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2015年4月

まだ遅くない?

突然ですが、日本において合格するのが最も難しいのは何の試験だと思い
ますか?
個人的には司法試験か公認会計士の試験と思っていましたが…実はなんと
剣道八段の審査だそうです。
なにしろ合格率は1%で「七段取得後10年以上修業した、かつ46歳以上」
の猛者が集まり、それぞれ計4回立ち合い、技量はもちろん風格や品位も
問われ、10年以上挑み続け、70歳代で合格する人もいるとか。
すでに実力はお墨付きなわけですから、審査内容には、ぶら下げた5円玉
を突く、対向車とすれ違う瞬間にナンバーや車内の様子を見定めるなんて
のもあるそうです。
合格者の体験談がまた興味深く、それぞれ工夫を凝らして精進し「結果が
気にならなくなったとき」に合格したりするらしいです。
(ほとんど悟りの境地という領域ですな)
 
マジシャンで例えれば、はったりイリュージョンや自慢げなスライハンド
等は関係無く、もう登場しただけで圧倒的な存在感のオーラが漂うレベル
が剣道八段なんでしょうね。
 
以前、卒業したらすぐにプロマジシャンになりたい、会社を辞めてプロに
転職したいという相談を少なからず受けたことがありますが(実際はプロ
になってしまってからの困った相談の方が多かったけど)、各々の事情や
背景に違いがあるとはいえ、プロという剣道初段に挑戦するには、どのタ
イミングが最適で、何歳くらいがリミットなのでしょうか?
 
私はプロになるタイミングというのは自分で設定するのではなく、「プロ
の世界が自分のことを放っておいてくれない状況だな」と感じた時だと思
うんですよ。
かつて、桑田真澄投手がPL学園卒業後は大学進学を宣言していたのにもか
かわらず、巨人からドラフト1位指名を受けてプロ入りしたという経緯が
ありましたよね。まさにあれですよ。
 
学生から社会人になろうとしている、あるいは現在社会人として働いてい
るのに、セミプロとして「充分な報酬を伴う出演依頼」が引きも切らなく
なり、それらを承諾すれば生計が成り立つ見積もりができて、そのために
は学校や会社を休むか退職せざる得ないという状況になれば、世間の方か
らプロマジシャンになることを求められているわけです。
世間から堂々とドラフト1位指名を受けたと言ってもいいでしょう。
(マニアの集いにすぎないコンベンションからのオファーは、ここでの
ビジネスの定義には全く当てはまりません)
 
翻って、自己評価が高過ぎるプロ志望の若者は、世間が求めていないどこ
ろか親や友人の心配する声にも馬耳東風で、自分で自分を1位指名して
(独りドラフトですね)勢い良くプロ宣言したものの、ほどなく困窮して
必死で飲み屋のレギュラー枠を探したり、出演料のダンピングをしたり、
ちまちまとコピー商品を作って、アマチュアに売りつけたりして糊口を
凌ぐというパターンに陥りやすいのです。
 
年齢に関しては私の考えだと、20歳前後の若者であれば、そんなに焦って
プロになる必要はないと思うんですよ。
己のマジックの好きさ度合いを知るために、また社会性を身に付けるため
にも、アルバイトではなくマジックとは全く無関係の正社員という立場に
数年でも身を置いて、そこでの社会の理不尽さやマジックにさく時間が無
い切なさ、反対に社会的安定感の有り難さを体感するなどした後、それ
でもプロになりたいと思うのなら、その気持ちは本物かもしれない…。
つまり捨てるものが大きいほど、その後に元を取ろうとする覚悟も大きく
なるもの。
スタートから失うものは何も無いとばかりに開き直って始める人とは何か
が違ってくると思うんですよ。(もちろん、いきなりプロ入りしても常識
と社会性をも備えた素晴らしい活躍をしているマジシャンも多くいます)
 
成功するために安定を一度捨てる必要があるとすれば「安定を捨てる時に
感じた不安は、成功するために必ず味わわなければならない感情」という
ことになります。
成功と不安はワンセットだということですね。
 
