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究極の遊び時計

機械式時計といえばスイス製が圧倒的なシェアと知名度を誇っていることは
論を俟たないでしょう。
世界三大雲上ブランドはもちろん、ロレックス、フランク・ミュラー…etc
時計に興味がない人でも知っているビッグネームのほとんどはスイスメイド。
その牙城に食い込むようにドイツのランゲ&ゾーネ、日本が誇るグランドセイ
コーなどが存在感を放っています。

時計職人の多くは有名時計メーカーに入職しているわけですが、時計業界には
どこにも所属せず独自の世界観で黙々と時計を作り続ける「独立時計師」という
職人が存在します。
日本にも数人存在し、若き日のフランク・ミュラーも独立時計師からスタート
して、一大ブランドを確立しました。

さて、時計マニアの間でもピンとこないのはロシア製の時計…しかしロシア
には多くの特許を取得しているコンスタンチン・チャイキンという素晴らしい
独立時計師が存在します。
その師が物凄いインパクトの究極の遊び時計「ドラキュラ」を発表しました。
(世界限定13本、日本には1本のみ入荷)
2018年には「ジョーカー」(世界限定99本、日本には3本のみ入荷)を発表して
いますが、今回はそれを上回るインパクトです。
左右の目玉の向きで時間表示をするとはぶっ飛んでますねえ。
着ける人も選べば着けるシチュエーションも考えてしまいますが、この遊び
心を意気に感じてしまい、所有欲をかき立てられているところです。

これらの時計を面白くてカッコいいと思うか、下品で醜悪と思うか…つまり
センスが良いか悪いかで意見は分かれることだとは思いますが、実はセンス
の正体というのは、「人と違っていながらイイネと受け入れられる」高度な
差異のコミュニケーションで、先天的な才能もありますが、後天的にも習得
可能な「教養」なのです。

これだけふざけてぶっ飛んだ時計を完成させることができるのは、確かな
技術の裏打ちがあってこそで、過去のチャイキンの真面目な作品を見れば
その腕は一目瞭然なのです。

マジックの世界でも、ふざけた演技で大ウケしているマジシャンは、必ず
基本がしっかりしていて、何をやらせても上手いものです。

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