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2022年1月

ボヤキ 2…最近のクルマ

ボヤきます…「最近のクルマにはCDプレイヤーがない!」

2017年まで乗ったクライスラー以前のクルマには全てCDプレイヤーがあった
のに(それこそ大昔はカセットデッキでしたが…)、次に乗ったキャデラック、
そして現在のアストンマーティンにもありません。
大袈裟かもしれませんが、これはメーカーに顧客の声が届いていない象徴的
な出来事だと思います。

例えば高級輸入車の代名詞であるベンツの上位クラスのEクラスは2016年、
最上位クラスのSクラスは2017年のモデルチェンジの際に、どちらも音楽を
聴くCDプレイヤーをなくしています。
若い人にとっては大した問題ではないでしょう…音楽を聴くスタイルは以前
とは様変わりして、CDプレイヤーなど不要で、スマホに音楽をダウンロード
してBluetoothでつないで聴くことが普通になっています。

しかしキャデラックやアストンマーティンもそうですが、ベンツのEクラスや
Sクラスを購入する主な年齢層は50〜60代、あるいは70代です。
携帯電話は持っていても、まだスマホに変更していない人も一定数はいるはず
です。
たとえスマホを持っていても、ダウンロードまでして音楽を聴こうという人は
極めて少数だと思います。(私もダウンロードしていません)
運転中にCDの英会話教材で勉強していた人が、不便になったと嘆く声を耳に
したことがあります。

私もキャデラックに乗り換えた時には面食らいました…iPhoneを使いこなせ
ないと何一つ物事が進まないのです。
クライスラー以前は好きなCDをかけてドライブしたり、マジックで使うBGM
を編集したMDをかけながら演技の曲ピタッのタイミングを覚えたりしていた
のですが、それもできなくなりました。
キャデラックにはBOSEのスピーカーが10個も標準装備されていたのに、結局
乗った5年間はラジオしか聴いていません…もったいない話です。
現在のアストンマーティンはUSBメモリが使えるので、かろうじて音楽を楽し
めていますが、その方法にしても年配者にはハードルが高過ぎると思います。

そもそも高級車には装備はもちろん、インテリアやエクステリアにも豊富な
オプションが用意されているのですから、CDプレイヤーもオプションにすれば
間違いなくオーダーする人が多数派だと思うのですが…。
標準装備にしてコストが上がって車両価格に上乗せされたとしても、その程度
で文句を言う人などいないでしょう。
ディーラーにはそうした声は届いているはずなのに、メーカーには届いていな
いのでしょうね。

豪華なガレージにポルシェを3台所有している友人(年齢は50代半ば)が、昨年
末に4台目として最新のポルシェ911カブリオレを購入したのですが、やはり
CDが使えない上に電子制御が増えたことにも戸惑いがちで、30年前の水冷式
のポルシェ946の方がよほど扱いやすいとボヤいておりました。
結局彼も新車ではラジオしか聴けないそうです。
それと最近はタッチパネルが多用されることも不満ですね。
触れた覚えがないスイッチがONになっていたり、指紋の汚れが目立つからと
画面を拭くとエアコンの強弱やラジオの音量が変化したり…やはり凹凸のある
物理的なボタンやスイッチの方が操作感がはっきりして安心ですね。

馴染みのステーキハウスで友人とお互いの納車祝いの宴を開き、そんなこと
をボヤきながらクルマ談義に花を咲かせました。

昔はステージの営業出演の際、カセットテープを10本以上持ち歩いていたもの
ですが、ショーにおける音源のデバイスも時代と共に変遷を辿りました…追い
ついて行くだけでも私にとっては難儀なことです。
なんだかんだ言っても、個人的にはMDが一番便利だったなあ。

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ボヤキ…ゆうちょ問題

ゆうちょについてボヤキます。

ご存知の方も多いとは思いますが、1月17日からゆうちょの料金新設と改定
が行なわれます。
個人的に憂いているのが硬貨預払料金の新設です。
これまでは外出先から帰宅すると財布の中の小銭は全て瓶に移して、その瓶
がいっぱいになる度にゆうちょの口座に預け入れしていたのですが、今後は
手数料を徴収されることになります。

ちなみに窓口では1〜50枚は無料、51〜100枚で550円、101〜500枚で
825円、501〜1000枚で1100円、1001枚以上では500枚毎に550円加算
…という具合。
金額ではなく枚数で手数料が変わるということは、1円玉を100枚(100円)
預けると手数料で550円徴収されるので、450円の赤字になってしまいます。
ATMの手数料は若干安いものの、一度に投入できる枚数には制限があるので、
これも難儀です。

また払い戻しの際にも金種指定料金が発生するので、お釣りのために小銭を
用意しなくてはならない店にとっては大きな負担になるでしょうね。
政府の方針としてキャッシュレスを推進したいのであれば、わざわざ新札や
新500円玉を発行することと矛盾しているし、これはゆうちょが小銭を扱う
手間を省きつつ新たな収入源としたい思惑が透けて見えます。

今後は小銭を貯めることはマイナスにもなりかねないので、できるだけ外で
使ってしまおうとする人が増えるでしょうね。
お賽銭も小銭はお断りで電子マネーでお願いしますとする神社も増えている
らしいのですが、世知辛いというか趣きもあったもんじゃありませんな。

