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トレンドカラーとコラボ時計

腕時計の文字盤のカラーは、昔からホワイトとブラックが王道で、近年は
それにブルーが加わって、一定の勢力を形成しています。
私はフランク・ミュラーのダブルミステリーを所有していますが、怪しく
輝くブルーギョーシェの文字盤は、吸い込まれるほどの美しさです。
ブルーは涼しげで、手首を爽やかに彩るし、特に夏場はヘビロテしたくな
るカラーです。
文字盤がブラックやホワイトであっても、ベルトをブルーに付け替えるだ
けでも、かなり爽やかになります。

さて、長らく文字盤のカラーは上記3色が主役だったわけですが、なぜか
今年はグリーンがトレンドになっています。
最近のファッション誌や専門誌をパラパラとめくると、ありとあらゆる
時計ブランドがグリーンの時計を発表しています。
フランク・ミュラーやウブロといった新興勢力は、ポップで多様なカラー
をリリースしているのがウリの部分でもあるので違和感はないのですが、
驚いたのは、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ロレックスという所謂
老舗でコンサバなブランドが、示し合わせたように一斉にグリーン時計を
発表したことです。
グリーンはもともと中国を含む新興国マーケットで人気がありましたが、
近年はサステナブルと組み合わせて、リラックスカラーとしての人気が
高まっているそうです。
一時のブームで終わるのか、グリーンはブルーになれるのか…注目して
いきます。

しかし改めて自身の私物を確認してみると、ここ数年で知らず知らずの
間にグリーンのアイテムが増えていることに気づきました…グリーンの
ハット、ジャケット、デニム、セーター、靴下、腕時計のラバーベルト、
そして納車待ちの車の色はミノタウロスグリーン(ホント素敵な色です)。

ところで、腕時計とスポーツカーは相性が良いせいか、提携することが
多く、レースカーのボディに広告を出したりコラボ時計が発表されます。
過去には…フェラーリ×ウブロ、ポルシェ×タグホイヤー、ベントレー×
ブライトリング、マクラーレン×リシャール・ミル、メルセデスベンツ×
クストス、ランボルギーニ×ロジェ・ヂュブイ、ランドローバー×ゼニス
…これらの組み合わせも時々シャッフルされるようで、先日久しぶりに
伺ったリシャール・ミル福岡ブティックの店長の話によると、ウブロとの
契約期間が終了したフェラーリは、新たにリシャール・ミルと契約した
そうです。

リシャール・ミルの勢いは留まることを知らず、今後は1千万円台の時計
は作らずに、最低ラインが2千万円台からで、ボリュームゾーンは4〜5千
万円台になるとか…フェラーリと組んだことで、この二社の商品価格帯
がほぼ一致しつつあるので、最強のコラボとなりそうです。

また、高級車に外装や内装のオプションを加えていくと青天井なのですが、
ベントレーのオプションの最高額は、ブライトリングが製作する車内時計
で、価格はなんと2,900万円だそうです。
いやはや、このレベルになるともはや「神々の遊び」ですよ。

今年新たにコラボしたのは、アストンマーティン×ジラール・ペルゴ…
う〜ん、渋い組み合わせ。
(ちなみに、社長 島耕作は、ジラール・ペルゴのヴィンテージ1945を愛用
しています)
ジラール・ペルゴ本社ビルの屋上に、アストンマーティンのロゴが描か
れるPVは…コチラ

今回発表されたコラボ時計は…スリー・フライングブリッジ トゥール
ビヨン(18本限定で、価格は1,738万円)
デザインは流行のスケルトンでスタイリッシュだと思いますが、アストン
マーティンとのコラボであれば、一捻りしたギミックというか、もう少し
遊び心が欲しいところですねえ。
コラボ時計の詳細は…コチラ

遊び心といえば、アストンマーティンの一部のモデルには、独自のクリス
タルキーというのがあって、キー本体をダッシュボードのホールにインサ
ートすることによってエンジンがかかるシステムなのですが、インサート
と同時に液晶画面に、POWER→BEAUTY→SOULと表示されてからエン
ジンがかかり、運転前の気分を上げてくれます。
このちょっとした儀式のような遊び心が素晴らしいじゃありませんか。
その映像は…コチラ

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