諦めも肝心
7月27日、大阪のフータンジャパンのショールームに後輩マジシャンのKENJI
を伴って行ってきました。
そこには美しいネイビーカラーのグランドアルバイシン・ヘリテージが独特
のオーラを放ちながら鎮座しておりました。
思わず「おおー!」と声が出てしまうほどの妖艶さです。
レトロモダンなエクステリアはベース車であるマツダ・ロードスターの面影
を一切感じさせません。
ボディカラーはもちろん、グリルやホイールのデザイン、シートの素材や
ステッチ、パイピングに至るまで、自分のオリジナル仕様にカスタマイズ
できるという説明を聞きながら、購入意欲は頂点へ達しそうになりました。
このクルマをセカンドカーとして迎えることができれば、自分にとっては
こんなに充実したカーライフはありません。
そしていざ運転席へ乗り込むことに…ここである不安が頭をもたげました。
それは車高が120cmそこそこの2シーターなので、覚悟はしていたものの、
還暦を過ぎた私には乗降が結構な重労働であったこと。
10数年前からぎっくり腰に悩まされていたため、2017年から5年間乗った
車高140cmのキャデラッククーペですら乗降が辛くなったので、2021年に
車高168cmのアストンマーティンDBXに乗り換えた経緯があるのです。
乗降しやすいSUVや日々のスクワットや筋トレの効果か、ここ2年余りは
一度も発症していないので、人生最後になるかもしれないEVではない内燃
機関のスポーツカーに食指が動いたのでした。
2シーターのスポーツカーであれば車高が低いのは当然で、さらにドアも長い
ので乗降の際には大きく開ける必要があるのですが、グランドアルバイシン
はフォルムが丸いためにドアの最外側の厚みが半端なく、駐車場では隣の
クルマにドアパンチを食らわす加害者になる可能性が大。
ドアを最小限に開けてすり抜けるように乗降することを何度か試みましたが、
足元のサイドシルも幅広なので跨ぐのも大変で、ぎっくり腰が再発しそうな
予感が頭をよぎりました。
またボンネットの膨らみで前方の見切りが悪く、バックカメラはオプション、
センサーはリアのみでフロントにはないために、これまで最新の運転支援
機能に頼ってきた自分にとっては、運転難易度はかなり高めに感じました。
昔のクルマは便利な支援機能などないのが当たり前だったので、当時は平気
で運転していましたが、便利に慣れてしまった今では自信がありませんねえ。
まあファッションでは多少暑かろうが寒かろうが「オシャレは我慢」という
側面はあるものの、カッコいいクルマに乗るために健康を犠牲にすることは
できず、ここは諦めも肝心という境地に至った次第。(10歳若ければなあ…)
本来の目的である「ちょっとそこまで気軽に乗る」セカンドカーとしては
不向きかなと。
でも、それだけのハンデを差し引いても所有したくなる魅力を持つクルマで
あることには違いありません。
現在ちょい乗り用のセカンドカーとして所有しているトヨタ・ライズ…
運転はもちろん乗降も容易で実用車としては何の不満もないのですが…
う〜ん、その何の不満もないところが不満というか…はっきり言えば高揚感
やワクワク感がないのです。(それを求めるクルマではないのですが…)
しかしベストセラーの人気車種(一旦出かけると必ず10台以上は見かけます)
だけに現在の査定額が知りたくなって、ネットで買い取り一括査定をやって
みたところ、すぐに多くの買い取り業者から連絡がありましたが、次の
セカンドカーが決まるまでは売るわけにはいかないので全て断りました。
ちなみに、断ったのに何度もしつこく連絡してきたのは、数々の不正問題
で話題のあの業者でした。
というわけで、ワクワクするセカンドカー探しの旅は続くのでした。
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