者に他の
商品の購買を強いていると指摘されています。

独禁法に詳しい弁護士は「米国ではライバル企業の商品を排除していると認めら
れなければ独禁法違反とはならない場合が多く、原告が勝つのは難しい」とコメ
ントしていますが、今後の裁判の行方が気になるところです。

ちなみに昨年、ロレックスは10年以上に渡って正規代理店にオンライン販売
を禁止していたことが競争の制限にあたるとして、フランス競争委員会から
155億円もの罰金を科せられています。

まあ、エルメスやロレックスに限らずプレミアムブランドは高い価格設定に
よって憧れを生み出し、入手の困難さが加わればさらに希少価値が高まると
いう戦略を採るので、購入実績のあるお得意様と一見客との間にはサービス
に明確な差を付けるのは当然のことです。
高級腕時計店やブティックでは、お得意様が顔を出せば、購買の有無に関わ
らず応接室でのドリンク提供等は当然のサービスとして行われています。
もし一見客と同レベルの接客サービスであれば特別感を求めるお得意様は離
れるでしょう。

例えばフェラーリの通常モデルは一見客であっても購入できますが、世界限定
モデルや記念モデルは過去に何台も購入したお得意様が優先されるのは仕方が
ない…というよりも、誰もが納得せざる得ないでしょう。

ただ、上から目線で有名な銀座の某時計店がやっているような「あの人気モデル
が欲しいなら、とりあえずこれとこれを購入して実績を作っていただいたなら、
数年後には入手できるように手配します」といった露骨に不人気モデルを売りつ
けようとする抱き合わせ商法は実に不愉快です。
入手できた暁にも、すぐに転売できないようにという理由で保証書を1~2年も
渡さないということまでやっています。
今回の記事も消費者が訴訟まで起こした動機の一つは、バーキン以外の商品を
売って歩合を付与する給与制度の不愉快さにあることは間違いないでしょう。

そういえば先日のテレビ番組でふと思いましたが、同じ事務所だからなのか、
明らかに有名タレントとの抱き合わせで出演している人を観ていると少し複雑
な気持ちになりました。
でも昔から最も抱き合わせ商法が横行しているのは芸能界なのかもしれません。

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雑感 その11

・ Dr.ZUMAという芸名を冠して30年…まさにあっという間だった
・ 20周年は記念としてGRAFFの腕時計を買ったなあ…今でもお気に入り
・ 20周年の時もそうだったし30周年もリサイタルをやるつもりはない
・ ゴルゴ13が自ら仕事を作ることはない…依頼を受けて動くのがプロ
・ 「どうしたらプロマジシャンになれるんですか?」という質問はムズい
・ 目指した感じではなく漂流した末になってしまった人もいる
・ たまに会っていた凄腕マジシャンが旅立ってしまったか…合掌
・ 福岡空港の某所にリシャールミルの広告…対象を絞り込んでるなあ
・ 大阪の炭火焼き定食屋…4人のスタッフが全員外国人でびっくり
・ 大阪で後輩達との食事会…やはり「北新地ふじもと」は美味い
・ 名古屋でも食事会…やはり「ひつまぶし備長」は美味い
・ 久しぶりにこってりラーメンを食べると胃がもたれる…ソルマック必須
・ 日本人は横並びが大好き…マジックのレパートリーから投資先までも
・ オルカンへの資金流入も円安の大きな要因…新NISAの副作用だな
・ 日本に投資する魅力を高めてから新NISAを導入すべきだったかなと
・ みんな飛びつくオルカンはマジックに例えるとフロテかなと
・ ビラ風船vs汚物風船…やはりあの民族の嫌がらせのアイデアは天下一品
・ ライドシェアがもっと広まれば二刀流三刀流で働く人は増えそうだな
・ 「お~いお茶」の一本足商法に苦慮する伊藤園が「二刀流」に頼る構図ってか
・ 都内を走る傍若無人の公道カートが認可されているのが信じられない
・ 車の認証不正問題…それでも国産車の信頼感は揺るがないと思う
・ あえて規定より難易度が高い検査に合格しても責められるのは理不尽
・ 関西の「大丈夫」は「いける」らしい…「電話いける?」、「クレカいける?」
・ スクワットを続けると下半身に筋肉付くなあ…スキニーデニムがキツい
・ 亡くなった俳優を見習って早めの終活も考えてしまう
・ 身体の健康診断と同様に住宅診断もやってもらおう…どちらも歳だし
・ 8年前に施工した屋根の断熱防水シートの点検…問題無しで一安心
・ 猫の爪研ぎでボロボロのソファを新調…保守的なので同じ物を買う
・ 忙しくても読書は欠かさない…ただ詳しいレビューを書く時間がない
・ 茶碗蒸しの銀杏がどうしても好きになれない