貯金箱も売れなくなるでしょうね。
思い出しましたが、500円玉のみの投入で50万とか100万貯まる貯金箱が販売
されていますが、90年代〜2000年代に私は50万のサイズを2回、100万の
サイズを1回満タンにしたことがあります。
貯まる度にそれらは全て渡航費用とイリュージョン代に充てました。
1995年の夏、瞬間的に1ドルが79円という驚異的な円高も追い風になって、
憧れのイリュージョンを発注できたことなど「チリも積もれば…」を実感した
時代もありました…懐かしいなあ。

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久しぶりの読書レビュー

飛行機や新幹線での移動中は極力インプットの時間に充てることを心がけて
いるので昨年も多くの本を読了したのですが、レビューを書こうにも時間が
経ってしまうと記憶が薄れてしまうもので…。
そこで記憶に新しい昨年末〜年始にかけて読んだ本の中から数冊抜粋してみ
ると、今年が自身の節目の年になるせいか、やはり老後に向けての生き方や
老後資金について深堀りする内容の本を選んでしまっていることに気づきま
した。


・ 「ジェイソン流 お金の増やし方」 厚切りジェイソン著 (ぴあ株式会社)

芸人、IT企業の取締役、投資家とマルチワーカーとして活躍する著者は、15年
間の資産運用で家族全員が安心して一生暮らせる資産を築いたそうです。
いわゆるFIRE(経済的自立と早期リタイア)がすでに可能だということですが、
そのゴールとする資産規模も質素な暮らしか贅沢三昧の暮らしををするのか
で大きく違ってくるところです。
著者は服は基本買わない主義だし、家で作ったコーヒーを持ち歩くことで、
外ではコーヒーを買わないなどの極端な節約術も実践しているようで、物欲
が強い私には到底理解しがたくて参考にならない部分も多々あるわけですが、
「長期・分散・積立」という投資の基本は私と全く同じです。
違いは著者の投資先が「インデックスファンド」、私は「アクティブファンド」で
あるということ。
それと私は金(ゴールド)に投資していますが、著者は金を始めとするコモデ
ティ投資や暗号資産には手を出さないということ。
考え方や生き様によって様々な選択肢がある投資の世界ですが、指南書とし
ては実に解りやすいので、今後投資を始める方には買いの一冊です。


・ 「還暦からの人生戦略」 佐藤 優 著 (青春出版社)

在ロシア連邦日本国大使館に勤務後、主任分析官としてロシア外交の最前線
で活躍し、2002年には背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴されるという
波乱万丈の人生を歩んできた著者…私とは同世代で、昔からずっと注目して
きた人物です。
これまでは主にインテリジェンスとしての外交問題に関する著作が多かった
のですが、今回の著作では「還暦後」の生き方、具体的には還暦からの孤独と
不安、人間関係とメンタル、働くことの意味、お金との付き合い方、学びと
教養、死との向き合い方について「人生戦略」として深く考察されています。
「教養は孤独を跳ね返す武器になる」と喝破する著者…巻末の池上彰氏との対談
も興味深いものがありました。


・ 「シンプル思考」 里崎智也 著 (集英社新書)

現役時代は千葉ロッテマーリンズの正捕手として、引退後はマルチワーカー
として活躍する著者…「人生の一丁目一番地を決めて行動する」ために必要な
「シンプル思考」を「お金」「趣味」「仕事」「言葉」「人間関係」「失敗」という六つの
視点から説いています。
第一章のタイトルは「マネーのすすめ」…恥ずかしがらずに「お金が大事」と
言いましょう…というもの。
「お金よりも大事なものがあるという概念もひっくるめて、僕にとってはお金
が一番大事。生活が保障されてある程度のものが買えるし、より多くの不幸
を回避できる」と喝破しています。
弱小球団のロッテを逆指名したのも著者の人生における最優先事項「お金」に
直結したから…つまり強い球団では優秀なライバルが多くて出番が少なく
なるし、試合に出てなんぼという戦略上、早い時期から試合に出られそうな
球団をあえて選んだわけです。
日本人は往々にしてお金の話題を避けたがる傾向があるわけですが、「お金
じゃない、夢と感動を届けるのだ」というマジック界の一部に蔓延る大義名分
に拘泥する人には必読の書です。
稼げないプロからは夢も感動も滲み出てきません…プロは稼いでなんぼなの
です。
またユーチューバーとしても有名な著者ですが、「コラボをしない理由」も非常
に説得力のあるものでした。


他には…

・ 「伝説のホテルマンが教える 大人のためのホテルの使い方」
                        窪山哲雄 著 (SB新書)
・ 「変な家」 雨穴 著 (飛鳥新書)
・ 「堂々と老いる」 田原総一朗 著 (毎日新聞社出版)
・ 「あなたが投資で儲からない理由」 大江英樹 (日経BP)

今年もまた多くの本との出会いが楽しみです。

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2022年 始動

新年明けましておめでとうございます。

新年早々、オミクロン株の蔓延次第ではどうなることやら予断を許さない
状況になっていますね。

昨年はコロナ禍の間隙を縫って多くの方々と会食できたので、今年もその
つもりでおりますが、再び緊急事態宣言が発令されることがないように
祈るばかりです。

ワクチンの3回目の接種券が届いたので、早速予約をしたいと思います。
そしてマルチワーカーとしてのアドバンテージを最大限に生かしながら、
「ひとの3倍働いて、ひとの2倍好きなことをする」…を目標として邁進する
所存ですので、今年も宜しくお願い致します。

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