多くの起業家を見出した慧眼を持つ、幻冬舎社長の見城徹氏はその著作の
中で「リスクのない転職はない」と喝破した上で、年齢に関しては次の様
に述べています。
「努力と覚悟があるのなら、やり甲斐が感じられない職場は辞めて新たに
チャレンジすればいい。ただし、せいぜい45歳までがリミットだ。45歳
であれば、再チャレンジに失敗してもまだなんとかなる。できれば35歳
を超えていないことが望ましい。45歳を過ぎれば、誰だって若い頃に比べ
て体力は落ちる。残りの人生の年数だって見えてくる。転職や起業によって
人生を差し替える決断は、遅くとも45歳までにとどめておいた方がいい」
 
ところで、今年の医師国家試験合格者の最高齢は…なんと60歳!
入学式では保護者と間違われ、患者からは教授と勘違いされたとか。
 
還暦の研修医かあ…ご本人はこれから30年働くと張り切っていらっしゃい
ますが、実働20年と考えても、まだ遅くはないのかなあ。
人生って可能性だらけですね。

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オーバーホールと保険

一般的に機械式腕時計は、3〜5年毎にオーバーホールが必要だとされて
います。
オーバーホールとは機械の分解洗浄検査、自動車では車検、人では人間
ドックに相当するもので、費用は数万〜数十万とピンキリですが、複数
所有している場合は次々に巡って来るので、自業自得とは言っても出費
としては結構キツイものがあります。
それで、オーバーホールが必要になった頃に手放したり買い替える腕時計
マニアも多いわけです。
 
で、ここからが本題…先日、4年間ヘビロテした腕時計ピエール・クンツ
グランデイトスポーツをオーバーホールに持ち込もうとフランク・ミュ
ラーブティックに向けて運転中、赤信号で停車していると、突然後ろから
ドンッという衝撃が…そう、追突されたのです。
結果、シャレではなく腕時計のみならず、自身の身体と愛車にもオーバー
ホールが必要となった次第…トホホ。
 
身体は友人で信頼できる整形外科医に診てもらい、現在のところは異状は
無しとのことで経過観察。(今後、何らかの後遺症が出る可能性はゼロで
はないので、ちょっと心配ですが)
愛車の方は後部バンパー総取り替えとガラスコーティングのやり直し、更
に修理期間中の代車も必要なので、結構な費用がかかることに。(ヤナセ
の配慮で、代車が最新型のベンツというのはちょっとだけ嬉しかったけど、
もし、しばらく働けない状況であれば休業補償も必要となるところ)
 
ここでちょっと問題が…追突した加害者(36歳 男性)が任意保険に入って
いなかったのです。
不幸中の幸いというか、ゴネたり開き直ったりする人ではなく、全額自腹
で弁済することに同意してくれたのですが(ただ車以上にヘコんでました
けどね…原因は携帯に気を取られての前方不注意だし、これも自業自得)、
そもそも任意保険に入らずに運転するなど、認識が甘過ぎなんですよ。
今回がこの程度で済んだだけで、自賠責保険ではカバーしきれない大事故
だったら、被害者は死亡したり一生後遺症に苦しんだとしても泣き寝入り、
加害者は自己破産して交通刑務所行き等、お互いの人生が一瞬にしてパー
ですからね。
 
任意保険は対人・対物賠償のために加入する意味合いが強く、それに加入
していないというのは、自分だけは事故らないと信じている楽観バカで、
他人に対して思いやりのない身勝手な人間だと標榜しているようなもの。
(ポケットマネーで全てを補償できる大富豪なら別ですが)
 
そういえばマジシャンでもいたなあ…度胸あるアウトローを気取っている
のか任意保険に入っていないと平然と言い切る人…もうそれだけで非常識
でがさつな生き方をしている的な先入観を持たれる人(これも自業自得)
の芸など推して知るべしで、マジシャン以前に社会人として不適格なんで
すね。
翻って、常識人は臆病だからこそ保険を万全に備えるのでしょう。
 
