初夏の諸々
相変わらず慌ただしく動き回っておりますが、大阪では久しぶりに敬愛する
レジェンドマジシャンのジョニー広瀬さんと二人でお好み焼き会食。
この春出版された本の話題等、古き良き時代の史実を知るマジシャンの話は
貴重でした。
数年ぶりの会食でしたが、お元気そうで何よりでした。
熊本のホテルのイベント出演を終えたふじいあきらが福岡へ…で、いつもの
ように夜の中洲のパトロール。(最近月一で中洲で飲んでないか?)
食事ですが、前回彼を連れて行って気に入ったらしく、ぜひ今回もとあえて
リクエストされたアットホームなレストランが、残念ながら6月末で閉店
とのこと。(70過ぎのママさんが一人で切り盛りしているので、体力的にも
限界らしいのです)
この店での食事も今回が最後となりそうだったので、連れて行ったことの
ないクラブのホステスさん2人を誘って4人での同伴としました。
絶品の料理(特にオムライス)の数々に皆さん大満足のようでした。
新進気鋭の美男美女マジシャン、峰龍&Riricoが福岡へ…私の自宅でイリュー
ジョンをメインとした指導。
二人ともに優れたフィジカルを持っているので、あっという間にコツを掴ん
だようです。
5月に指導した田中大貴もそうですが、長引くコロナの影響で特にステージ
マジシャンには暫く受難の時期が続くかもしれませんが、今のうちに将来
に向けての仕込みをしておくことが肝要ですね。
夜には馴染みのステーキハウスで美味しいお肉を堪能しました。
思い返すと自分は一旦行きつけの店ができると、結構長いお付き合いを続
けるもので、今回閉店するレストランには22年通いましたし、ステーキ
ハウスには30年以上通っています。
美容室に至っては、なんと37年のお付き合いです。
コロナ禍で行きつけのクラブも数軒閉店したし、落ち着いたら新規開拓も
必要なのかなと…まあ、そんな気力もいつまであるのやらですが。
体力的な理由で閉店するレストランのママさんによると、長年の常連客達
からは閉店しないでほしいと懇願されたそうですが、私は「お疲れ様でした」
と言うのが精一杯でした。
なぜなら私自身も還暦を迎え、自らの体力と今後の需要を熟考して道具の
断捨離やレパートリーの整理を行う中で、「えー! あれをやめちゃうんです
か?」「まだまだできるでしょ、もったいない!」という声を多く頂戴した
からです。
多くは本心からの声でしたが、中には明らかな社交辞令もありましたね。
周囲の声が耳に入ると決心が揺らぐので、独りでさっさと進めています。
そりゃあ永遠に続けられるものなら続けたいですよ…しかし私のマジックは
伝統芸能ではないので、「まだあんなことやってる」と言われる前の引き際
が肝心なのです。(クルマの免許返納と同じなのです)
思い入れのあるアクトは捨てられない…それは理解できますが、過去の例、
特にコンテストの受賞歴があるマジシャンは、そのアクトに対する愛着と
自己評価が異常に高くて、加齢と共に演技やBGMが陳腐化しようとも時が
止まったかのように、そのアクトと心中するのかと思うほど演じ続けると
いう傾向があります。
しかし全盛期と比較すると痛々しくも見えるし、若き日のアクトに生涯
しがみついているということは、それを超えるものを作れなかったことの
証左であると同時に、人生の末路は往々にして後輩達が憧れるようなもの
にはなりません。
一般人の認知度ゼロの受賞歴で同業者のマウントを取ったり、過去の栄光
(?)のノスタルジーに浸ることなくアップデートしていくマジシャンほど
成功しているのは歴史が証明しています。
6月21日、後輩マジシャンYOHEYが配信しているYouTubeコンテンツの
BARアルケミスト トークショーに出演。
高橋ヒロキ、三志郎を交えて、あっという間の2時間でした。
タブー無しのLIVE配信が条件で引き受けたので、「ZUMAをナマで喋らせて
大丈夫なのか?」という懸念もあったようですが、そこは常識的な範囲で
収めたつもりです。
物足りないと感じた方々も、バーナム効果で被弾したと自覚した方々も
ご視聴ありがとうございました。(今後も笑顔と夢と感動を届けるべく精進
していくつもりです)
内容に関しては、後日このブログで補足的に振り返ってみようと思います。
それではみなさん、暑い日が続きますがどうぞご自愛ください。
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