それぞれの戦略
アップルウォッチに触発されたのか、腕時計の有力ブランドであるタグホ
イヤーが開発したスマートウォッチ タグホイヤーCONNECTED…昨年アメ
リカと日本で先行発売された後も、世界中で売れ行き好調のようです。
メーカーが謳うその特徴とは…卓越した時計製造技術と最先端の技術革新
とが融合し、チタニウム、サファイア、さらに最高峰のタッチスクリーン
テクノロジーによって構成される技術的創意工夫の結晶であり、Google
Playストアにある4,000ものアプリがダウンロードできる最新バージョン
のAndroid Wearが搭載されており、iOSにも対応しているとのこと。
(う〜ん、凄いんだろうけど、腕時計は単なるファッションの一部として
コレクションしている自分にとっては、必要のない機能が満載ですな)
確かに、一見機械式腕時計の風貌で、タッチスクリーンによって文字盤の
デザインを変更できる点などは、ファッションの面からは画期的ですね。
伝統を尊重しながらも最新を追い求める戦略なのでしょうか。
一方、高級腕時計ブランドとして知られるオメガも強気のようで、直営と
提携企業によるフランチャイズの販売網357店を500店に増やす意向。
昨年末に発売開始した新モデル グローブマスターは、不具合発生の最も
多い原因とされる磁気帯びにめっぽう強く、MRI内部と同水準の1万5000
ガウスの環境にも耐えて誤作動を防ぐとか。
また、歴代作品で提携するスパイ映画「007」については、公開ごとに、
販売が10%以上伸びるとのこと。
古くは、宇宙飛行士が着用したまま月面着陸したことで有名になったブラ
ンドだけに、昔から堅牢でアクティブなイメージがありますね。
今後の戦略も保守的でタグホイヤーとは対極にあり、流行のスマートウォ
ッチとは距離を置くようです。
オメガ ウルクハート社長談:「スマートウォッチで新たな顧客を獲得でき
ても、ごく僅かにとどまるだろう。2年で廃れる技術なら、オメガを造り、
持ち続けることの意義に反する」
この二つの戦略…どちらが正しいということではなく、マジシャンとして
もブレない「戦略」が必要だと痛感した次第。
戦略無きマジシャンはキャラが固定せず、自称イリュージョニストと謳い
ながら、ものまねレベルのスプーン曲げで糊口を凌いだり、超魔術やスト
リートマジック等、その時々のブームに都合よく二番煎じで便乗し、最後
まで自らのブランドイメージを構築できずにいるもの。
カメレオン商法や二番手商法…ホント嫌悪感。(他山の石としましょう)
ところで、都内で6人のマジック関係者による討論会が行われるというこ
とで、ふじいあきら氏と共に参加してきました。(パネラーの一人である
銀座ハーフムーンのヒデ氏から熱心なお誘いを受けたので…)
討論のテーマは多岐に渡りましたが、ほとんどが説得力ある戦略どころか
不毛な価値観の押し付け合いで辟易。
唯一、斉川豊久氏の話が傾聴に値しましたね。
なぜなら、数十年に渡って豪華客船の専属マジシャンとして、氏のみが
体験し見て来た景色は全く違うから…そこに異論を挟む余地はなく、貴重
な話を拝聴できました。
映画「ブリッジ オブ スパイ」を鑑賞…米ソ冷戦下での綱渡り的戦略を細部
まで丁寧に描いています。
特に、冷戦下の古典的佇まいを抽出して映す美術効果は圧巻でしたね。
冒頭に、諜報活動の一部としてトリックコインを使用するシーンがありまし
たが、これが本来の使い方だったのかもしれませんね。
先日、4Kテレビ REGZA Z20X 65型を衝動買い(あぁ、また腕時計が遠のい
てしまった)…想像を超える美しい画面に息を呑みました。
最近は4Kどころか8Kも販売されている時代なので、巷間云われるように、
女性タレントが小ジワ対策の戦略に追われるのは当然ですが、マジシャンも
今後テレビに出るならば、○○が見えないように綿密な戦略を練る必要があ
りますな。(もう、蝶々飛ばしちゃダメよ!)
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