時代に抗う…車
米国に端を発し、費用負担が1兆円を超えるとされるタカタ製エアバッグ
リコール問題…対岸の火事だと思っていたら、我が愛車のエアバッグも
同社製品だったらしく、リコールのお知らせが届いたので、さっそく交換
してもらいましたよ。
これでエアバッグの破裂で殺されることはなさそうなので、ひとまずは
安心していますが、グローバル企業の問題は、一気に世界中に拡散するも
のだと改めて認識した次第。(燃費データ改ざん問題で揺れる三菱自動車
も日産が救済するようですが、どうなることやら…)
コンプライアンスや規制の強化を先読みして進化し続けている分野の代表
格が、自動車産業であることは論を俟たないでしょう。
メルセデスやBMWもプラグインハイブリッドに力を入れてますね。
当然といえば当然ですが、燃費の優れたエコカーの普及に反比例するかの
ように、全国的にガソリンスタンドが減少しているようです。
地方の高速道路では、百数十キロに渡って給油所がない区間があり、非常
用のガソリンの缶詰が売られているというニュースには驚きました。
携帯電話の普及と共に、街中から公衆電話が姿を消していったのを彷彿と
させますね。
さて、そんな時代にあえて抗うように颯爽と登場したのが、日本デビュー
も果たしたGMのキャデラックVシリーズ。
格や価格帯の面からも、競合はメルセデスのAMG、BMWの7シリーズ、
マセラティあたりですね。
もちろんキャデラックにもCTSシリーズにハイブリッドモデルがあるので
すが、時代に抗うようにこんなアメリカンマッスルの塊のような車を作る
という心意気と遊び心がニクいじゃありませんか。
最近の、丸みを帯びたボディにちょっと吊り上がった目のブームに乗っか
った車達を、鼻でせせら笑うかのような直線で攻撃的なこのデザイン!
見た目だけではなくV8スーパーチャージド直憤エンジンは、停止時から
時速100kmに到達するまでの時間が、3.7秒という桁外れのパワー!
こういう話題になると必ず「日本の公道で、そこまでのパワーが必要なの
か?」という野暮なことを言う人が出て来るものですが…必要なのです!
無駄と思われるくらいのパワーがある方が無謀運転さえしなければ、追い
越しや危険回避の素早さでの安全性が高いことは事実だし、この手の車を
乗り継いできた人なら体感しているはず。
燃費は一昔前よりは改善されているとはいえ、このクラスの車に触手が動
く人達は、維持費に関しては全く気にしていないでしょう。
マジシャンでも、お手軽な似たり寄ったりの演技が跋扈する現在、他人の
常識なんかに影響されずに「えっ、そこまでやる!?」と思われるくらい
の方が、圧倒的なインパクトを残せるもの。
このVシリーズをマジックで例えたなら、コンプライアンスそっちのけで
火ボウボウ、動物バンバン、特効ドッカンドッカンって感じで、個人的に
「どストライク!」…マジックショーのコンプライアンスも緩かった時代
のノスタルジーを感じざる得ないんですよねえ。
今のうちに乗っとかないと絶滅危惧種(あっ、マジシャンとしての自分も
ですが)になるのは間違いなさそうですが、このVシリーズよりも気にな
るのが、今後のフラッグシップになるであろうElmiraj Concept…とにかく
このカッコ良さとインパクトはなんなんだ!
PVで、シートに座ってステアリングを握った男性が思わずニヤけるんだけ
ど、その気持ち…なんかわかるわ〜。
過去を振り返るとデカい車ばかり乗り継いで来たので、まだ暫くは運転は
大丈夫と思うけど、次の車は年齢も考慮して比較的小ぶりにするのが現実
的なのかなと感じているこの頃(街中のパーキングも狭いしね)…しかし
Elmiraj Conceptのような車と一緒に、いつまでも時代に抗っていたいもの
ですなあ。
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