7月の諸々
この猛暑のせいで、外出するのは主に夜のネオン街に偏りがちで、元々が
アウトドア派ではないだけに、昼間はいつにも増して引きこもっています。
必然的に読書量が増えたので、久しぶりに読書レビューでも書こうかなとも
思いましたが、ほとんどが経済書・投資関連等のお堅い内容ばかりだったの
で、面白みも無く断念。
しかしながら前回のエントリー「複業のススメ」にも書いたように、働き方
の多様性については様々な書籍や記事で目にするようになりました。
従来は副業といえば一部のベンチャー企業の話でしたが、先日は国家公務員
にも兼業が解禁されるとの報道があり、社会にも定着してきた感もある一方、
リクルートキャリアの昨年の調査では、兼業や副業を容認する企業は1,100社
のうち23%にとどまっているようです。
かたや個人の意識はどうかというとエン・ジャパンによる正社員3,000人を
対象とした今年の調査では「副業に興味がある人」が88%で、実際の経験者
も32%に達しています。
ここで興味深いのは企業と個人のギャップ…副業を禁止する勤務先に黙って
本業以外の仕事をする「伏業」が増えていること。
たとえ勤務先が禁じていても「バレなければいい」と始める人は多いようで、
弁護士らも「就業規則が禁じる副業も本来は違法ではない」との見解を公に
示しているように、よほどの合理的な理由がなければ禁止規定に効力はない
という見解も広がっているようです…副業、複業、伏業…個人の立ち位置や
仕事との向き合い方によって呼び方が違ってくるってことですね。
7月は韓国でマジックの世界大会FISMが開催されましたね。
日本にいながらにして特にアンテナを張ってもいないのに、ある程度の情報
が入ってくるとは便利な時代になったものです。
私が海外のコンベンションに頻繁に参加していたのは80〜90年代初頭で、
当然ネットの恩恵もない時代だったので、実際に動かなければ知識や情報の
果実を得られなかったし、逆に動く努力をしないマジシャンを出し抜くこと
もできました。
また動画配信などなかったおかげで、未知のマジシャン達の初見を生の舞台
で楽しむことができました。
動画で散々観て手順のオチまで知った上で、改めてコンベンションで観るって
どうなんでしょう…そういう点では現在は便利過ぎて不幸な側面もあるのでは
ないでしょうか。
コンテストに出る、情報や新ネタを仕入れる、友人を作る、純粋にショーを
楽しむ…それぞれの目的がはっきりしていればコンベンションに参加する意義
は大きいし、ホントに刺激的な数日間ですからね。
今回、北朝鮮のマジシャンの出演がドタキャンになったというニュースは残念
でした。
80年代の北朝鮮のマジシャンの映像を所有していますが、ドレスチェンジ、
マニピュレーション、イリュージョン…まあ、どれもぶっ飛んでますからね。
若手も増えているでしょうから、いつか生で観てみたいものです。
ちょうどFISMの開催時期、私は東京へ…青山、銀座、浅草、羽田で合計8人
のマジシャンと会食。
みなさん各々のポリシーと戦略を持って頑張っていらっしゃいます。
六本木では中学時代の同級生とも再会してバカ話にも花が咲きました。
最後の夜はホテルのバーで、後輩マジシャン北原禎人氏とフランク・ミュラー
GINZA SIX店のMさんとの腕時計談義で締めました。
ところで、私も日常的にメガネを使用するようになり、TPOやファッションに
合わせたメガネの必要性を感じていたところ、北原氏自らが常連としている
浅草の老舗、渡邊眼鏡商店に案内してくれました。
さすが創業明治二十年、アンティークから最新の輸入品まで多種多様なメガネ
がズラリ…フレームが二重にズレているベルギー製の変わりダネモデルに一目
惚れして即買いしました。
店主のブログの7月18日の写真を参照。
これから必ず立ち寄るスポットとなりそうです。
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