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四天王

四天王…元々は仏教用語で、帝釈天を中心に集まった四人の神々のことを
指し、ここから転じて四人の実力者のことを揃って、四天王と称する。

…とまあ、概要としてはそういうことなのですが、使い方としては昔の番組
ではものまね四天王がいたり、アニメやウルトラマンシリーズにおいても、
豹猫四天王や暗黒四天王などのように使われることで、その世界観に重みや
威厳をトッピングするのに重宝されているのだと思います。

私も好んで使うことがあります…まず「してんのう」という響きがいいですね。
数字も三でもなければ五でもない、あえての四…トップ4、ベスト4でもいい
のでしょうが、やはり四天王の文字構えと響きには重みがあります。

いちいち口に出したり表明するほどのことではないのですが、私は自分を
取り巻く森羅万象に対して密かに四天王を決める癖があります。
例えば腕時計コレクションの中での四天王、好きな服飾ブランドの四天王、
お気に入りの外食先の四天王…といった具合。(外食先は昨年一軒閉店した
ので、現在は三天王のままです)

ところで、プロマジシャンとしての人生を歩む中で最も重視すべき指標は
一般客の評価であり、それがあってこそ生活が成り立つわけですが…とは
言えマニアとしての功名心というのもあって、たとえお金にならなくても
世間での知名度が上がらなくても、同業者からの賞賛とリスペクトが欲し
くなるのがマジシャンとしての性なのです。
だからこそコンテストに多大なエネルギーを注ぐ時期もあるのでしょう。

しかし同業者の全てから好かれよう、賞賛されよう、リスペクトされよう
なんて土台無理な話です。(どんな世界でもアンチは存在します)
私はマジックに向き合う際のモチベーションを維持するために、頭の中で
勝手に決めた8人のマジシャンから認められればいいと思っています。
それは「先輩マジシャン四天王」と「後輩マジシャン四天王」の計8人。
つまり、「自分がリスペクトする4人の先輩から凄い後輩だと認められたい、
そして自分が凄いと思う4人の後輩から凄い先輩だとリスペクトされたい」
という理由で決めているのです。(あえて本人に告げることはありませんが)
この8人から認められさえすれば、マジシャン冥利に尽きるのであります。
逆を言えば、自分がどうでもいいと思っている人からは、たとえ否定され
ようが貶されようが構わないのです。

当然のことですが、先輩は増えないので4人はずっと固定されていますが、
後輩は増える一方なので時々入れ替わることもあるのです。(あくまでも
私の脳内でアップデートとシャフルされているだけです)

考えてみると、自分の実生活の中で最も頻繁に入れ替わる四天王は…
中洲のお気に入りのクラブ四天王ですかね。

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