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2022年2月

フランクミュラー カサブランカ

私のこれまでのフランクミュラーコレクションの多くは、夜のお出かけや
マジックの仕事用に衣装の一部との認識で購入したものばかりだったので、
いずれも大きくて派手でクセも強く、昨今の夜の外出自粛ムードの中では
活躍の場が少なくなっていました。

そこで今回購入したのが定番のカサブランカ。(昨年ニューバランスとコラボ
したスニーカーとのセットアップに相応しいブラウンベルトで、シリアルナン
バーは、なんと100番)
サーモンピンクの文字盤は、モロッコの南に広がるサハラ砂漠の色をイメージ
しており、愛車の内装色として選んだサハラタンとも相性が良いですね。
サイズも縦45.0mm×横32.0mmと主張が強過ぎない絶妙なサイズで着け
心地も抜群なので、スニーカーとのセットアップでヘビロテ活用しそうです。

カサブランカはフランクミュラーの創立初期、当時は金無垢が主流であった
中で、気軽に使用できる実用時計というコンセプトで、ステンレスを採用した
ことで話題となりました。
以降サイズやカラーなど豊富なバリエーションが派生し、同ブランドのライン
ナップの中では比較的リーズナブルな価格で購入できることから、エントリー
モデルとして発表当時から人気を博しています。
そして最大の特徴は、時の経過と共にエイジング(経年劣化)するように加工
されていること…つまり所有者が過ごした時の経過が文字盤上に歴史として
刻まれていくことも愉しみ方の一つなのです。

今回もGINZA SIXフランクミュラーの担当Mさんが福岡まで手持ちで届けて
くださったので、愛車を走らせて福岡空港でお迎えしました。
実はアストンマーティンの担当Iさんに今回の納品のことをお話したところ、
「その時計の納品式を当ショールームでやりませんか?」と有り難い提案を
してくださったので、お言葉に甘えることにしました。
シャンパン(ノンアルコール)まで用意して頂き、3人で乾杯後にボックスの
開封となりました。
アストンマーティンのショールームでフランクミュラーの納品をする…
若い頃から恋い焦がれ、自分の人生を彩る二つのラグジュアリーブランドが
思いがけない形でコラボしたことは実に感慨深く、忘れられない一日になり
ました。
徹底したホスピタリティーマインドを持つお二人に担当してもらえる私は、
本当に恵まれています。

前回のエントリーでアストンマーティンがとんでもない新型SUVを発表した
ことをお伝えしましたが、フランクミュラーもとんでもない新作を発表して
います…グランドセントラル トゥールビヨン
トゥールビヨン機構を文字盤のど真ん中に配置するという大胆なデザイン。
コンプリケーションモデルとしては珍しく自動巻きムーブメントを搭載し、
さらに4日間のパワーリザーブを実現しています。

他のメーカーは思いつかなかったのでしょうか?…いや思いついたとしても
技術的なハードルが高くて実現できなかったのかもしれないし、実現できた
としても、まとまりの良いデザインとして文字盤に落とし込むことは困難
だったと思います。
このようなコンプリケーションモデルを次々と市場に投入できる技術力と
デザイン力こそが、フランクミュラーがマスターオブコンプリケーション
と云われる所以なのでしょう。

予価は未定…発売されてもとても手は届かないと思いますが、いつか実物
を拝むのが楽しみです。

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SUV パワーウォーズ

2022年2月1日、アストンマーティンがSUVのフラッグシップとなるDBX707
を発表しました。

「世界で最もパワフルなラグジュアリーSUV」を標榜し、王座を他社から奪い
取っただけに、そのパワートレインは恐るべきものがあります。
707は707馬力を表す数字で、現行DBXをさらにパワーアップして、4リッター
V8ツインターボエンジンは最高出力707ps、最大トルク900Nmを発生。
加速も凄まじく、静止状態から時速100kmに到達するまでの0-100km/hは
なんと3.3秒(現行は4.5秒)、最高速度も310km/h(現行は291km/h)に
引き上げられました。

エクステリアのアップデートも、主に機能向上のために行われているようです。
冷却機能向上のために大型化されたグリル、エアロダイナミクスを意識した
リップスポイラーやツインリアディフューザー、さらに現行では2本出しだった
テールパイプは大迫力の大径4本出しに変更されています。
インテリアも随所にスポーティーさを強調しており、私の印象としては現行は
フォーマル、新型はアバンギャルドといったところでしょうか。

ところで普段DBXに乗っていると「そんなパワーがあっても意味ないでしょ、
どこでそこまでのスピード出すのよ?」という声はよく耳にします。
分かってますよ、日本には速度無制限のアウトバーンがあるわけでもないし。
しかしですね、300kmも出るようなクルマで普通に運転した時の感覚という
のは、なんとも言えない余裕というか安心感があるのですよ。
日常はタイトなスーツを着こなして、いざ脱ぐと筋骨隆々のマッチョなのに
決してひけらかさないというか…う〜ん、例えが難しいですね。
食事に出かける際に、1万円もあれば十分だと分かってはいても、財布には
とりあえず3万円入れておくといった安心感ですかね。
普段は使わないけど付いてて欲しい機能…腕時計のクロノグラフのような
ものかも知れません。

世界的にSUVが売れているわけですが、特にラグジュアリーブランドの間
では熾烈なパワー競争が繰り広げられています。
DBXのライバルとしてよく比較されるのは、ポルシェカイエンターボ、
ベントレーベンテイガ、ランボルギーニウルス、ロールスロイスカリナン、
マセラティレヴァンテトロフェオ、レンジローバー、ベンツゲレンデ…etc
これらのクラスで、最高出力や最高速度のちょっとした差などどうでも
いいような気がするし、単に意地の張り合いにしか見えないこともない
のですが、やはり1番と2番ではブランドイメージが大違いなのでしょう。
(確かにオリンピックの100m走でも金メダルの選手は思い出せても、2位
以下は記憶に残っていませんしね)

DBX開発時にベンチマークとされたカイエンですが、カイエンターボGTは
0-100km/h加速こそ3.3秒とDBX707と同等ですが、最高速度は300km/h
と及びません。
ランボルギーニウルスも最高出力650ps、最高速度305km/hとDBX707の
後塵を拝しています。

このように現時点のDBX707は、まさに最強のSUVだと言えるのですが、
このまま他社が黙っているとも思えません。
現にランボルギーニはDBX707を凌駕するSUVを開発中だという情報も
ありますし、ついにあのフェラーリまでもがSUVを開発して参戦すると
言われています。
電動化時代を目前にしたSUVのパワーウォーズから目が離せません。

DBX707発表の映像は…コチラ

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Dr.ZUMA × Aston Martin DBX

オーナーの一人として、愛車DBXと一緒にプロモーションビデオに出演
しました。
撮影は昨年の11月下旬、早朝から晴天に恵まれて、美しい紅葉の中での
撮影ができました。
高速道路でのカメラ車との並走やドローンによる空撮で、立体感のある
映像に仕上がっています。

インタビューで語ったのは、自身の人生観とアストンマーティンと過ごす
日常、そしてほんの少しですがマジックも…。

映像は…コチラ

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