ついでに言うと(言わなくてもいいんだけど)ギャラも丼勘定で消費税や
年金をまともに納めない人…消費税をごまかそうとする人(課税売上高が
1000万円以下は免除)は、社会保障の安定や充実に寄与することを拒否
しておきながら、その恩恵だけは享受しようとする卑怯者だし、若い世代
に増えているという自分が年取った頃にはどうせ貰えないと言い訳しつつ
、公的年金を納めずにせっせと貯金したり個人年金を積み立ててる人は、
日本の公的年金の賦課方式を理解せず年長者に対する尊厳もない利己主義
な人間なんですよ。
そんな輩に限って、将来困窮したら安易に生活保護に頼ろうとする傾向が
強いとか。
 
このような非常識なマジシャンは特別だと思いますが、マジシャンは一般
人の常識を覆して感動させることが仕事の第一義である以上、マジック界
の変な常識ではなく、法令遵守という最低限の常識くらいは兼ね備えてお
きたいものです。
非常識で社会不適格なマジシャンが仕事欲しさに「夢を見せます! 笑顔に
します!」と宣うとしたら…信用できるでしょうか?(自分が夢を見て、
笑顔になりたいと正直に言えばいいのに)
 
1. 法令遵守すらできない人は、プロマジシャンになるべからず。
2. オーバーホール代が惜しい人は、機械式腕時計を所有するべからず。
3. 任意保険に入っていない人は、絶対に運転するべからず!
 
結局1.2.3の共通点て…単なる「ケチ」なんですね。

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またもや誕生日

ホント時が経つのは早いもので、またもや誕生日を迎えて一歳老けてしま
いました。
昨年の誕生日はDr.ZUMA命名20周年も兼ねて少々贅沢な宴を開催し、
調子こいてGRAFFの腕時計を購入(消費増税直前で焦ったし)、さらに
TPOを考えて4色のラバーベルトを揃えて、ショーやプライベート等、
ヘビロテ使用で元を取った一年でした。
 
今年は、フランク・ミュラー福岡の担当Mさん東京転勤の送別会と私の
誕生日を兼ねて、馴染みのお店で焼肉パーティー、二次会は我が家での
ワインパーティーとなりました。
 
半年ほど前から次の自身へのプレゼントはもういいかな…と一旦は思った
ものの、やはり煩悩多くして物欲を抑えられずに色々と検討。
これまでとはちょっと趣を変えて、自宅のリビングかエントランスの一角
にドーンと鎮座させるオブジェを考えておりました。
 
異色の人体彫刻で脚光を浴びるイタリアの女性アーティスト、ラバラマ氏
が、フランク・ミュラーの象徴であるビザン数字をモチーフにした作品の
数年前に銀座ブティックのショーウィンドウで見かけて以来、ずっと気に
なっていたのです。
問い合わせてみたところ、残念ながらとっくの昔に完売しているとのこと。
 
そんなこんなで、今年はナンバークロスペンダントに決定。
 
以前から知ってはいたものの、ちょっと大きくて派手かなと感じ、小ぶり
なWGクロスペンダントの方を選択して、HPのフォトグラフ等に活用して
いたのですが、フランク・ミュラー本人がテレビ出演したり、実際に本人に
会った際に着用しているのを見て、やはり素敵なペンダントだなあと再び
悩み始めた次第。
 
そこに昨今の円安やスイスフラン高騰のあおりで、4月1日以降フランク・
ミュラー商品の値上げ決定のニュースが入り、さらに担当Mさんが貴重な
シリアルナンバー1を用意して下さるということも背中を押して、誕生日
のかなり前にゲットできました。
実際に手に取ってみると、チェーンも細く上品で、ショーの時はもちろん
ラフな装いでも違和感がないので、どうやらこれもヘビロテですぐに元は
取れそうです。
 
しかしまあ、マジックの出し物を始め、何事も色々と悩んだり迷ったり、
物色している期間が一番楽しいのかもしれませんね。
 
そう考えると、来年の誕生日に向けて今から悩めば、一年間楽しめますな。
仕事の張り合いにもなるし、また頑張ります!
 
今年の誕生日も色々なプレゼントを頂戴しました…ワイン、ブランデー、
バカラのグラス、GUCCIの香水、エルメスのスカーフ…本当にありがとう
ございました。
そして、いつか誰かが贈って来るとは思っていましたが、ついに来ました
 

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