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2017年12月

さらば 2017年

慌ただしい年末、多分2017年最後のエントリーになると思うので、今年を
さらっと振り返りました。
今年は2月に17歳の愛猫が旅立って寂しい想いをしていたところに、2匹
の仔猫を保護したことで急に賑やかになりました。
仔猫達も2匹の先住猫や大型鳥の存在にも慣れて、怖がらなくなりました。
ただ、やはりあの金切り声は苦手らしく、鳥が鳴き始めるとすぐに二階へ
避難しますけどね。
以前にも書きましたが、猫が4匹になると猫の砂の消費量が増えて、いつも
アマゾンでポチッと注文しています。

しかしまあ、こんなに頻繁にアマゾンを利用することになろうとは…猫の砂
やペットフードはもちろん、酒類や生活用品の多くを届けてもらっていると、
宅配便のおじさんが最も頻繁に顔を合わせる親友のような気がしてきました。
アマゾンに限らず、通販利用者をちょっと悩ませているのがダンボールゴミ
問題…小さな品物が無駄に大きなダンボールで届くこともよくありますよね。
このダンボール…私はカッターで適度な広さに切って、鳥達のケージの敷き
紙として利用しています。
以前は古新聞を分厚く敷いていたために、すぐに古新聞が枯渇して知人から
譲ってもらうこともしばしばだったのですが、この再利用によって、敷き紙
不足も解消して、一石二鳥といった感じです。

ところで、利用者にとっては便利なアマゾンですが、アメリカではアマゾン
が参入する業界で、既存の企業が苦境に追い込まれる「アマゾンエフェクト」
が広がっています。
ある意味、深刻な副作用ですよね。
今年6月、米アマゾンが生鮮小売の大手マーケットの買収を発表した途端、
世界中の生鮮食品を扱う小売株が一斉に売られたほどでした。
アマゾンに買収を助言したゴールドマン・サックスの投資部門責任者である
グレッグ・レムカウ氏の小話が実に的を得ています…「アマゾンが入ってきたら
すぐ逃げろ。そのビジネスは崩壊する」…オチはこう続いて…「だけどアマゾン
が狙わないなら逃げ出した方がいい。そのビジネスは儲からないに違いない
からだ」

腕時計に関しては今年の5月、フランク・ミュラー氏が来日してのブランド
創立25周年パーティーにおいて、ダブルミステリーブルーダイヤルをゲット
して満足しています。この夏はヘビロテでした。
夜のクラブ活動は若干減ったものの、今年はとにかく服を買い過ぎました…
反省。

マジックに関して振り返ると、今年は福岡はもちろん大阪、名古屋、東京で
多くの若手マジシャンと知り合い、食事や酒席を共にしました。
みんな若くしてプロの道を選択しただけあって、熱心でグイグイ来ますね。
福岡まで合宿に来たり(来年1月末にも2人)、大阪のホテルのショーには
4人の若手が見学に来ました。
見学の後も朝までコースで付き合えるというのは、よほど耐性があるのか、
怖いもの見たさのモノ好きなのか…。
また、ひょんなことから20年ぶりにある後輩と再会しましたが…相変わらず
だなあ、人間の本質って変わらないんだなあと残念な再確認でしかなかった
夜もありましたねぇ。

福岡でマリック氏、大阪ではジョニー広瀬氏&プロフェッサー・サコー氏の
3大レジェンドとも食事の機会がありましたが、一回り先輩との会話の方が
二回り後輩との会話よりもしっくりくるのは、憧れてきただけに選択的に
見てきたものや経験したものが、より先輩方に近いから当然なのかもしれ
ないけれど、しっくりくる同世代が少ないのはなぜ?…これ、よく考えれば
その時代におけるインプットした情報はほぼ同じでも、消化して血肉とした
ものをどうアウトプットするかを方向づける価値観が違っていれば、世代
とは関係なくしっくりこないのも当然なんですね。
もちろん各々の人生の満足度次第なので、その価値観に優劣がないのもまた
当然です。

あとは今年は初めてレクチャーを開催したり、本拠地の福岡でマリック氏と
共演したり、ギックリ腰防止のためのコルセットを装着して5年あるいは
8年ぶりのイリュージョンを演じたり…一言で表現すると「温故知新」の
1年でした。
ああ、髪が燃えるハプニングもありましたね。

先日は、自宅にマジシャン仲間が集っての忘年会も開催しました。
有難いことに来年の随分先まで出演オファーが入っていますが、人生設計の
進行表通りに締めくくりの準備を始めるために、来年からは生活パターンが
大きく変化する(マジック以外の多くにも時間とエネルギーを傾注する)予定
ですので、このコーナーの更新も滞るかもしれません。
しかしできるだけ時間を捻出して史実や情報を伝え、熱心な若手のために
合宿を含めた必要なサポート・知見の継承は続けるつもりですので、来年も
宜しくお願いします。