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持ち家派? 賃貸派? 3

賃貸に住んでいた頃の私はビクビクしながらこっそりと鳩を飼っていたので、
一戸建ての持ち家に住み始めてからは誰にも気兼ねすることなく多くの大型
鳥を飼育し、バードアクトの完成に向けて自身の稽古と鳥の調教に傾注でき
ました。

現在ではテレビでバードアクトを披露した効果で仕事のオファーがあったと
しても、肝心の仕事の現場が動物の持ち込み厳禁という場合がほとんどです
から、収益効率が悪い分野のマジックとなってしまいましたが、当時はコン
プライアンスも緩い時代ということもあって、ホテルはもちろん様々な会場
やテレビでバードアクトを演じ続けて潤沢な報酬を得ることができたので、
30代半ばで一戸建ての元は取れました。
時代との縁やタイミングがあるので、あと10年早くても遅くてもここまで
順調にはいかなかったと思います。

あれから30年以上が経ち、今や福岡にも多くのマジシャンとマジックバーが
ひしめき合って群雄割拠、玉石混淆の状態ですが、独自のブランディングを
構築して他のマジシャンに侵食されにくい市場開拓と収益効率を高めること
ができたので、演出をパクられる程度の被害のみで安売りのバトルロイヤル
には巻き込まれずに逃げ切れたのではないかと分析しています。

九州における福岡というのは日本における東京のようなもので、福岡以外の
九州の地方のマジシャンはあたかも上京する感覚で「とりあえず福岡に行けば
なんとかなるだろう」という感じで集まるので、色んな意味で活気はあります。
現に九州では福岡だけが流入人口が流出人口を上回っています。
また今年の地価公示では地価上昇率は福岡が全国トップです。
そして現在インバウンドで盛り上がり、全国の都市の中でも全てがコンパクト
にまとまって食べ物が美味しい福岡は最も住みやすい街だと云われるように
なりました。

我が家の立地においては、地下鉄延伸に伴う利便性の向上(自宅から最寄りの
駅まで徒歩1分、博多駅まで13分、福岡空港まで30分)と同時に資産価値も
上がったのか、実際に沿線の住宅価格や分譲マンション価格も爆上がりして
いるし、ポストには頻繁に自宅を売却する予定はありませんかとのチラシが
投函されています。
郊外であれば老後は一戸建てを持て余して都心のマンションに引っ越す例も
あるようですが、今のところは固定資産税が上がったとしても、元気でいる
限り終の住処と決めています。

今回の考察を書きながら感じたのは「住まい選び」よりも「街選び」が重要だと
いうこと。
街の価値が上がれば自ずと住まいの資産価値も上がるからです。
還暦を過ぎて回想すると、マジシャンとしての将来を見越した戦略の具現化
のために、この地に家を建てた選択とその後の戦術が功を奏しました。

結論…持ち家とは自分を顧客とした最も確実性の高い賃貸事業だと思います。

そうそう、新築して数年後にあのオウム真理教事件が勃発して、オウムを沢山
飼っていた我が家は「第7サティアン」と揶揄されたことも懐かしい思い出です。
(若い人は知らないだろうなあ)

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