GWの読書レビュー 2
前回からの続きです…
・ 「宝くじで1億円当てた人の末路」 鈴木伸之 著 (日経BP社)
社会構造が単純だった時代は、人生においてどんな選択をすればどんな
末路が待ち受けているのかはある程度想像できたものですが、多様化する
現代社会では「あんな生き方をしている人の末路はどうなるのだろう」と、
どうしても他人の生き様が気になってしまうもの。
そこで著者が日経ビジネスオンラインに掲載した専門家へのインタビュー
をベースに「結論」と「解説」を書き下ろしたものです。
全部で23の末路が紹介されており、タイトルの「宝くじ…」はその中の
一つなのです。
23の末路の中で、自分に投影されるものは特に気になりますよね。
「キラキラネームの人の末路」、「友達ゼロの人の末路」、「賃貸派の末路」、
「子供を作らなかった人の末路」、「教育貧乏な家庭の末路」、「留学に逃げ
た人の末路」、「ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路」…等々。
気になりませんか?
「脱サラしてマジシャンになった人の末路」…誰か書かないかなあ。
怖いけど読みたい。
・ 「自営業の老後」 上田惣子 著 (文響社)
53歳フリーランスのイラストレ−ターである著者が、仕事が減って老後の
不安に苛まれながら、6人の自営業者に取材を敢行して自身の立ち直りの
きっかけにしたという胸に迫る実用本です。
表紙の帯の「収入不安定、退職金なし、年金はすずめの涙」という一文が
焦燥感を一層増幅させます。
年金支給年齢の1割が無年金者で、しかもほぼ全員が自営業者なのだとか…
特に若いフリーランスの中には、公的年金を納めずに民間の個人年金保険
に加入する人もいるようですが、実はこれが一番損をしている理由(公的
年金は生きている限り無期限で支給されるのに対し、民間の個人年金は
65〜75歳の有期年金がほとんど)や、老後は確定拠出年金、小規模企業
共済、国民年金基金等でカバーする方法を懇切丁寧に解説しています。
実は本書はマンガなので、美容室に持ち込んでカラー&カットの間に一気
に読み終わりました。
これまた自営業者である美容室の先生も気になったのか、興味津々で覗き
込み、「仕事のないフリーランスなど無職と同じ!!」という一文に深く納得
されていましたね。
究極のフリーランスであるマジシャンも読んで損はない、いや必読の一冊
かもしれません。
今回はレビューを書く時間がありませんでしたが、以下の2冊も大変興味
深く読みました。
・ 「成功している男の服飾戦略」 しぎはらひろ子 著 (三笠書房)
・ 「幸せになりたければねこと暮らしなさい」 樺木宏 著 (自由国民社)
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