最後に、今年一番心に響いた元外交官・宮家邦彦氏の発言を…
「明けない夜はないし、バレないカツラはないし、越えない一線はないのです」

それでは良いお年を。

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この秋の読書レビュー

あっという間に師走、記憶が薄れる前にこの秋に読んだ本の中から3冊の
レビューを…

・ 「富裕層のNo.1投資戦略」  高岡壮一郎 著  (総合法令出版)

まずはこの事実…「日本で販売されている投信で過去10年以上年率10%
以上のファンドはゼロ」(私も複数の投信を所有していますが、たしかに
そんな年率のファンドはありませんね)
それを知った上で理想的なローリスクハイリターンを実現するためには、
世界の富裕層がそうしているように、ヘッジファンドに投資しましょうと
いうのが本書の主旨です。
ヘッジファンドと聞くと敷居が高くて、投資額は数億円以上が条件とかの
イメージがありますが、著者曰く1000万円程度からの投資も可能になって
いるとか…。
トップクラスのファンドマネジャーは資産が数千億円ではなくて、年収が
数千億円…つまり世界の富裕層は高い手数料を承知の上でヘッジファンド
を利用することで、トップクラスのエリート集団の頭脳を借りていると
いうことです。
リーマンショックで世界株式、不動産、金属、原油等が軒並み下落して、
国際分散投資が世界的金融危機には無力であることを露呈した時期でも、
ヘッジファンドが利益を出し続けたのは紛れもない事実ですからね。
本書はなにも富裕層にだけ役立つ本ではありません。
世の中、人それぞれの価値観があり、その優劣はないのですが、富裕層が
なぜヘッジファンドを利用するようになったのか…その背景や理由を知る
ことは、一個人投資家にとっても今後の利益を生み出す確率を、飛躍的に
高めることに繋がるでしょうね。

・ 「富山市議はなぜ14人も辞めたのか」 チューリップテレビ取材班(岩波書店)

2016年、政務活動費の不正受給をめぐって、14人もの富山市議会議員が
ドミノ辞職した事件の真相を綴ったドキュメントです。
北陸のローカルニュースでしたが、全国区のニュースで取り上げられたこ
とで、私もかなり興味を持って注目していた事件でした。
それまでも全国的にも最高レベルの報酬を支給されているにもかかわらず
「市議会のドン」といわれた自民党市議を中心に、議員報酬をさらに月額
10万円引き上げようとの動きを察知したテレビ取材班が、情報公開制度
を活用して政務活動費の領収書の開示請求を行ったことが、不正を暴く
重大な糸口となりました。
読み進めると、まあ腹の立つことばかりで…辞職した議員が政務活動費の
使途について記者会見の場で「まあ飲むのが好きなもんですから、誘われ
れば嫌と言えない性分で。ほとんど飲み代です」と告白していたニュース
映像に呆れたことを鮮明に覚えています。
ドミノ辞職の結果の補欠選挙と2017年4月の選挙を経ても、不正をした
者5人が再選されるとは…いかに富山が保守王国とはいえですよ、富山
市民の皆さん、それでいいんですかね?
いつぞやの号泣議員のニュースで、政務活動費の不正受給があれだけ注目
された後でのこれですからね。
早い話が政務活動費を前払いせずに、精査した領収書と引き換えに後払い
すればいいのに、実施しているのは一部の自治体のみで全国的に広がらな
いのはなぜなんでしょうね?
それにしても熊本の猛女、北口市議もインパクトありますねぇ。

・ 「中国絶望家族」   メイ・フォン 著   (草思社)

30年以上にも及ぶ「一人っ子政策」は中国をどう変えたのか…その人口
政策の矛盾を鋭く分析した一冊です。
2016年に二人目の出産を認め、一人っ子政策に一つの区切りをつけた
わけですが、その手法は共産党一党支配という強大な権力の下に、違反
者への罰金を徴収したり、子供の戸籍を与えなかったりという恣意性と
暴力性に満ちていたようです。
政策施行から30年以上経ち、経済発展のスピードが鈍化し高齢化が進め
ば当然のように年金が不足する一方で、親孝行の基準は国が作り出すわけ
ですが、財力が低下した親と向き合う余裕がない子供達は親孝行の概念を
崩壊させているという現実に警鐘を鳴らしています。
著者のメイ・フォン氏は妊娠、流産、不妊治療、出産と経験していますが、
このことが本書の力強い描写と鋭い分析に活かされているのでしょう。
親になるとは「新たな発見を繰り返しながら人間として成長する」ことな
のに…最後の言葉は重いです。
読了後の率直な感想…ああ、日本に生まれてよかった!

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