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2020年11月

スニーカーゲット!

ここで紹介したフランク・ミュラー×ニューバランスの限定スニーカー
ですが、ゴールドとシルバーの2足ともに希望サイズで無事にゲットでき
ました。
しかしまあ11月25日の発売と同時に、ヤフオクやメルカリに大量出品さ
れているのを見ると…転売ヤー恐るべし!
なんだかなあ、世知辛いなあとも思うのですが、安く仕入れて高く売る
のが商売や投資の基本なのだと思えば、株式投資や金投資に熱を上げて
いる自分も、さほど変わらないなあと感じる次第。

しかし、転売目的で買う人と本当に自らが使い倒したい人との、そのアイ
テムに対する熱量は圧倒的に違うのです。
例えば、私は腕時計愛好家ではありますが、一本たりとも転売目的や将来
の値上がりを期待しての投資目的で買うことはないし、決してコレクター
でもなく(マジック道具に関してはコレクターの側面もありましたが)、装い
に合わせてローテーションを組みながら、フランクやリシャールの腕時計
も日常的にガンガン使い倒しています。

車に関しては、我が家の駐車スペースは一台分なので、気に入った一台を
5〜7年乗り倒すという感じですね。(それでも年間走行距離は3000km強
といったところでしょうか)
富裕層の中には、高級車を何台も保有していながら、それほど乗る機会も
ないからか、それらをリビングのガラス越しに眺めながら晩酌をするのが
至福のひと時だという方もいらっしゃるようですが、車や腕時計を鑑賞す
るというのは、それはそれで素晴らしい過ごし方だと思います。
昔、海外からイリュージョンが届いた時には、それを眺めて演出やBGMを
考えながら晩酌するのは至福だったし、呑みながら良いアイデアが閃いて
ニヤリとしてしまうと、今の自分は悪巧みをしている越後屋か悪代官のよ
うな顔をしているんだろうなと思ったものです。

さて、このスニーカーですが、履き心地はともかく問題はゴールドとシル
バーに輝く派手さなのです…一般の方はちょっと抵抗があるかもしれませ
んが、そこは目立ってなんぼというマジシャンとして生きてきたせいか、
特に何の躊躇もありません。
返って、これでどうコーディネートするかというお題を出されたようで、
楽しみですらありますね。
例えば、服はオールブラックでキメて足元だけがゴールド、あるいはホワ
イトデニムにシルバーなんてのもなかなか相性は良いようです。
さらにピンクゴールドやホワイトゴールドの腕時計とのセットアップなど
も企んでおります。

日々のコーデを考えるという行為は、世の中のトレンドにアンテナを張る
という意味でも、脳の活性化には明らかに役立っています。
新しい靴、服、腕時計を身につけて颯爽と出かければ、平凡だった街並み
の「彩度」は上がります。

ただ、このコロナ禍では大手を振って外出しづらい状況なので、早く終息
することを祈るばかりです。

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複業社会は もはやスタンダード 2

前回からの続きです…

私の世代やそれ以上の世代では、勤め人としての本業でせっかくそれなりの
安定収入を得られていたのに、プロマジシャンへの夢が諦めきれずに退職
するという人が多々見受けられました。
海外のコンテストにチャレンジしたいという大義名分があるとしても、単に
趣味であるマジックが理由で会社に長期休暇を申請しづらいという理由で
退職する人もいたほどです。(当時から、いや今以上にコンベンションは人生
を狂わせていたのです)
辞める会社の大きさや辞めた時のポジションが高いほどプロ転身の覚悟の
強固さが垣間見えて、退路を断つことが美徳にすら感じることもありました。

しかしそれはせっかく高い山に登っていながらその山を降りて、隣の山に
麓から登り直すようなものです。
必ずしもそんなリスクを負う必要はなく、隣の山に架け橋を作ればいいわ
けだし、近隣の山々に複数の橋があればなお安泰でしょう。
復職が法律で禁じられている公務員以外であれば、色々な方策があるはず。

近年は医学部の学生の中にも医療界での出世には興味がなく、「医師免許は
人生の保険」と公言して、「医療ベンチャーを起業したい」とか「アプリを開発
してIT企業に売った」というような学生が増えています。
実際に医学部生が起業した「メトリカ」や「メドメイン」等、医療×IT分野で
注目すべき企業も誕生しています。

