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2018年4月

春の諸々

まずは健康診断…基本的には異常なし。
ただ血圧はちょっと上がり気味、視力はちょっと下がり気味…メガネを2つ
新調しました。

ご多分に漏れず私も立派な中高年なので、この世代に多い、まぶたが緩んで
重く感じる「眼瞼下垂」が気になり始めたので、手術を決意。(放置すると、
眼精疲労や肩こりが酷くなりますからね)
比較的ダウンタイムが短い「眉下切開術」を選択したものの、内出血や暫くは
ガッツリ腫れる可能性もあるので、営業出演がない期間で手術日を調整して、
外出時のカモフラージュ用のサングラスを物色しています。
せっかくならこの機会だけでなく、将来に渡って愛用できるサングラスをと、
いつもコーディネートをお願いしているD&Gの担当Nさんに相談したところ、
ティアドロップ型を勧められたのですが、渡哲也が演じた「西部警察の大門」
の印象が強すぎて却下。(ティアドロップ=角刈りのイメージ)
まあ、この機会にじっくりサングラス選びを楽しみます。

先日のクロースアップショーの最中、衣装の袖をちょっと上げた際、猫に
引っ掻かれたばかりの生々しい手首の傷を見られて、客がドン引き。
その後、変な空気をひっくり返すこともできないまま、幸か不幸かマジック
よりも腕時計談義で盛り上がったのが、なんとも言えない複雑な気分。
猫もですが、大型鳥を複数飼いしていると手の傷は宿命とはいえ、毎度客に
釈明するのも面倒臭いし、困ったものです。
でも先日、雌猫の避妊手術をお願いした獣医師の手の無数の傷には私もドン
引きしましたねえ。

アルマーニ福岡店の移転を記念した「2018年春夏ファッションショー」に
招待されました。
ランウェイ前の席で今季の新作をじっくりと見せてもらいましたが、カッコ
いい外国人モデルが着こなすからこそ魅力的なんだよなあ…とため息をつき
ながらも、ジャケットをオーダー。(プライベートでも仕事でも使えるし…
と自分に言い訳しながらね。この心理状態、マジック道具でもあるある)
あと、少しだけ期待してたけど、泰明小学校の制服は出てきませんでしたよ。
(まあ、当然か)
ショーの帰りに立ち寄ったエトロのショップで、トランプモチーフの靴
発見…一目惚れしたので即買い。
発注していたD&Gの靴も無事入荷。

冷蔵庫の自動製氷機の調子が悪く、全く氷ができないので修理を依頼した
ところ、機種が古すぎて修理不可とのことで、仕方なく買い替えへ。
冷蔵庫って、一度設置したら不具合がない限りは意識もしないので、いつの
間にか家の中で最も古くなっている家電なのかもしれませんね。
それにしても、嗜好品にはつい財布の紐が緩むくせに、生活必需品への出費
には二の足を踏んでしまうんですよねえ。(なんだろう、いつもながらこの
歪なセコさに自己嫌悪)
しかし家電の故障って次から次へと伝播するって言いますが、中に小さな
オジさんがいて、保証期間が過ぎたら壊してるって都市伝説は真実なのかも。

世代的にもノスタルジーを感じる某アーティストのコンサートへ…う〜ん、
うちの冷蔵庫ではありませんが、寄る年波には勝てないのか、声に往年の
張りはないし体型もちょっとね…。
それは仕方ないとして、せっかくのベストポジションの席だったのに、二列
前のふくよかな女性がバラードの時でも立ちっぱなし。
ほとんどの時間は、その人の広い背中を見ていたようなものでした。
立ったり座ったりのコンサートよりも、家でCD聴く方が性に合うみたい。

東急ハンズ博多店テンヨーショップのディーラー、冨氏が社内の人事異動で
名古屋へ転勤ということで、ささやかな送別会を催しました。
新天地でも頑張ってください。

マリック氏が久しぶりに福岡へ(昨年の8月の共演以来)…マジック仲間も
誘って、馴染みのステーキハウスで食事の後は、中洲の新しいマジックバー
にご案内。(ペガサス君、驚かせてごめんね)
マリック氏、翌日の出演がお昼ということで、ちょっと早めにお開きとなり
ました。

「ふじいあきら&庄司敬仁&小梅 ライブショー」…九州各店とも盛況で好評
だったようです。
私は福岡の「Magic&Bar tonari」で拝見しましたが、三人の個性が全面に
出て構成も良く、久しぶりに楽しめました。
ただね、いくら自由席で早い者勝ちだとしても、マニアが我がもの顔で前列
を占拠するのは如何なものかと…。
マジックを初めて生で観るという客も多くいたのですから、そういう人達を
前列に配置して、演者のためにも、全体でショーを盛り上げるためにも気を
遣うということがなぜできないのかなあ。
そして「自分はマジック詳しいんだぞ」のアピールが痛々しい年配者、上手
だねと褒められたいのか、これ見よがしに終始カードをこねくり回し続ける
若者(それしてないと死ぬの?)…まあ、落ち着け!

