仕事の誇り
自分が携わっている仕事にどれだけの誇りを持てるのかは、モチベーション
を維持する上で重要な要素です。
マルチワーカーとしての私は、マジックを始めとするすべての仕事に絶対的
な誇りを持って向き合っています。
ところで「3人のレンガ職人」という寓話を聞いたことはありますか?
出典は諸説あるようですが、概ね次のような内容です。
旅人が、建築現場でレンガを積んでいる職人に「何をしているのか」と聞いた。
1人目は不機嫌そうな顔で「見ればわかるだろう、命じられてレンガを積んで
いるのだ」と答えた。
2人目は「家族を養うためにレンガ積みの仕事をしているのだ。良い収入に
なっている」と答えた。
3人目は誇らしげな表情で答えた…「私はこの街の大聖堂を作っているのだ」
つまり作業自体は同じであっても、本人がそれをどう捉えているかによって
仕事の誇りは全然違ってくるということです。
さて、最近のマジック業界では「チップを強要する押し売りマジシャン」の
話題が喧しいようですが、そのようなマジシャンは「流し」であれ「お店」で
あれ誇りのかけらすらなく、どのレンガ職人にも当てはまらず、ただ迷惑を
撒き散らす横柄な乞食なのです。
「たかがマジック、されどマジック」ではなく、「たかがマジック、う〜ん、
ちょっと考えたけど、やっぱりたかがマジック」などと舐めているのでしょう。
バレバレのチップの強要(フォース)にエネルギーを傾注するくらいなら、
正当なマジックのフォースを色々と勉強した方が将来の役に立つのになあと
思うと残念でなりません。
マジックは誇りをもって取り組めば、ちゃんとリスペクトされる職業なのです
から…。
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