私自身が体感していますが、肩書きや役割を増やして、それぞれのエリアを
移動&越境しながら様々な人に会って多方面で動いていると、それまでには
見えていなかったものが見えてきて、人生が多面化します。
全ての分野の共通点を見つけて近接させれば、全てのスキルが生かしやすく
一般からかけ離れた分野であれば、絶対的なオンリーワンの立場となるのも
あながち夢ではないでしょう。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、19世紀ドイツの宰相であった
ビスマルクの言葉です。
人は自分で失敗して痛い目に合わないと懲りないものですが、先人の失敗を
学んでおけば無駄な苦労は避けられるのです。

長寿社会を迎えて巷間「人生100年」とは言うものの、健康で長生きできたと
しても収入を得られる実働期間は長くて50年程度、体力勝負のアスリート
であれば数年〜20年程度でしょうし、一生暮らせるほどの収入を得られる
のは、ほんの一握りです。

もともと不安定なマジシャンという職業は、このコロナ禍でますます不安定
になっています。
レギュラー出演を生活の基盤として頼ってきたマジックバーが閉店しよう
ものなら、「お客様を笑顔に!」なんてとてもそんな余裕はないはずです。
マジックをライフワークにすると決心したのであれば尚更の事、安定して
それをやり続けるためにも、フルタイムプロという一本足打法に固執せず、
複業社会を素直に受け入れる柔軟な考え方が必要な時代になってしまった
のではないでしょうか。
リスクを負うのか負わないのか、人の先を行くのか人に倣うのか、どんな
人生を選択するのか…そういう生き方が可能になるのが複業社会であるの
ならば、それがスタンダードになっていくのは当然の帰結でしょう。

今後は、「普段はマジックやってるけど、週2日は友人のスタートアップの
手伝いをして、株の取り引きもやりつつ余暇を利用して動画配信したら
バズったので、オンラインサロンの講師も始めました」…みたいな生き方が
普通になりますよ…てか、もうなってますよ。

生き方は人それぞれなので、このエントリー自体が余計なお世話かもしれ
ませんが、今更無理だと決めつけずに、まずは重い腰を上げて動いてみる
ことが肝要かなと思います。

今後の人生を考えた時、今の自分が一番若いのですから。

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複業社会は もはやスタンダード 1

以前からここでは「複業」について度々書いてきました。
(一つの本業を持った上での副業ではなく、複数の本業を持つという意味)
コロナ禍で、一部上場企業ですら社員の副業を奨励したり、ANAや帝国
ホテルでさえも社員を強制的に他業種に出向させるという、誰もが予想だ
にしなかった時代になってしまいました。

ご多分に洩れず、私もマジックショーの仕事の多くが蒸発している現状
なのですが、幸い10年ほど前から準備してきたコンサルティング、医業、
会社経営、投資、某法人の顧問等の複業をフル回転することによって生活
は維持できています。
もちろん10年前にこのコロナ禍を予想できるわけはなく、先人達を見て
反面教師とした上で、老後を考えての準備だったのです。
言いづらいのですが、まだ私が若い頃、イケイケだった諸先輩や同世代の
マジシャン方が、中年以降は急激に仕事が減って、それまで否定的だった
ネタ売りを始めたり、タクシー運転手に転業していくのを俯瞰で冷静に見
てきたので、私的にはこんな晩年は幸せではないと思っていました。

私の場合、医師として大学病院での勤務を経てからのプロ転身後の数年は
色眼鏡で見られることを避けつつ「純粋にマジシャンとしての実力を評価
されたい」という考えで、医師免許を持っていることを伏せたままプロ活動
を続けていました。
その後、有り難いことにマリックさんから現在の芸名を命名されたわけ
ですが、ドクターという冠が付いているため、30代40代の20年間は医業の
収入は無きに等しい状態だったのに、一部の同業者はギャラ以外の収入源
があれば純粋なプロではないとの定義の下「どうせあいつは医者だから」とか
「医者が道楽でプロごっこをやってる」と陰口を叩かれることもありました。
(車の二種免許や特殊車両の免許を持っているだけで、生活のために必ず
タクシー運転手をしたりクレーン車を動かしているわけではないでしょうに)

まあ今となっては、そんなこともあったなあという程度の感情なのですが、
パートタイムプロを否定しフルタイムプロこそが本物だと唱えるマジシャン
が、このコロナ禍でも今後出演ギャラのみで生きていく自信があるのかは
知る由もありません。
ただ芸人たる者「末路哀れは覚悟の前」とかっこつけていたマジシャンが
コロナ禍で真っ青になって右往左往している現状を見れば、やはりうわべ
だけの覚悟が露呈したなと思います。
フルタイムプロがマジックとは関係ない仕事を始めてパートタイムプロに
なったり、営業出演が蒸発した分をネット配信で補ったり…今や多くの
マジシャンが生き延びるための模索をしている状況です。

