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オーバーホールと保険

一般的に機械式腕時計は、3〜5年毎にオーバーホールが必要だとされて
います。
オーバーホールとは機械の分解洗浄検査、自動車では車検、人では人間
ドックに相当するもので、費用は数万〜数十万とピンキリですが、複数
所有している場合は次々に巡って来るので、自業自得とは言っても出費
としては結構キツイものがあります。
それで、オーバーホールが必要になった頃に手放したり買い替える腕時計
マニアも多いわけです。
 
で、ここからが本題…先日、4年間ヘビロテした腕時計ピエール・クンツ
グランデイトスポーツをオーバーホールに持ち込もうとフランク・ミュ
ラーブティックに向けて運転中、赤信号で停車していると、突然後ろから
ドンッという衝撃が…そう、追突されたのです。
結果、シャレではなく腕時計のみならず、自身の身体と愛車にもオーバー
ホールが必要となった次第…トホホ。
 
身体は友人で信頼できる整形外科医に診てもらい、現在のところは異状は
無しとのことで経過観察。(今後、何らかの後遺症が出る可能性はゼロで
はないので、ちょっと心配ですが)
愛車の方は後部バンパー総取り替えとガラスコーティングのやり直し、更
に修理期間中の代車も必要なので、結構な費用がかかることに。(ヤナセ
の配慮で、代車が最新型のベンツというのはちょっとだけ嬉しかったけど、
もし、しばらく働けない状況であれば休業補償も必要となるところ)
 
ここでちょっと問題が…追突した加害者(36歳 男性)が任意保険に入って
いなかったのです。
不幸中の幸いというか、ゴネたり開き直ったりする人ではなく、全額自腹
で弁済することに同意してくれたのですが(ただ車以上にヘコんでました
けどね…原因は携帯に気を取られての前方不注意だし、これも自業自得)、
そもそも任意保険に入らずに運転するなど、認識が甘過ぎなんですよ。
今回がこの程度で済んだだけで、自賠責保険ではカバーしきれない大事故
だったら、被害者は死亡したり一生後遺症に苦しんだとしても泣き寝入り、
加害者は自己破産して交通刑務所行き等、お互いの人生が一瞬にしてパー
ですからね。
 
任意保険は対人・対物賠償のために加入する意味合いが強く、それに加入
していないというのは、自分だけは事故らないと信じている楽観バカで、
他人に対して思いやりのない身勝手な人間だと標榜しているようなもの。
(ポケットマネーで全てを補償できる大富豪なら別ですが)
 
そういえばマジシャンでもいたなあ…度胸あるアウトローを気取っている
のか任意保険に入っていないと平然と言い切る人…もうそれだけで非常識
でがさつな生き方をしている的な先入観を持たれる人(これも自業自得)
の芸など推して知るべしで、マジシャン以前に社会人として不適格なんで
すね。
翻って、常識人は臆病だからこそ保険を万全に備えるのでしょう。
 
ついでに言うと(言わなくてもいいんだけど)ギャラも丼勘定で消費税や
年金をまともに納めない人…消費税をごまかそうとする人(課税売上高が
1000万円以下は免除)は、社会保障の安定や充実に寄与することを拒否
しておきながら、その恩恵だけは享受しようとする卑怯者だし、若い世代
に増えているという自分が年取った頃にはどうせ貰えないと言い訳しつつ
、公的年金を納めずにせっせと貯金したり個人年金を積み立ててる人は、
日本の公的年金の賦課方式を理解せず年長者に対する尊厳もない利己主義
な人間なんですよ。
そんな輩に限って、将来困窮したら安易に生活保護に頼ろうとする傾向が
強いとか。
 
このような非常識なマジシャンは特別だと思いますが、マジシャンは一般
人の常識を覆して感動させることが仕事の第一義である以上、マジック界
の変な常識ではなく、法令遵守という最低限の常識くらいは兼ね備えてお
きたいものです。
非常識で社会不適格なマジシャンが仕事欲しさに「夢を見せます! 笑顔に
します!」と宣うとしたら…信用できるでしょうか?(自分が夢を見て、
笑顔になりたいと正直に言えばいいのに)
 
1. 法令遵守すらできない人は、プロマジシャンになるべからず。
2. オーバーホール代が惜しい人は、機械式腕時計を所有するべからず。
3. 任意保険に入っていない人は、絶対に運転するべからず!
 
結局1.2.3の共通点て…単なる「ケチ」なんですね。

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