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2022年4月

防犯カメラ

先日、自宅のインターホンが鳴ったのでモニターを確認すると、警察官の
姿が…何事かと思ったら、近くでひき逃げが発生したために防犯カメラの
映像を確認させてくださいとのこと。
結論から言うと、怪しげなクルマや人物は映っていませんでした。
私の自宅は大通りからちょっと住宅街に入った場所なのですが、逃走車両
が住宅街に逃げ込むこともあるのだとか。
現在2台の防犯カメラを設置していますが、今後も何かのお役に立てれば
と思っております。
本当は役立たない平穏な日々が続くことが理想的なのですが…。

最近のニュースでは、事件発生後に街中の防犯カメラの映像をリレー方式
で解析して逃亡犯の足跡を追い、数日のうちに検挙する事例が多く見受け
られます。
やはり効率的ですよね。
昔の刑事ドラマを観ると、防犯カメラはおろかスマホもない時代なので、
現代なら即逮捕だろうという事案でも難事件になっちゃってるなあと感じ
ることがあります。

先日も「高級時計を偽物とすり替え盗んだ疑いでマジックバー経験の25歳
逮捕」という情けないニュースを見ましたが、これも防犯カメラが解決の
糸口になったのでしょう。
ただ犯人は様々な職業を転々としてきたのに、短期間マジックバーに在籍
しただけで「マジシャン逮捕」と報道されるのは職業として耳目を集めやすい
のは理解できますが、忸怩たる思いがあります。
マジシャン→手が器用→悪いことができる…という安直なイメージで記事
にし易いのでしょう。(手が器用でも生き方が不器用な人が多いのでは?)
しかし職業別の人口比から考えてもマジシャンの犯罪率が高いのは残念
です。(犯罪の内容は様々でも、近年は逮捕者続出ですからね)

現代は防犯カメラはもちろん、ドライブレコーダーも必須の世の中ですね。
交通トラブルが発生した時、自分に否がないという証拠映像さえあれば
泣き寝入りをせずに済むし、映像がなかった時代には多くの冤罪事件も
発生していたことでしょうね。
しかし録画されていると分かっていながらあおり運転をしたり、クルマ
から降りてきて、厳つい顔丸出しで因縁をつけるおバカさんが一向に減ら
ないのは謎です。
悪質な場合は逮捕されて、数日後にはニュースやワイドショーで顔が晒さ
れるのに…やはり謎です。

中国では全土に2億台以上のカメラが設置され、高度な顔認識機能により、
すぐに個人が特定されるために街中での犯罪は格段に減少したとか…。
しかしこのレベルになると「防犯カメラ」というよりは、反政府デモや集会
を牽制して政治体制を維持するための「監視カメラ」という側面の方が
強いでしょうね。

カメラの存在が犯罪の抑止力になることは論を俟ちませんが、上海の
ロックダウンに見られるような息苦しい監視社会だけはまっぴらですな。

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食事会の春

この春の出来事を時系列で…

敬愛する大先輩マジシャンであるジョニー広瀬さんの本「ジョニー広瀬 奇術
人生55年」が出版されました。
本を手にして初めて知ったのですが、広瀬さんの記憶に残るマジシャンの
一人として、私の名前が挙げられていました。
もうそれだけで努力が報われたし、頑張った甲斐がありました…光栄です。

大阪の若手マジシャンKENJIが福岡へ…どうしても習いたいマジックがある
ということで、自宅でちょっとした講習会状態でしたが、無事にマスター
できたようでした。
せっかくの泊まりがけだったので、DBXで送迎して夜は中洲での同伴会食
とクラブ活動へ…たぶん充実した福岡滞在だったと思います。

4月3日、ふじいあきらが福岡へ…前日に宮崎での出演を終え、せっかくの
九州なのでふらりと寄ったそうなのですが、3日は私の誕生日だったので、
食事会と二次会まで付き合ってもらい、私がリクエストしたマジックを
演じてもらいました…やっぱ完璧だ!

