問題は自虐史観
私はこのコーナーで自身の政治的信条を吐露することは避けてきましたが
本来筋金入りの右寄りな人間としては看過できない話題があったので書く
ことにしました。
例の「はだしのゲン」(中沢啓治作)問題。
松江市教育委員会が、小中学生に過激な描写の漫画を読ませるべきでは
ないとして、閲覧制限をしていた問題です。
8月26日、教育委員会は臨時会議を開き、傍聴席から怒号が飛び交う中、
従来通り読めるように元に戻したのですが…本当にそれで一件落着?
私も子供の頃に読んだ世代なので、当初は表面上のニュースだけを耳に
すると、閲覧制限なんてけしからんと思っていましたが、深く知れば知る
ほど考えが変わりました。
根っこの問題提起が、左寄りの人達によって都合良くすり替えられていた
からです。
閲覧制限の契機となったのは昨年8月、松江市内に住む男性から「子供に
間違った歴史認識を植え付けるから撤去すべき」との陳情が市議会に寄せ
られたことであって、決して過激な描写が理由ではないのです。
過激な描写では引けを取らない同時代の問題作・「アシュラ」(ジョージ
秋山作)であれば、この男性は閲覧制限の陳情などしなかったはずです。
なぜならフィクションであり、子供達に対して自虐史観を植え付けたり、
隣国との摩擦を生じる要素が無いからです。
しかし「はだしのゲン」の場合は作者の被爆体験を基に描かれたとされて
いるので、ある意味ノンフィクション、自虐史観が大好きな左寄り大新聞
からしたら都合のいい漫画であり、歴史教科書的側面も果たしているのか
もしれません。
漫画とはいえ、フィクションかノンフィクションかはその後の人格形成に
与える影響は小さくないはず。
ゾンビ映画などでどんな残虐シーンがあってもエンターテイメントで済ま
されるのはフィクションだからでしょう。
「これは実話です」なんて告知が出たら騒然となり、トラウマ決定です。
現代史家の秦郁彦氏によると、最も問題視されたのは最後の第10巻のゲン
の台詞だそうです…列挙してみましょう。
「天皇は戦争犯罪者じゃ」
「日本軍は中国、朝鮮、アジアの各国で約三千万人以上の人を残虐に殺し
てきとるんじゃ」
「日本軍はアジア人の首をおもしろ半分に切り落としたり、妊婦の腹を切
りさいて中の赤ん坊をひっぱり出したり、女性の性器の中に一升ビンがど
れだけ入るかたたきこんで骨盤をくだいて殺したり…」という具合です。
絵の描写に注意が向きがちですが、こうして文章だけにすると絵の問題で
はないことが浮き彫りになるはず。
中沢氏はこれらを実際に目撃したのでしょうか?
日本軍の行状等は自虐史観に囚われた人達からの伝聞に過ぎないわけで、
これらを自身の被爆体験と同時に描くからタチが悪いんですよ。
(詐欺師が嘘の話に少しの真実を混ぜて信用させる手口と同じです)
京都大学の中西輝政名誉教授は「戦後、これらの話は中国が日本軍の極悪
非道ぶりを国際的にアピールするプロパガンダとして流布させたもの」と
喝破しています。
戦争や原爆の悲惨さを伝える名作漫画が、なぜ連載が終わる頃には史実と
違う自虐史観的漫画に変貌していったのかは連載誌の意向が大きく反映し
ているようです。
1973年「週間少年ジャンプ」で連載をスタートしたものの、あのオイル
ショックの紙不足等の影響で紙面を削られ、1年半後にあっけなく終了。
その後、当時の市民運動の盛り上がりを背景として、無党派革新層をター
ゲットに創刊された「市民」という月刊誌に連載の場を移すもののこれも
1年で廃刊。
次は「文化評論」という共産党系の論壇誌に移って反核の宣伝材料に利用
された後、1980年に突然打ち切られます。
それから2年後、今度は日教組の機関誌である「教育評論」で再開して、
ここで松江市教育委員会が問題にした第10巻もまとめられたようです。
しかしまあ「少年ジャンプ」→「日教組」ですよ!
ベタな言い方をしますが、大変な所へジャンプしたものです。
収入を得る以上、連載する雑誌によって漫画の内容が多大な影響を受ける
ことは明白でしょう。(魂も思想もない商業主義そのもの)
結局この騒動の発端は、中沢氏の歴史認識が間違っていたか、そうでなけ
れば自虐史観に囚われたスポンサーに操られたかのどちらかでしょう。
中韓は今でも自国民が日本に敵意を抱くように改竄した歴史を教える反日
教育を続けていますが、それにまんまと乗せられて、この漫画はありもし
ないことを自虐的に描いているわけです。
従って、過激な描写はともかく間違った歴史認識を修正しない限り閲覧制
限すべしと考えます。
安倍総理にはこの歪んだ自虐史観を払拭するような政治力を発揮していた
だきたいものです。(個人的には外務大臣に櫻井よしこ氏を起用していた
だきたいなと)
日本マジック界も圧倒されっぱなしなのは、自虐史観によるものなのか…
まあ、隣国とのお付き合いご苦労様です。
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