おっと、愚痴はこのくらいにして、この秋、ふじい氏と私のコラボショーが
決定したので、近くなったら改めてご案内しますね。


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腕時計から見るブランディング

時計愛好家ならご存知のはずですが、年が明けたスイスでは「ジュネーブ
サロン(SIHH)」や「バーゼルワールド」という世界的な時計見本市が開催
されます。
フランク・ミュラーは「WPHH 」という独自の新作発表会を開催しています。
毎年春先の時計専門誌やファッション誌では、ここで発表された話題作が
紙面を飾り、秋には店頭に実物が並び始めます。

ある記事によると、今年の見本市は異変が起こっているようです。
最大の見本市であるバーゼルワールドにおいて、今年の出展企業数が半減
(それでも600〜700社)して展示スペースも縮小、開催期間も3月22〜27日
と前年に比べて2日間も短くなったのです。
なぜなのか…まずは高額な出店料(通常ブースで200〜300万、大きなブース
になると億単位)が負担になりつつあること、さらにスイスでは2017年1月
から時計ブランドの認定ルールが変更されて、スイス国内で調達した部品が
60%以上(従来は50%以上)使われていないと「スイスメード」と名乗れなく
なったのです。
この改定により、部品調達コストが上昇し、中小企業はお金がかかるイベント
に出展する余裕がなくなっているとのこと。(ということは、「SWISS MADE」と
刻印されているブランド時計でも、部品の半分近くが中国製という場合も
多いのですよ)

…と、ここまではあくまでも中小企業の話。
ルール改定にも影響されず、高額出店料など歯牙にもかけない大企業や一流
ブランドが、なぜバーゼルワールドを敬遠し始めたのか…それこそがブランド
イメージを重要視する矜持なのでしょう。

例えば「エルメス」は、時計メーカーとしてのブランディングにも成功して
ハイエンドなポジションを築きつつありますが、これまで出店してきたバー
ゼルワールドの不参加を決定、代わって初参加したのが、1月15〜19日に
開催された高級時計見本市SIHHでした。
バーゼルワールドは時計だけではなく宝飾品も展示して、一般客を含めて
SIHHの6〜7倍の10万人以上が来場します。
そのため価格帯や品質も様々で、ある老舗高級時計メーカーは「年々、ラグ
ジュアリーな雰囲気が失われており、騒がしくてゆっくりと商談できない」
とこぼしているとか。
一方のSIHHは、世界に名だたる高級ブランドのみを集結(今年は最多の35
ブランド)させて、最終日以外はバイヤーなどの関係者だけしか入場できない
システムになっています。

コモディティ化したイベントでさえ出店が厳しくなった中小の無名ブランド
がある一方、薄れる高級感に危機感を覚えて巨大化したイベントを敬遠し、
ステータス優先で独自の戦略を描くハイエンドブランド…時計業界の二極化
と、ブランディング構築がなかなか困難なマジック業界の現状を憂いながら
この春の「世界の腕時計展」をやや複雑な気持ちで堪能してきました。

ところで、4月3日は私の誕生日…バースデーパーティーは、スケジュールの
都合で3月31日に前倒しして、馴染みのクラブで祝ってもらいました。
いつもは誕生日直前になって自分へのプレゼントを物色するのですが、今年
は2月中旬に入手していました…コンキスタドール ジョーカー

コンキスタドールは1998年が初出で、高低差のある二重ベゼルでボリューム感
を増した威風堂々とした男らしいモデルであると同時に、フランク・ミュラー
のブランディング構築に大きく貢献した旗艦モデルでもあるのです。
このブランドの象徴であるビザン数字インデックスに81個のダイヤを散り
ばめて、コンキスタドール ジョーカー(最高の切り札)と命名されたこの
モデル、実は2008年に100本限定でリリースされた時に購入を逡巡していた
ところ、瞬く間に完売して逃してしまって以来、ずーっと悔いが残っていた
のです。(こういう悔しさ、マジックの道具でも何度かありましたねぇ)

あれから10年の時を経て、その中の1本が私の手元へ…状態も良好、福岡
ブティックで新品のブレスレットを付けてもらって、ギラギラ感もアップ。
この妖艶でありながらも精悍な面構えに、なんとも言えない色気を感じて
しまうのです。(コレクションの中でも最も好みのフェイスですね)
コンキスタドールとはスペイン語で「征服者」を意味するそうです。
私には征服したいものなどありませんが、ただ、この時計が放つ力強さと
洒落者の心憎いセンスにあやかって、自身のブランディングの一助になれば
幸いだなあと思っています。

そして誕生日を迎える度に、残り少なくなっていく人生の中で、今後の自分
は何を成し遂げることができるのだろうと、物思いに耽っていたのですが、
この言葉に改めて励まされました…

「人生はあらかじめ決められたものではない。自分の好きなことができる。
もともとこの世には時間などない。それは人間が勝手に創ったものだ。
私は時計師だからそのことがよくわかる」   フランク・ミュラー

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