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初夏の諸々

(映画の話)
「クリーピー 偽りの隣人」を鑑賞。
クリーピーとは「気味が悪い」とか「ゾッとする」という意味合いがある
そうですが、引っ越した先の隣人が、殺人によって他人になりすますこと
を繰り返すサイコパスだったというお話。
隣人役が香川照之というだけで、その怪演ぶりが想像できると思いますが
隣人の不気味な言動と行動によって、平和であるはずの日常が蝕まれてい
く様は、サスペンスよりもホラー映画の範疇に入れてもいいでしょうね。
近所付き合いが希薄な現代社会においては、まさに「隣は何をする人ぞ」
ってことで、誰の身に降りかかっても不思議ではないわけですね。
 
実は、我が家の隣の一戸建ても暫く空き家だったのですが、先日入居され
た方が挨拶に来られました。
5匹の猫と1匹の犬と共に越して来られたらしく、隣人である私が動物嫌い
だったらどうしようと危惧していた矢先、私も猫を飼っていることを告げ
るとホッとされていました。
まあ、動物の負い目で考えたら、一度もクレームが来たことはないにせよ、
市街地の住宅であれだけの大声で鳴き叫ぶ大型鳥を5羽も飼っている私の
方が、よほどクリーピーなんだろうな…。
 
 
(マジックの話)
ある番組の企画でタレントさんにマジック指導をとのオファーが…ありき
たりのマジックであれば、わざわざ私ごときのローカルマジシャンが出ば
って、交通宿泊費等の余計な経費をかけさせるのも心苦しいし、バードマ
ジックのリクエストであれば前向きに考えようかと思ったけれど、さらに
経費がかかるし、以前AKBの大島優子さんに指導した時も、本人いっぱい
いっぱいで、どんなに注意してもやはり大型鳥の危険性は排除できないし
…ということで、この案件は在京の後輩マジシャンにパス。
 
先月末〜今月で多くのマジック関係者と会食。
つい先日は、私が中学生の頃からお世話になっているレジェンドディーラ
ー・清水一正氏と二人で会食…昔話に花が咲きました。
さらに、私を含めて普段は交わらないであろうメンツによる怪しい会食続
きで疲労が蓄積したものの、ほぼ初顔合わせに近いF&K、U&K、S&Uと
いった組み合わせの化学反応は面白くて有意義だったと思います。
 
22年前に挨拶を交わした程度のプロフェッサー・サコー氏と内田貴光氏
という日本を代表するマニピュレーター同士の会食(激突)は、内田氏の
リクエストによるもので、なんとか日程を合わせて実現しました。
多くのマニアが驚愕し、幾多の若手や弟子達が、習いながらも脱落してい
ったサコー氏のウルトラテクニックを惜しげもなく内田氏に伝授、死にも
の狂いで食らいつき、短時間で形にしていく内田氏のセンスと底力にはサ
コー氏も驚いていましたね。
サコー氏、今後もプライベートで内田氏に伝授していくそうです。
 
このような建設的な話もある一方、悪しき慣習…先の映画のタイトルでは
ありませんが、「偽りの○○」が跳梁跋扈するマジック界の一部は本当に
クリーピー。
 
 
(腕時計の話)
先日、オーバーホールした時計を受け取った後、売り場をウロウロしてい
たら一本のギラついた時計を発見…ガランテSBLM006
真面目時計のイメージが強いセイコーが作ったとは思えないことで注目さ
れたガランテシリーズの中でも、一際目立つゴールドとダイヤの輝きにび
っくり…パッと見はケバくて下品なイメージですが、実際に手首に載せる
と高級感溢れる重厚なオーラを放ちます。
限定100本のこの派手時計を着ける自信がある人は、立派なクリーピー。
 
6月24日、シャングリ・ラ ホテル東京で開催されたフランク・ミュラー
新作発表会「WPHH JAPON in TOKYO 2016」に参加。
ホント、目の保養になりましたよ。
しかし、この日にイギリスのEU離脱が決定…その余波で金融資産を大きく
目減りさせて、どんよりした気分のままの招待客もちらほら。(あーあ、
時計買っときゃよかったのに…)
最も注目したのは、ヴァンガード グラビティ…文字盤の約半分を占める
トゥールビヨンが回転する様は異様な迫力を感じましたが、価格がやはり
クリーピー。
そして悩んだあげく、ここで出会ってしまった新作ダイヤモンドタリスマ
ンリングを購入。(あーあ、来年の誕生日まで待てなかったクリーピー)
 
日差しも紫外線も強い初夏ですが、目の保養に美しい時計の映像をどうぞ
フランク・ミュラー PV 2016                                     

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