本音と建前
先日、代官山で後輩イケメン(?)マジシャンの結婚披露宴に出席してき
ました。
乾杯のスピーチをさせていただきましたが、実にアットホームで素敵な
披露宴でした。末永くお幸せに!
(新郎にプロポーズのセリフを尋ねたら、意外な答えに爆笑でした)
先月末から風邪気味で、体調は万全ではなかったものの、せっかくなので
もう一泊して昼から銀座で買い物、ディナーはマリック氏とご一緒させて
いただき、夜は夜で北原氏とバーで呑みながら密談…いやあ、濃いわ。
そんなこんなで、やや回復傾向…やっぱ病は気からだね。
ところで、結婚で思い出したのですが、日頃ちょっと感じているどうでも
いい「本音と建前」や「疑問」とか「矛盾」などを少々…もちろん今回の
披露宴とは全く無関係ですぞ。
ありがちなプロポーズのセリフ…「僕が君を幸せにするから結婚しよう」
これってお約束の儀式のようなものですが、絶対に建前でしょう。
本音は「僕はあなたと結婚したら幸せになれそうなので結婚してほしい」
といったところでしょうか。
そもそも他人を幸せにするのならば、他人に分け与えられるほどの幸せの
余裕が本人になければならないはず。
必死で婚活している人の中には「愛しているから結婚する」のではなく、
「結婚するために愛する人を探す」という本末転倒な人もいるらしいけど、
そこまでしてまだ会ったこともない他人の幸せのために努力するなんて…
本音が丸見えで、建前という概念すら崩壊していますよ。
特に熟年世代のお見合いパーティーなんて、皆自分の老後が不安で参加し
ているわけで、男性は女性に対して日々の家事や将来の介護を期待してい
るし、女性は相手の収入と厚生年金か国民年金かが最大の関心事らしいし。
以前の考察でも書きましたが、マジシャンがマジックをやっている理由と
して「夢を見せて、お客様を笑顔にしたい、幸せにしたい」と言うのは、
良い人アピールをした上での仕事欲しさの建前であって、本音は「好きな
ことして楽して食べたい…ああ、あの仮、早く決定にならないかなあ」と
いう程度が多いんですよ。
先のプロポーズと同様に、客を幸せにするのならば、まずどこから見ても
客以上に幸せそうで余裕がないとおかしいでしょう。
ホテルでの仕事でも、正装して「正面玄関から入る客」と、汗をかきかき
「道具と一緒に搬入口から入るマジシャン」は、どちらが夢があって幸せ
そうに見えるのか?(昔、道具と一緒に動いているうちは二流だと言われ
たことがあるなあ…)
一流の客はすでに十分に幸せなので、生活臭漂うマジシャンからの幸せの
お裾分けなんて要らないんです。
マジシャンが肩肘張って大上段に構えて、「夢を見せます!」などと自ら
ハードルを上げてどうするのってことですよ…どうせテーブル浮かすのに。
結論は、結婚もマジックも、本音は自分の幸せのためにやっているくせに
社会通念上、相手の幸せのためと言わなきゃならないという建前にがんじ
がらめになっているということ。
どうでもいい疑問…同じ言葉を二度繰り返すと、説得力が無くなったり、
心がこもっていないように感じるのはなぜなのだろう? 例えば…
「はいはい、わかったわかった」…わかってませんよね、というか、理解
しようとしてませんよね。
「あー、ごめんごめん」…謝罪する気はありませんよね。
「なるほどなるほど〜」…聞き流してるだけですよね。
「感謝感謝です」…感謝してませんよね。
「してるしてる」…してませんよね。
どうでもいい矛盾…
・金庫をローンでなければ買えない人は、中に何を入れるのだろう?
・よくある「独り言」というタイトルのブログは、独り言なのになぜ公開
しているのだろう?
・ドレスコードに厳格な高級クラブで、ハットはとって下さいと言われる
のに、バレバレのヅラのおじさんが何も言われないのはなぜだろう?
・「夢を見せます!」と豪語する一流マジシャンの控室なのに、名前では
なく「余興」と書いてあるのはなぜなのだろう?
風邪薬が効いてまとめようがなくなったので、今回はこの辺で…これは
本音です。
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