007 ノー・タイム・トゥ・ダイ
ようやく観ました…シリーズ25作目、ダニエル・クレイグ版5作目にして遂に
ラスト作ですね。
今更ネタバレになるようなレビューを書くことはしませんが…とにかく長い
作品です。(2時間43分)
クレイグの有終の美を盛大に祝おうと、普通なら割愛できそうな場面に未練
を感じて、欲張り過ぎてしまったような気もします。
加齢と共に頻尿気味になる中高年は、上映直前にトイレへ行くことが必須。
私は用心のために、映画館ではいつも通路側の席を確保するように心がけて
おります。
さてストーリーは過去4作との連続性があるところが、それ以前の一話完結
の作品とは大きく異なります。
個人的にはストーリーよりも、これが最後かというクレイグボンドの喪失感
で、しばらくは脱力気味でした。
最初にボンド役に抜擢された時は、青い目のボンドは原作とは違うとの批判
があったり色男が当たり前のこれまでのボンド役と違って、感情のない冷徹
な軍人のような雰囲気に違和感がありましたが、回を重ねる度に役が堂に
入って、今や引退を惜しむ声は大きくなるばかり。
私もショーン・コネリーを超えるボンド役はいないと思っていたのに、今は
圧倒的にクレイグの支持者であります。
やはり立場が人を変える好例とも言えるのではないかと…頼りなさげだった
総理大臣が、いつの間にか大宰相の風格を漂わせることもありますからね。
まあとにかくダニエル・クレイグ版の中でも最も納得できるというか、彼と
寄り添える作品ですね。
そこには力強さや、想像できないほどのエモーショナルな結末が待っていま
した。
さて007といえば、ボンドカーのアストンマーティンによるカーチェイスが
見どころの一つです。
先日地上波で放送された「スペクター」では敵役ジャガーとのカーチェイスの
シーンが大幅にカットされていてがっかりしました。(番組のスポンサーである
自動車メーカーに忖度したのでしょうか)
今回は新旧合わせて4台のアストンマーティンが登場しました。
実際に販売されているのはフラッグシップであるDBSスーパーレッジェーラ
のみですが、やはり往年の名車DB5がマシンガンを派手に撃ちまくるシーン
はワクワクしますねえ。
また今回敵役で登場したランドローバー・ディフェンダーのカッコよさと
いったら…3台のディフェンダーが森の中からジャンプして現れるシーンには
痺れました。
これらの新型ディフェンダーは撮影用に10台用意されたそうなのですが、
ギリギリで完成したらしく、車体のシリアルナンバーは1〜10とのこと。
つまり一般販売を目的に作られた最初の10台は、映画用になったというわけ
ですね。
顔もちょいワルで、クロスカントリー車としての堅牢性も抜群なので、売れ
行きも好調のようです。
さてもう一つ、007で忘れてはならないのが腕時計です。
お馴染みのオメガで、今回は…シーマスターダイバー300M 007エディション
ジェームス・ボンドとのコラボ時計は毎回売り切れ必至なのですが、私は
オメガの時計を所有したことはありません。
世界を股にかける諜報員が着用するだけあって、オメガは無骨さや堅牢さの
イメージをウリにしており、どちらかというと煌びやか系が好みの私の琴線
には触れないんですよねえ。
しかしコスパも良くて嫌味を感じさせずに、実用性を優先するのであれば、
欠点のない時計でしょうね。
時計といえば、後輩マジシャンのトーマが思い切った時計を購入しました。
それは世界三大雲上ブランドの一つ…オーデマピゲ CODE 11.59
本人曰く、「清水の舞台から…ってのを体感しました」とのこと。
私は昨年の誕生日に、ロイヤルオーク・クロノグラフの限定モデルを運良く
入手しましたが、今やあらゆるモデルが購入実績がない新規客には入手困難
な状況なのに、彼はタイミングと運が良かったのでしょうね。
この半年間に、ロレックスのデイトナに続いて2本目の購入とは…頑張ってる
なあ。
ただ腕時計地獄の沼はマジック地獄の沼とよく似ていて、私独自の感覚では
「底が丸見えの底無し沼」なので、くれぐれもお気を確かに!
まさに…ノー・タイム・トゥ・ダイ!
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