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2023年1月

久しぶりのライヴ鑑賞

まずは寒波襲来の話題から…クリスマス寒波に続いて、またもや福岡でも
雪が降りました。
今回は冷え込みが強いために道路の凍結や水道管の破裂が懸念されていま
したが、蛇口から水をチョロチョロと出しっ放しにしておいたせいか凍結
は免れました。

どうしてもクルマで出かけなくてはならない用事があったのですが、さす
がにDBXを運転する気にはならず、セカンドカーで出かけました。
幸い道路も凍結しておらず、順調に走っていた時、フロントガラスの汚れ
が気になったので、ウォッシャー液を噴射してワイパーで拭き取ろうと
したところ、ウォッシャー液が凍っていたのか噴射口が凍結していたのか
わかりませんが、全く噴射できずに焦りました。
雪国の方でしたら珍しいことではないのかもしれませんが、私は初めての
体験だったので少々驚きました。

さらには門扉の取っ手の動きも悪くなったし、テレビの画面も変な映り方
をするという現象が出現しました。(井上陽水の「氷の世界」のようです)
テレビは元に戻りましたが、これも寒波のせいなのか気になるところです。

1月22日、東京国際フォーラムで開催された「スーパー4KマジックSHOW
Mr.マリック超魔術2023」を鑑賞。
私は前から5列目の席でしたが、振り向くと3階席まで埋まっているのを
見て、いやはや凄いなあと思った次第。

しかし、劇場の客席からしっかりとマリックさんのライヴを観たのは何年
ぶりでしょう…おそらく十数年ぶりのはずです。
共演することがほとんどだったし、その時は自分の出番の準備もあったり
で、常にステージ袖から観たり、お手伝いをした記憶しかありません。

ライヴの演目は割愛しますが、マリックさんにとっては孫世代にあたる
若手マジシャン達や他の分野のエンタメとの共演や東大生とのバトル等、
意欲的で斬新さと今後の可能性を感じる内容でした。
客席からのマギー司郎さんの飛び入り出演も盛り上がりました。
コラボに関しては、各演者を料理に例えれば、この料理をどうやって提供
するのだろう…なるほど、そうきましたかと感心することしきり。
個々に完成された料理の長所を相殺しないように、一枚の皿に美しく盛り
付けるのは実に難しいので、大変だっただろうなと察しました。
マリックさん、出演者の皆さん、お疲れ様でした。

開場までには時間があったので、GINZA SIXのフランクミュラーブティック
で目の保養をした後に東京国際フォーラムに向かいました。
さて、会場には多くのマジシャンの顔も見受けられ、終演後は総勢9人で
食事へ…有楽町から宿泊先の銀座方面まで歩いたのですが、日曜日という
こともあってビジネス街の飲食店の多くが閉まっており、なんとか見つけた
居酒屋の個室で閉店時間の午前1時まで盛り上がっておりました。
その後も数人でホテルの部屋飲みで、気がつくと午前4時…シャワーを浴
びて就寝、9時に起きて13時のフライトで福岡に戻りました。

しかし、ライヴも飲み会もあっという間に感じたということは、楽しかった
という証左なのでしょう…帰宅後も全く疲れを感じませんでした。
やはり、たまには「楽しむこと」は重要ですね。

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ペースダウンも大事

昨年のエントリーで紹介した本…「限りある時間の使い方」では、人生の時間
が限られていること、さらにその中の限られた範囲しかコントロールする
ことはできないと論じられています。
そしてその有限性を受け入れるためのツールの一つとして、ペースダウンを
をして「何もしない練習をする」ことが重要であるとしています。

私自身、何歳までにこれをやっておくという人生設計に沿って生きてきて、
長期のスパンではそれらをほぼ実現しつつあることで、この年齢になって、
ようやくですが一定の達成感を得ています。

ところが最近ではそれに満足できず、ペースダウンどころかワーカホリック
ではないかと感じるほどに、空いている時間があると何もしないことに耐え
切れず、何か有益なことをしたり知識のインプットをしなければならないと
いう強迫観念にとらわれがちです。
実際に休むための時間を確保しても、例えばこの文章を書き上げることに費
やしたりして、結局は何かをしないと、「このままでいいのだろうか、何かやり
残したことがあるのではないか」という焦燥感に苛まれてしまいます。

「人間の不幸はすべて、一人で部屋でじっとしていられないことに由来する」…
これは哲学者パスカルの言葉ですが、たった4000週間の人生であっても、
有意義に過ごすためには実は「何もしない」能力も欠かせないのです。
何もしないことに耐えられない場合、単に「何かしないと気が済まない」という
理由で、間違った時間の使い方を選んでしまいがちです。
急ぐ必要のないことを優先してストレスを感じたり、将来に役立つことを
やらなければと思い込んで「楽しみや満足」をいつまでも先送りにしてしまう
ことになります。

