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満身創痍

1月11日、鼠径ヘルニアの手術を受けました。

鼠径ヘルニアとは、足の付け根から恥骨にかけての鼠径部の筋膜が破れて、
内臓の一部が皮下に飛び出す疾患で、外科領域の疾患では虫垂炎(盲腸)と
共に発症頻度が高いとされています。
加齢により筋膜が緩む中年以降に発症することが多く、9割近くが男性です。

正月の1月2日、箱根駅伝を観ていたら、右鼠径部〜下腹部に軽い鈍痛を感じた
ので、年末から続く腰痛からの放散痛か虫垂炎かなと自己診断していたところ、
4日から下腹部の右側が膨らみ始めたので、これはヘルニアに違いない、外科を
受診しなきゃと思いつつも、翌5日から7日までは東京出張だったので、8日の
受診予約をしていざ出張へ…下腹部と腰の痛みに耐えながら仕事をこなして
天気予報を確認すると、なんと7日から福岡は吹雪で交通網に影響が出るとの
ことだったので、慌てて7日の夜のフライトを朝に変更して福岡に戻り、予定
通り8日に受診して11日に手術となった次第です。
実際に7日の午後の羽田〜福岡便は軒並み欠航となったので賢明な判断でした。

還暦を迎える時でも、細いスキニージーンズを履くことをモチベーションに、
日々ウォーキングやスクワット、腹筋を中心とした筋トレに励んでいた自分が
何故と思ったのですが、実は加齢に伴う筋膜の破れは筋肉を鍛えても自然治癒
することはなく、根治のためには外科的に筋膜の穴を塞ぐしかないのです。
ということで、私が受けた術式は、穴を縫い付ける方法(再発も多く痛みも強い)
ではなく、筋膜の下にポリプロピレン製の形状記憶型のメッシュを埋め込んで
腹膜を支えるクーゲル法で行われました。
硬膜外麻酔と笑気麻酔であっという間に眠りについて、目覚めた時には全てが
終わっていました。
痛みも想定内の範囲だったので、なんと翌12日からの東京出張を決行…抗生剤
と鎮痛剤を服用しながら仕事をこなして福岡に戻ってこのエントリーを書いて
います。
術後に安静にすることもなく出張するなど、決して褒められたことではありま
せんが、こんなご時世でも必要とされて休みもとれないほど忙しいというのは
有り難いことだし、私自身がワーカホリックであることを自覚してますしね。

ここでは何度も複業(副業ではなく複数の本業を持つこと)について書いてきま
したが、10年以上前のマジシャンとしての絶頂期から「仕事面も体力面でも、
こんなに調子の良い状態がずっと続くはずがない」という用心深さが功を奏し
てか、複数の収入源を準備してきたことによって、このコロナ禍でマジックの
仕事が蒸発しても、自分なりに盤石の体制を整えつつあります。
複数の仕事の中には、経営や投資関連でデスクワークで済むこともあるのです
が、メインとなるのはやはり本人が動かないと物事が進まないエッセンシャル
ワーカーの側面が強いので、術後でありながらも動かざるえないことになって
しまいがちなのです。

この一年間、患者として数々の外来受診をしてきました…親知らず抜去で歯科、
腹部不快感の胃カメラ検査で内科、飛蚊症で眼科、痒疹治療で皮膚科、腰痛で
整形外科、そして鼠径ヘルニアで外科…もう満身創痍。
大変な年明けでしたが、ホント全ては健康であってこそと思い知りました。

そんな中、今回の出張から帰宅すると嬉しい封書が届いていました。
それはJALから届いた「JGCプレミアカード」…年間搭乗回数が80回を超えて、
サファイア会員からワンランク格上げされたのです。
基本的なサービスはJALグローバルクラブと変わりはないのですが、特筆すべ
きはマイル有効期限の廃止です。
過去には、貯まったマイルをいざ使おうとすると、有効期限切れになっていた
という苦い経験があるので、これは有り難い特典です。
このご時世ですので、貯めたマイルで海外旅行など望むべくもないので、家電
やワイン等に交換すべく、期限を気にせずに吟味しようかなと考えています。

さて、次に目指すは頂点の「JMBダイヤモンドカード」…年間搭乗回数120回以上
かあ…3日に1回は飛行機に乗る生活ですよ。
それを達成するために無理をするのは本末転倒なので、健康に留意しながら、
結果的に郵便ポストにカードが届くことを秘かなモチベーションに頑張って
みましょうかね。
年明けから最低のスタートだったので、もう上昇しかないだろうと信じて。

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