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それぞれの王道

この4月、福岡の東急ハンズにテンヨーマジックショップがオープン。
大阪より赴任されたディーラー冨吉宏氏からMagic Goを通してご挨拶
をしたいとのコンタクトがあり、先日食事会を開催しました。
盛り上がったせいか、つい深夜まで中洲に付き合わせてしまいました。
さすが、あの伝説の名ディーラー清水一正氏の教え子だけあって、王道
ディーラーとしてのテクニックや立ち振る舞いの好感度も高いですね。
 
近畿大学奇術クラブ出身で、ステージの分野もかなりのマニアである
ことが判明。(大学時代の資料映像で、私が20代の頃のダブアクトも
観たことがあるとのことでした)
ちなみに最もリスペクトしているマジシャンは、あのジョニー・ハート
だそうです…王道だなあ。
知人がいない土地に突然赴任することになり、馴れるまでは大変だと思
ます…皆さんも応援のほど宜しくお願いします。
 
 
後輩マジシャン内田貴光氏が福岡へ…豪華客船にっぽん丸小笠原クルー
ズからの帰途、博多港へ一時寄港、老舗ロシア料理店でのランチの後は
私の自宅でマジック談義でした。
ラスベガスで出会った時19歳だった彼も40代…恵まれた容姿と卓越し
たテクニックで学生時代に国際的なコンテストで賞を総ナメ、プロ転向
後も温泉場の匂いや一部のホストのようなお水系マジシャンが醸し出す
やさぐれ感など微塵もないし、貴公子の称号に相応しい王道を歩んでき
たといっても過言ではないでしょう。
それこそクロースアップからイリュージョンまで(凡庸な表現ですが)
またメディア出演もそつなくこなして、豪華客船を主戦場とするなど、
酒席の現場にしがみつくしかないと諦め気味の若手マジシャンにとって
は、雛形となる生き方をしている一人でしょうね。
 
良い意味で熟成してきたとも言えますが、不惑の40代…私の場合もそう
でしたが、将来を見据えてどのように歳を重ねていけばいいのか、他人
には吐露できない不安や悩みを抱える世代です。(本人にも話しました
が、貴公子の称号に違和感が出て来る今後が正念場でしょうね)
とにかく、今後もブレずにスポットライトを浴び続けて、後輩達の道標
となってほしいものです。
 
 
九州某所で、プロフェッサー・サコー氏のショーを堪能…デビュー当時
のハードボイルドな手順をベースとしながら、近年はコミカルな演出に
変貌を遂げてはいるものの、やはり王道中の王道アクトはいいですね。
 
次々と新しいネタに手を出して、時代の最先端でございって顔で生きて
いくのも確かに一つの道だとは思うものの、若き頃に後世にまで語り継
がれる代表的アクトを完成させて、繰り返し演じてきた歴史があるから
こそ滲み出るもの…上手く表現できませんが、「今まで世界中の観客が
このファイヤーアクトを生で観て感動し、スタンディングオベーション
をしてきたのだなあ」といった感慨を改めて認識しました。
もちろん、憧れ続けながらも敵わなかったという個人的な感情やノスタ
ルジー、あるいはコンプレックスやジェラシーが複雑に絡み合っていた
のでしょうね。
 
火や動物、紙吹雪もNGとするステージが増えつつある堅苦しい現代に
おいて、氏も貴重な絶滅危惧種になりかねない「時代に抗うレジェンド
マジシャン」であることは間違いありません。
氏をリスペクトする後輩の一人として、そのアクトと同時に感心したり
爆笑必至の波瀾万丈なエピソードも記憶に留めていこうと思います。
 

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