若手と知り合う機会も多いのですが、失礼ながら素人同然のスキルと考え
方で堂々とフルタイムプロと名乗る若手と出会うと、まるで安全ネット
(保険としての複業)もないコンクリートの床の上でサーカスの空中ブランコ
をよくやれるなあと、他人の人生ながらヒヤヒヤしてしまうのですよ。
(落ちたら即死ですよ)

昔から若いマジシャンというのは、目標とする憧れの先輩がいるものですが、
その憧れの大部分は自分に備わっていない華やテクニックという技量のみに
目を奪われていて、内心は「あの先輩、腕は良いけど生活は苦しそうだな」と
うっすら感じていながら、あえて触れずに目を背けているのが現実なのです。
まあ後輩の手前、稼いでいるふりをしているとしたら先輩マジシャンにも
責任はあるのですが…続く。

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ゲットしたいスニーカー

つい数年前までは、スニーカーを2足しか持っていなかった私ですが、あれよ
あれよと言う間に9足にまで増えてしまいました。
年齢を重ねた上で移動が多くなると、どうしても革靴では痛いし疲れるしで、
スニーカーを履く機会が増えたわけです。

近年は有名ブランド同士のコラボレーションが流行っていて、いずれも話題に
なって完売が続いています。
先日もジルサンダー×ユニクロのコラボで、各地のショップでは長蛇の列が
できていましたね。

さて今回紹介するのは、フランク・ミュラー×ニューバランスのスニーカー。
NBの「CM996」をベースに、デザインはフランクのアイコンであるビザン
数字をアッパーに型押ししたものになっています。
ゴールドとシルバーの2色展開で、ベースモデルの996にちなんで、各996足
の限定販売です。

完売必至でただですら競争率は高そうな感じですが、さらにハードルは高く、
フランクの直営店とABC-MARTの一部店舗で抽選受付をして、11月25日に
当選者を発表後、随時販売されるとのこと。

詳しくは…コチラ

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究極の遊び時計

機械式時計といえばスイス製が圧倒的なシェアと知名度を誇っていることは
論を俟たないでしょう。
世界三大雲上ブランドはもちろん、ロレックス、フランク・ミュラー…etc
時計に興味がない人でも知っているビッグネームのほとんどはスイスメイド。
その牙城に食い込むようにドイツのランゲ&ゾーネ、日本が誇るグランドセイ
コーなどが存在感を放っています。

時計職人の多くは有名時計メーカーに入職しているわけですが、時計業界には
どこにも所属せず独自の世界観で黙々と時計を作り続ける「独立時計師」という
職人が存在します。
日本にも数人存在し、若き日のフランク・ミュラーも独立時計師からスタート
して、一大ブランドを確立しました。

さて、時計マニアの間でもピンとこないのはロシア製の時計…しかしロシア
には多くの特許を取得しているコンスタンチン・チャイキンという素晴らしい
独立時計師が存在します。
その師が物凄いインパクトの究極の遊び時計「ドラキュラ」を発表しました。
(世界限定13本、日本には1本のみ入荷)
2018年には「ジョーカー」(世界限定99本、日本には3本のみ入荷)を発表して
いますが、今回はそれを上回るインパクトです。
左右の目玉の向きで時間表示をするとはぶっ飛んでますねえ。
着ける人も選べば着けるシチュエーションも考えてしまいますが、この遊び
心を意気に感じてしまい、所有欲をかき立てられているところです。

これらの時計を面白くてカッコいいと思うか、下品で醜悪と思うか…つまり
センスが良いか悪いかで意見は分かれることだとは思いますが、実はセンス
の正体というのは、「人と違っていながらイイネと受け入れられる」高度な
差異のコミュニケーションで、先天的な才能もありますが、後天的にも習得
可能な「教養」なのです。

これだけふざけてぶっ飛んだ時計を完成させることができるのは、確かな
技術の裏打ちがあってこそで、過去のチャイキンの真面目な作品を見れば
その腕は一目瞭然なのです。

マジックの世界でも、ふざけた演技で大ウケしているマジシャンは、必ず
基本がしっかりしていて、何をやらせても上手いものです。

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