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本質は暴かれる

コロナ禍が私たちの生活様式に大きな影響を及ぼしています…当たり前の
ようにできていたことができないというのはストレスですよねえ。
私も不要不急の外出はできるだけ控えております。
親父の一周忌の法要も中止しました。
この時期にあちこちから親戚が集うのも危険ですからね。

また、ラスベガスのスターマジシャンであったシークフリード&ロイの
ロイ・ホーン氏の死去はショックでした。
私が24歳時の初見であるフロンティアホテルからミラージュホテルでの
引退まで約20年の間、何度も生のショーを堪能させてもらいました。
ご冥福をお祈りします。
ビデオライブラリーの中には、彼らのラスベガスデビュー当時から頂点に
至るまで(バリーズ→スターダスト→フロンティア→ツムライリュージョン
→ミラージュ)のほとんどの映像が保管されているので、時間を持て余し
がちな今月中に観直して想いを馳せようかなと…。

最近の国内外のニュースから感じたことがありました…それは、新型コロナ
はまさに真実を暴くウイルスだということ。
まずグローバルな視点からは、一体化して支え合うであろうと思われたEU
が機能しないことを暴き、多数の死者を出したイタリアやスペインの無秩序
ぶりを暴き出しました。
そして中国が虚言の国であることも白日の下に暴き出しました。
また日本だけは公衆衛生的にも秩序があって安全という意識が間違っていた
ことを思い知らされました。
まあ、EUやWHOなどの機能不全が明白となったことで、世界はグローバル
化や多国間の枠組みから後退して、各国家がより自国ファーストというか
内向きになって自国民だけを守る方向に回帰していくでしょうね。

国内に目を向けると、有名人が自宅での過ごし方をSNSにアップしまくって
辟易するし、休業要請に対する補償金や10万円給付の話題ばっかり…。
飲食店の家賃とか個別の事情はそれはそれで大変なのでしょうが、感染の
危険性を顧みずに最前線でコロナと闘っている医療現場に最優先で予算を
回すべきでしょう。
パチンコ屋に並ぶ人達を見ると自分ファーストというよりも、依存症って
怖いなあと思いつつ…自己責任と嘯きながら身勝手な行動で感染した結果、
医療従事者の貴重なマンパワーが削られることが納得できないのですよ。

コロナ禍の影響を受けていない業界は無いと思いますが、マジシャンを含
めたエンタメ界は壊滅に近い状況です。
緊急事態が解除されたところで、マジックを楽しむ環境やマインドがコロナ
前に戻るわけがないことは、どんなに感覚が鈍い人でも理解できるでしょう。
これから先はマスクを着用している客が散在しているのは当たり前の光景に
なるであろうし、誰が触ったかわからないカードを触るのを嫌がる客も出て
くるかもしれないし、薄汚れたスポンジボールを握らされるなんて罰ゲーム
に等しいし…クロースアップマジックは濃厚接触のオンパレードですからね。

しかしまあ、このような状況下でこそ人間の本質というのも暴かれるもので
…以前あるベテランマジシャンが、芸人たるもの「末路哀れは覚悟の前」と
ブログで啖呵を切っていたのを思い出したので、久しぶりに覗いてみると、
コロナで死活問題だとかなり焦っているご様子。
泰然自若として老後と向き合うと思いきや…彼にとっての覚悟って何?
他にも自称大御所マジシャンなら余裕でデンと構えているんだろうと思って
いたら、仕事が消えた愚痴や政府批判を延々と繰り返しながら右往左往の
ご様子…平常時に戻ったとしても、器のサイズがバレた以上、もう大物然と
振舞っても虚しいだけかなと。
わかっていたことですが改めてコロナ禍で暴かれたのは、マジシャンという
職業の不安定さ…平和で景気の良い社会情勢の中でしか生活が成り立たない
砂上の楼閣なのかもしれません。

さて、アフターコロナはどんな世の中になっているのでしょうか…みんなが
不安であることは論を俟ちません。
その不安の渦に巻き込まれて焦った挙句に、怪しげな商売に手を染める人も
出てきます。
追い詰められた時、誰がどんな動きを見せるのか…この状況は各人の真価を
問うまさに「リトマス試験紙」のような気がします。

コロナ禍で私たちは大きな傷を負いましたが、人体と同じようにこの社会
にも自然治癒力があるはずで、緊急事態解除後は、後遺症は残りながらも
ある程度満足できる生活は戻ってくると信じています。

あえて陳腐な言い方をすれば…明けない夜はないし、バレないカツラはない
のです!


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