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久しぶりの映画鑑賞

一言で表現すれば、骨太で凄みのある傑作…「恐怖の報酬」

公開当時(1978年)、世界的な大ヒット作「スターウォーズ」の陰に隠れて
というか、巨費を投じて制作されたのに全く話題にならず、日本での公開は
ほんの短期間、それも30分も短縮されたバージョンが上映されただけと記憶
しています。(最近知ったのですが、1953年度版もあるようですね)
で、今回40年以上の時を経てノーカットで上映中のこの映画、ようやくその
価値が再認識されつつあります。
あらすじは、殺し屋、爆弾テロ犯、不正取引をした銀行員、組織に追われる
逃亡犯、これらワケありの4人が南米のフエゴ島に辿り着き、運命のいたずら
で出会い、高額な報酬と引き換えに、ニトロが染み出したダイナマイトを運ぶ
という超危険な役割を担うというもの。
映画の導入部の爆弾テロの場面や逃亡シーンも圧巻なのですが、ジャングル
での輸送シーンときたらもう…ありきたりな表現しかできませんが、まさに
手に汗握ります。
崖っぷちを走る場面や、豪雨の中で大きく揺れる吊り橋をトラックが低速で
必死に渡るシーンは、もうお腹がキュルキュルと痛むレベル。
トラックが、もがき苦しむ巨大な生き物に見えてくるのです。
監督は「フレンチコネクション」(1971年)や「エクソシスト」(1973年)で
名を上げたウィリアム・フリードキン。
映画の原題はSorcerer(魔術師)というのですが、後年、由来を聞かれた
監督は「運命=邪悪な魔術師」という意味合いで使ったと答えています。
そういえば、冒頭に悪魔の石像の顔がアップになるのですが、エクソシストの
一場面と相通じるものがあるなあと感じました。
独断と偏見のお気に入り映画…「眼には眼を」に匹敵する映画だと思います。
劇場での公開中にぜひご覧ください!

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