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残暑の諸々

今回は全て「怖い」をテーマで…。

(天気の話)

今年の夏は怖いくらいの猛暑が連日続きましたね。
ニュースで気温が36℃以上とか普通に聞くようになったのはここ5〜6年
のような気がしますが正確にはどうなのでしょう。

昨年12月に自宅屋根を大規模リフォームして断熱材を敷き詰めた効果か
幸いこの猛暑でも例年よりも幾分涼しく過ごすことができたので、無理し
てでもリフォームした価値はあったのかなと…。

しかし数十年前は夏祭りとかプールサイドのイベントで燕尾服を着て鳩を
出していましたからね。
近年の暑さの中で演ったら自殺行為(鳩と心中)ですね。
炎天下の屋外イベントの悲惨なエピソードも多々あるのですが、アシスタ
ントが衣装チェンジしただけではなく化粧が溶けて別人の顔でイリュージ
ョンから出てきた時は怖かったなあ。

日本も亜熱帯化したのかと思うほどのゲリラ豪雨も怖いですね。
つい先日も晴れているからと安心してウォーキングをしていたら、突然の
雷鳴と同時に大雨に…慌ててコンビニに駆け込んで途方に暮れていると、
たまたまトイレ休憩に立ち寄ったタクシーの運転手さんにお願いして帰宅
するという間抜けな事態になってしまいました。

(映画の話)

話題の「シン・ゴジラ」…公開後割と早い時期に観たのですが「チップ論」
を書くのに忙しく、今更なレビューを書いてもなあと躊躇したけれど少し
だけ…ただし専門家のように製作者の意図を読み解いたり、審査員じゃあ
るまいし畑違いの他人の作品に点数をつける傲慢なマネは致しません。
今回のテーマに沿って「怖い」という切り口のみで評価すれば怖かったで
すね。
ビジュアル的には感情が読めない小さな眼球が怖くて印象的でした。
人智を超える巨大モンスターに畏怖の念を抱くポイントは、脚本の出来は
もちろん自分が見慣れた街並みが破壊されるリアリティにもあると思うの
ですが、1991年の「ゴジラVSキングギドラ」において、キングギドラが
福岡の街を破壊し尽くすシーンでも「あらら、あの新しいビルもう壊され
ちゃったか」程度だったのですが、今回、ゴジラが米軍の攻撃でブチ切れ
て都心を徹底的に火の海にするシーンは唖然とするほどの迫力でした。
個人的には地元と同じくらい東京の街並みも見慣れてしまった親近感、
さらに人間の無力さを再認識させる絶望的なBGM、そして何より近未来に
起こり得る首都直下型地震や、まさにゴジラそのものであるメルトダウン
した原発は人の手には負えないというあの大惨事を彷彿とさせるからなの
でしょう。
つまりこれは「怪獣映画」ではなく「大災害対策シミュレーション映画」
なのかなと…。

それと、この映画には後輩マジシャン三志郎がメイキングの撮影クルーと
して参画しているので、エンドロールの膨大な人名の中から彼の名前を見
つけるのに必死でした。

(マジックの話)

以前から皮革職人に特注していたル・ポールワレットが完成…ネイビーの
牛皮にゴールドの金具のスタイリッシュな組み合わせと、どこで出しても
恥ずかしくない質感に満足しています。
受け取りと同時に、次はブラッククロコ型押しのデザインでエニーカード
インワレットを発注しました。
それと、ダブルX用のペンも高級万年筆の筆記機能を失うことなく完成。
この類の客の眼前に直接晒す(手品用品ではなく私物に見える)小道具は
自作するよりも専門家に依頼して正解でした…さすがに餅は餅屋ですね。
実は先日、東京と大阪で出来立てホヤホヤのル・ポールワレットを披露し
たところ、実物を手にして感動したという若手マジシャン達から制作をね
だられて追加発注することに…若手のおねだりって怖い。

8月は女性イリュージョンユニット・バニーヒップと共演。
イリュージョンのパートは全て彼女達にお任せ…いやはや彼女達のショー
を観ていると、もういい歳のおっさんが大きな箱をグルグル回して剣を振
りかざす時代ではありませんな…すでに国際的に活躍しているハンナの
パフォーマンスも素晴らしいしね。
一方の私はというと、オープニングのバードマジックやコインマニピュレ
ーションの他に、過去サイレントアクトとして演じていた出し物をトーク
マジックとして披露…二種類の物が入れ替わるという現象なのですが、
カッコつけてBGMに乗って無言のまま演じても、なかなか意味が伝わ
りづらかった(表現力不足のせいか)ために、いっそ口で説明しながら演
じただけで解決した次第。
こんなことに今頃気づくなんて…「このマジックはサイレントアクト!」と
決めつけていた先入観って怖い。

リオデジャネイロオリンピック…銅メダルで歓喜する選手、銀メダルでも
悔し涙を流して謝罪する選手…アスリート各々の価値観があるものですが
、金に同じと書いて銅と読むのだから同じ価値なのだという慰めのような
考え方もあるようです。
マジック界でもプロフィール上コンテストで2位、ましてや3位でも自慢
するマジシャン多いよねとMr.マリック氏と話している時、マリック氏の
この一言でこの話題は打ち切りとなりました…「2位は敗者の代表だから
ねぇ」…はい、終了! 怖っ!

(腕時計の話)

8月末現在、4本の腕時計がオーバーホール中…ああ、請求が怖い。

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