所用で名古屋へ…若きイリュージョニスト田中大貴と会食。
彼がマジシャン・オブ・ザ・イヤーを受賞したことと、数日過ぎましたが、
私の誕生日をダブルで祝いました。(ひつまぶしのコース料理が最高)
会食後はマジックバー・モメントスへ…それにしてもタナカ太郎の巧さ
には閉口するばかり。

誕生日から遅れること一週間…弟子のRintaroと後輩マジシャン達が私の
還暦祝いのパーティーを催してくれました。
パーティーはサプライズ演出のためにグループLINEを作って極秘裏に計画
されていたようで、東京や札幌からも仲間達が集ってくれました。
凝ったケーキや豪華なプレゼント(フランクミュラーの陶磁器セットと
置き時計)にも感激しました。
当日会うことは叶いませんでしたが、お祝いのメールを送ってくださった
方々、個人的に素敵なプレゼントを贈ってくださった方々…皆さん、本当
に有り難うございました。

パーティーの翌日、若手マジシャン夢丸が自宅へ…彼のYouTubeコンテンツ
Magic Storyでの対談を依頼されたので、タブー無しの条件で承諾しました。
いざ撮影を開始すると…進行役の夢丸が緊張し過ぎ。

2月に購入したフランクミュラーカサブランカ…さっそく着けて夜のクラブ
活動へ出かけたところ、40年以上も付き合っている旧友(予備校で知り合い
現在はクラブ活動仲間)が気に入ったようなので発注しました。
全く同じものではなく、彼のは月の満ち欠けを表現するムーンフェイズ
機能が付いたカサブランカ ルナ…彼の名前にちなんだ「月」のデザインが
ピッタリなのです。
今回もGINZA SIXフランクミュラー店長のMさんが福岡まで自ら手持ちで
来てくださいました。
オーバーホールで預けていた3本も無事に帰還しました。
自分の納品の時はまだ蔓延防止期間中で食事会ができなかったので、Mさん
も参加して二人分の納品祝いを馴染みのステーキハウスで開催しました。
そしてサプライズも…いつか実物を拝みたいと以前ここで紹介した最新作
グランドセントラルトゥールビヨン(19,800,000円)を持って来て
くださったので、手首に載せてうっとりさせてもらいました。(ああ、欲しい〜)

二次会のクラブへ移動中、路上でマジックを演じる若者がいたので一瞬
立ち止まると、いきなり「一枚カードを引いてください!」と話しかけられた
のですが…遠慮させてもらいました。
1分も歩かないうちにもう一人マジシャンが…う〜ん、彼らの将来やいかに。

節目の誕生日月なので、主催者が入れ替わりながら、まだまだ食事会は続き
ます。

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ナイトメア・アリー

「悪魔の証明」とは新約聖書の一節、サタンがイエスを試した挿話から来て
いると云われますが「事実や事象が起きていないことを証明するのは不可能
に等しい」という意味で用いられています。

我々マジシャンに関係あることでは「超能力者はいない」と証明するため
には、それこそ世界中の自称超能力者とマジシャンが相対して、その現象
がトリックであることを暴露し続けていかなければなりません。
以前アメイジング・ランディというマジシャンが、超能力バスターとして
対決を続けていましたね。

メンタルマジックを演じているうちに、演出が高じて、超能力者然として
振る舞う人も決して珍しくはありません。(九州の片田舎の喫茶店が有名)
堂々とマジックですと宣言して演じればいいものを、それには飽き足らず、
本物の超能力者ではないかと勘違いされることに全能感を得て、引き返え
せなくなるのでしょうね。

この事象をそのまま映画化したのが「ナイトメア・アリー」です。
見世物小屋からスタートして透視術を演じていたマジシャンが、霊能者と
して振る舞うという「禁じ手」を使って富裕層を信じ込ませ、高額ギャラを
巻き上げて引き返せなくなる…。
「因果応報」あるいは「末路」というタイトルに変更しても違和感がないほど
のエグい映画なのですが、マジシャンならば必見だと思うので、上映中に
ぜひどうぞ。
観終わった後、何か既視感があったのですが…1986年製作のホラー映画
「ザ・フライ」を思い出しました。