今の自分がこれに該当しており、特に昨年の夏以降は早々と仕事や用事を
パンパンに詰めてしまって、多くの楽しみを逃してしまいました。
テレビ出演のオファーも断らざる得なかったし、後輩のショーやリサイタル
にも駆けつけることができませんでした。
また、アストンマーティンDBX707のサーキットでの試乗会も、オーナー
ツーリングも、そして「新型レンジローバー試乗会&フランクミュラー最新
モデル展示販売会」も残念ながら参加できませんでした。
場所は福岡空港近くの「ジャガー・ランドローバー福岡」…ショールームの2F
でフランクミュラーの展示会が開催され、さらに新型車の試乗もできると
いう超魅力的なコラボイベントだったのです。(あー、新作時計を見て、新型
レンジローバーを試乗してみたかったなあ…あとディフェンダーも)

無駄な時間をなくそうと焦って生き急がないようにしないと、このように
多くの楽しみを逃すし、仕事の達成感はあっても、それに比例して疲れや
ストレスも溜まる年齢なのだと改めて自覚しましたね。
若い頃は、好きなことをやって、そこそこ稼いで太く短い人生を全うでき
れば満足だと思っていましたが、やはり健康に留意しながら、現状維持を
長く続けられることが理想なのかなあと思うようにもなりました。

今年からは少々ペースダウンを心がけて「何もしないこと」そして「楽しむこと」
も意識しながら過ごすようにしたいところですが、このせっかちな性格上
実践できるかは微妙です。(というわけで、このブログの更新も滞りそうです)

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2023年 始動

2023年、明けましておめでとうございます。
今年も平穏で充実した年になることを願っております。

元旦早々まずやったことは…電動歯ブラシを最新型(フィリップス ソニック
ケアー)に交換。
目が覚めるほどスッキリするし、何より気分が一新します。

この年末年始は、鳥と遊んだ後は猫を膝に乗せながら、ハードディスクに
録り溜めた特番や映画を消化することに専念しています。
特に真剣に観入ったのが、NHKの「未解決事件」シリーズ…テーマ曲である
川井憲次の「ラビリンス」が事件の深淵と番組の重厚感を増幅させます。
この曲は「映像の世紀」のテーマ曲である加古隆の「パリは燃えているか」に
匹敵する名曲だと思います。
それと「鎌倉殿の13人」の総集編も観ましたが、これら以外の番組は倍速視聴
しないと、とても消化しきれそうにありません。
(ウォーキングマシンで歩きながら倍速視聴するのが効率的です)

年末は、知人からリクエストされた昔のマジック特番の映像をダビングして
いたのですが、いつでも観れるはずなのに、ついつい観入ってしまいました。
(ある映画のDVDを持っているのに、たまたまテレビで放送されていると、
つい観てしまうってことありますよね)

1973年FISMパリ大会、1976年PCAM東京大会、1978年世界奇術大賞、
1979年FISMブリュッセル大会、1980年オランピア劇場特集、1981年
PCAMロサンゼルス大会、1984年名人劇場マジックオリンピック…。
改めて観ると、昔の番組はド直球でフル手順を放送しているものが多くて
素晴らしいですね。(決して倍速視聴する気にはなりません)
そしてその手順を細かく観察すると…あの先輩マジシャンの演技は、実は
この映像のここを参考にしているに違いないとか、コンテストの受賞歴等の
史実を知ることができます。

特に私が16歳の時に参加したホテルオークラにおける1978年世界奇術大賞
ビッグコンテストの出場権を賭けた日本代表を決める国内予選のフル映像が
レアで面白過ぎる…日本マジック界を背負ってきた現在60〜70代の大御所
クラスの多くが出場しています。
プロアマ問わず競った17組のコンテスタント…アマに敗れたプロの顔には
悲壮感が漂うほどの真剣勝負でした。
当然のことながら、皆さんお若い!
そしてその頃から現在のスタイルがほぼ完成している方が多いことに驚か
されます。(日本代表に選出されたのは酒匂正文、鈴木清司、佐野由典の
3名、本選の結果はオランダのトニー・バン・ドメルンが優勝、ハンガリー
のピーター・グロビンスキーが金賞、アメリカのポール・ガートナーが銀賞、
日本人の最高位は酒匂正文の銅賞でした)

びっしりと録画された6枚のDVDを受け取った知人からは、中高生の頃に
観た映像を数十年ぶりに観ることができて感動していますとの連絡があり
ました。

私もつかの間のノスタルジーに浸ったのでありました。
(そんな年齢になったのだと自覚しております)

それでは今年も宜しくお願い致します。

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