この春の諸々
春眠暁を覚えず…夜更かしした翌朝は、ついつい二度寝をしてしまいがちな
この頃です。
遅ればせながら先日のTBSジョブチューンのご視聴ありがとうございました。
マジシャン数珠繋ぎという演出上、画面に登場するまで名前が伏せられている
ために、SNS等で告知することができませんでした。(とは言うものの、私が
発信できるのは当お知らせのみですが…)
今回はバードアクトをタイトにまとめてスピーディーに演じてみました。
鳥の調教に関して…一部の方から、鳥にとって都合のいい照明もなく賑やかな
スタジオの環境でよく戻って来ますねというお褒めの言葉を頂戴しましたが、
実は、私も鳥達も劇場やホテル等での長期公演(数ヶ月〜数年)の経験がない
ことが強みだと感じています。
マジシャンにとってはラスベガスに代表されるように、特定の劇場で長期公演
することが理想なのでしょうが、今の日本では、客席が浴衣だらけの田舎温泉
のステージくらいしかありません。
いわゆるホームを持たず、常にアウェーで演じ続けたこと自体が調教となって、
あらゆる環境に対応し、精度の高いパフォーマンスが可能になったのかもしれ
ません。(もちろん100%は有り得ません)
うちのオオバタンなんて、スケッチブックからひょっこり顔を出したら、そこは
常に初めて見る景色なのですから…。
オンエア後、弟子入り希望の若者からのメールも頂戴しましたが、現在の私は
弟子をとっておりませんので、この場を使ってお知らせしておきます。
東京や大阪から若手のプロが相談や勉強しに来ることはよくありますが、
これもフェードアウトが近いロートルとしては、無責任なアドバイスはでき
ないなあと悩んでいるのも事実です。
特にコンプライアンスが厳しい現在、鳥に限らず動物や火を使うマジックに
手を出すことはオススメしません。
今後は特定のマジックバーのステージでしか演じられなくなるかもしれませ
んね。
しかし「趣味」ではなく「仕事」としてプロの立場で演じたいという心境の変遷
はどのようなものなのでしょうか。
もちろん稼ぎたいというのも第一義でしょうが、以前にも書いた次のような
ものではないでしょうか。(少なくとも私はこうでした)
「趣味」の世界には心を震わせ、精神をエクスパンドするような失望も歓喜も
興奮もない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った
作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。つまりそれは
我々の「仕事」の中にしかない。
さて、ここで話題を変えて…
コレクションしている機械式腕時計のデイト表示を、2月28日から3月1日へと
三日分飛ばすのがまあ面倒。
パーペチャルカレンダー機能があればそんな面倒もないのでしょうが、この
機能が付いているモデルは超絶高いので、仕方なく手動で…。
近年続々とフューチャーフォームを発表しているフランク・ミュラーですが、
スペインの陶磁器ブランドのリアドロとコラボして、なんとシャンデリアを
発売しました。(受注製作で、¥1,728,000)
自宅リビングの天井から下げた光景をずっと想像して、ちょっとだけ食指が
動きましたが、うちの鳥達が飛翔して激突する場面を想像したら、あっさりと
諦めがつきましたとさ…。
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