« マジックと自己表現 | トップページ | 損得勘定の縮図 »

転ばぬ先の杖

新型コロナウイルスの4回目の接種券が届いたことで、改めて還暦を迎えた
のだなあと実感。(接種券は60歳以上に届きます)

無症状であっても濃厚接触者であれば自宅待機となり、社会経済活動が麻痺
してしまう現状は理不尽だとは思います。
コロナ蔓延初期は社会全体がヒステリー気味で、罹患しようものなら非国民
扱いされることもありましたが、今となっては、いつ誰が罹患しても不思議
ではありません。

私自身はというと、まだ罹患はしていませんが、今年1月から8月末までの
8か月間で飛行機の搭乗回数71回、新幹線の乗車回数23回…これだけ動き
回っていれば、戦時下の荒涼とした地雷原で反復横跳びをしたりスキップ
しながら走り抜けているようなもの。
で、4回目の接種を済ませました。
感染そのものは防げないとしても、重症化は免れることができそうなので、
とりあえずは転ばぬ先の杖ということで…。

話題が逸れますが、移動が多くなると、日帰りかあるいは何泊するのかに
よって携行するキャリーバッグやトートバッグのサイズを変えたり、気分
を上げるためにデザインに凝ったりします。
そこで今回新たに購入したのが、フランクミュラーのTOTE BAG Medium
(選択したカラーはグレイ、友人はブラウン)…現在絶賛ヘビロテ中です。

閑話休題…

コロナが理由でマジックの仕事がキャンセルになったり、イベントの企画
自体が消えたり延期になることにはすっかり慣れてしまった感があります
が、年末に決まりかけていた大企業のパーティーの案件が消えた理由は、
なんとロシアによるウクライナ侵攻。
その企業はロシアからアルミニウム等を輸入しているのですが、国際社会
によるロシアへの経済制裁で輸入をストップせざる得なくなり、今後の
業績を考慮するとパーティーどころではなくなってしまったとのこと…
これはもう仕方ありませんね。
小規模なイベントや宴席は主催者のサジ加減というか裁量次第で決行され
ることもあるのですが、グローバルな企業ほど世界情勢に左右されるのだ
なあと、一人のマジシャンとして実感した次第。

リーマンショック、大震災、コロナ禍、戦争…その都度にエンタメは翻弄
され、悲哀を味わい、忸怩たる想いをしてきたからこそ、転ばぬ先の杖を
確保すべくマルチワーカーとして、ハイブリッドな生き方を選択して正解
だったというか…こんな時代だからこそ、それがしっかりと機能している
ことでホッとしているのが正直なところです。

自身をクルマに置き換えて、ガソリンでも電気でも水素でも走れるように
しておけば万全です。
保険に未加入でクルマを運転する人はいないでしょう…人生というクルマ
を運転しているとすれば、多くの特約を組み込んだ手厚い保険に加入する
ことが、転ばぬ先の杖として必須だと思います。
世界情勢が不安定になれば株価は下落しますが、有事の金(ゴールド)として
金価格は上昇するように、可能であれば、投資と同様に一部は逆張りを
しながら収入源のポートフォリオを組むべきです。

我々は災禍に遭う度に、あの時対策をしておけば…と後悔と反省はするの
ですが、喉元過ぎれば…を繰り返してしまいがち。
「起きて欲しくない」という願望が、いつの間にか「起きないだろう」という
楽観的な予測にすり替わってしまうことが一番恐ろしいことなのです。

|

« マジックと自己表現 | トップページ | 損得勘定の縮図 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事