まあ超能力の「悪魔の証明」ならエンタメの範疇で済むのですが、ウクライナ
国民の虐殺をロシア政府はフェイクニュースだと断じています。
事実は一つですが真実は人の数ほどあるわけで、「ウクライナをナチスから
解放する」という、ありもしないプーチンの真実が幅をきかす戦争はあま
りにも理不尽過ぎて、やりきれない思いでいっぱいになります。

コロナ、戦争、地震…生きている間には様々なことが起こりますが、日常
に多少の不平や不満があったとしても、日本に産まれただけで「勝ち組」の
ような気がします。

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節目の誕生日

4月3日、節目の誕生日を迎えました…還暦です。

かつての社会では定年とされてきた年齢なわけですが、マジックを含めた
複数の仕事をこなすマルチワーカーとして歩む現在、いずれの仕事も自由業
として定年がないことは認識しています。
それが有利なのか不利なのか、得なのか損なのか…公務員や退職金を貰える
立場の人が羨ましいと感じるし、逆に生涯に渡って働ける職業の方が理想的
だと思うこともあるでしょう…他人の庭の芝生は青く見えるものです。

ただ、定年のない仕事は続けようと思えばダラダラと続けられるからこそ、
自身の限界や引き際を冷静に分析することが肝要でしょうね。
自動車免許の自主返納問題と似ている気がします。
何事も自らの限界を知らない存在は傲慢になりがちで、それは時として人を
傷つけ、世間に迷惑をかけることになるのです。

コロナ禍での2年以上、仕事としてのマジックと距離を置かざる得なかった
ことで、マジックに対する自分の想いも再認識しましたね。
久しぶりに若い頃のステージアクトの映像を観ると、頑張れば今でもやれる
のではないかと、未練がましくも身体が疼きます。
処分した道具や衣装も多いし、身体的なキレやコンプライアンスの面からも
再現は無理なのは分かっているはずなのに…。

努力は夢中には勝てないことも、思い出と戦っても勝てないことも重々理解
はしています。
感傷的に「マジックは私の人生そのもの」と優等生的な答えを言うほど大袈裟
なのもではありませんが、私の中に深く根付いた欲望と情熱の対象である
ことだけは間違いないようです。

節目の誕生日を迎えて、このご時世でもオファーをくださるクライアントの
方々に感謝しながら、少なくともその欲望と情熱の「種火」が消えることが
ないように精進しようとは思いますが、年齢や体力的な面を考慮して本格的
なステージショーやイリュージョンショーはフェードアウトすることにしま
した。
子供の運動会で頑張り過ぎて、転倒したり肉離れになるお父さんみたいには
なりたくありませんしね。
自身の体力の衰えはもちろん、ショーの相棒でもある鳥達も私と一緒に歳を
取ったし、イケイケだったショーにはピリオドを打って、こじんまりとした
上質なショーを構築して、スキミング戦略に特化することにしたのです。
すでに随分前から実践していることですが、イメージとしては、ボリューム
満点の定食屋から予約制の懐石料理店に商売替えする感じですかね。

振り返ると、若い頃に構想を練った人生設計…還暦までに「実現しておくこと」
「維持しておくこと」「体験しておくこと」「持っておくべきもの」の全てを達成
できたことには満足しています。
その代償として「手放したもの」「失ったもの」「諦めたこと」も、残念ですが
それなりにありました。

様々な偶然や巡り合わせ、紆余曲折が複雑に絡んだ結果の現在があるわけで、
欲に駆られて何かをやり直したり別の選択をしていたら、「現在の状況」には
辿り着いていなかった公算が大ですね。
今更過去に戻ってやり直したいと思わないということは、概ね充実した人生
だったということでしょう。
今後は無理をせずに、人生の砂時計の残量を注視しながら、いかにして今の
状況を維持していくか、贅沢を言えば、いかにしてQOLを高めていくかに
集中しようと思います。

近々には弟子や後輩マジシャン達が集って、還暦の宴を催してくれるという
ことなので、楽しみにしています。

さて、還暦の記念に「真っ赤な何か」を買いに出かけて決めたのは…
JIMMY CHOOの真っ赤なスニーカーでした。

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