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2013年1月

思い込み

思い込み:ある考え方に執着し、合理的な推定の域を越えて、固く真実
だと信じること。
 
「プロの経験に基づく判断=常識」が、ある種の「思い込み」となって、
客の感情とは異なる結果を招くという厄介な事象が少なくありません。
 
ある研究機関が、サービスビジネスの事例研究として鍋料理を主軸とする
料理店を調査しました。
鍋料理の注文が増えるのはいつか?という質問に対して、プロ達(鍋料理
店の店主)の常識は「鍋が多く出るのは寒い日」だったそうです。
しかし実際に多くの客が鍋を食べたいと感じたのは「前日に比べて一気に
寒くなった日」だったのです。
即ち、人が鍋料理を求めるのは絶対温度ではなく相対的温度差に基づく
わけですね。
この調査結果を基に、人はどんな時にマジックを見たくなるのかを分析…
なんて、自らのマジックのビジネスモデルに役立てたいのですが、簡単に
名案は出て来ません。
 
マジックにおける思い込みも様々あるもので…
 
・ 客は皆マジックが大好きだという思い込み。
  これでもかとばかりにカード当てを演じ続ける…これ、客にとっては
  マジックハラスメント。
 
・ 客は正確にカードを覚えてくれるという思い込み。
  そもそもマジシャンやカジノのディーラー並みに日々カードに接して
  いる人種はいないし、カードゲームする機会も減った現代の一般人が
  瞬時にカードのマークや色や数字を覚えるのは結構なストレスなわけ
  で、覚えたはずのカードを忘れたり、シャフルして落とすのも無理は
  ありません。
 
・ リングフライトやウォッチスティールは鉄板でウケるという思い込み。
  確かに客の私物を借りて行うマジックがウケやすいのは事実でしょう。
  実際にあるクラブで演じた時に聞いた話ですが、高価な指輪や腕時計
  を着けているセレブな客の本音は、無粋なマジシャンによる宝飾品の
  借り方や扱い方は不愉快極まりないようです…特に指輪をキーホルダ
  ーのフックから外す際には線傷をつけやすいので要注意!
 
・ コンテスト受賞が将来の成功を約束してくれるという思い込み。
  コンベンション巡り以外には、プロとして稼ぐ上でそれほどの効力を
  発揮しないし、受賞した時点で人生のゴールに到達したと満足してし
  まうことの方が、より危険な気がします。
 
・ より新しく、奇抜なマジックの方がウケるという思い込み。
  スタンダードを極めずにスタンダードを越えるのは不可能でしょう。
 
・ レパートリーは多いほど良いという思い込み。
  数百種類は当たり前で数千種類と豪語する方もいる昨今、そりゃ多い
  に越したことはありませんが、引き出しが多いがためにハズすことも
  あるわけで…。ただしプロならば、知っている、あるいは演じたこと
  があるというレベルではなく、お金を頂戴できるレベルの演目に限定
  してカウントするべきでしょう。その上での偏差値の高い数百〜数千
  種類であれば問題はないと思いますが…現実に有り得るのかな?
  アマチュアの立場でのレパートリー論ならば、ゆうきとも氏の近著
  「メンタル・マジックで奇跡を起こす本」の140〜142ページを読む
  べきでしょう。(この本全部読むべきですけどね)
 
例え話をするとキリがありませんね。
 
これはウケるだろうと「直感や第六感に頼る」ことは、一つ間違えれば
「勘と度胸の意思決定」を生み、また「自分の経験に基づく判断=常識に
頼る」ことは、時として「思い込み」を導いてしまうのでしょう。
では、マジックを演じる上でどうすればより効果的で効率的な状況対処法
を導くことができるのでしょうか?
また、どうすればより多くの人に共通の知、何より問題的状況の対処に使
える、より確からしい知を得ることができるのでしょうか?
 
経験に基づく本能や勢いでマジックを演じることよりも、ビジネスモデル
を研究して構築すること…即ち、学術的方法、学問的方法によって、より
多くの人の共通の知を獲得することが重要なのでしょう。
つまり、動物を使うマジックでは調教が不可欠なように、自らを客観的に
捉える「本能を操る知性」が必要なんですね。
 
また、マジシャン本人が信じてもいない陳腐なおまじないなどは何の意味
もなく、多少なりとも本人に魔法を操れるという「思い込み」がないと、
そこに観客へ伝わるリアリティーは生まれません。
その上でマジックという武器を上手く使いこなせば、ベタな現象であって
もリアルな現象として「思い込ませる」ことが可能となるのでしょう。
 
この考察を書いている途中、一気に寒くなったわけではありませんが、急
に鍋が食べたくなって、先日リアルマジシャンRYOTAから届いた水炊き
セットを食しました…「これがリアル水炊きです!」って感じで美味しか
ったです。
 
 

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演劇鑑賞&読書

今年も元旦から多くの年賀状を頂戴しました。

以前お知らせしたように、私は昨年から年賀状を止めておりますので、
悪しからず御了承下さい。
それでもこの時期は、郵便受けを開けるのは楽しみですね。
送ってくださった方々…本当にありがとうございます。
 
 
さて、劇団ギンギラ太陽’s の公演「スーパーマーケット三国志」を
観て来ました。
地元のランドマークや乗り物を擬人化した「かぶりモノ」で有名な劇団
なのですが、今回も地元の人間だけが知るローカルなスーパーの名前や
CMソングが随所に出る度に、大きな笑いが沸き起こっていました。
私は劇場の客席に座って舞台を見ると、なぜかしら緊張するのですが、
今回は劇場の造りや照明の豪華さと対照的に、良い意味でのかぶりモノ
というチープさに心が和み、ぐいぐい引き込まれて、2時間30分(途中
休憩15分)最後まで楽しく鑑賞出来ました。
 
しかし、キャナルシティ劇場(つい数年前までは劇団四季の専用劇場)
で2日間4公演で、各公演全て1000人近い観客動員は凄いことですね。
最後の大塚ムネトさんの挨拶…「今後も私達は、地元の人間にしか解ら
ない作品を創り続けます」…その覚悟というか、潔さというか…なんか
良かったです。
 
 
年末年始は読書三昧で過ごす予定でしたが、何かと雑用やらアルコール
やらが入ることが多くて、とても予定通りには読みきれませんでした。
買いだめした本が5冊、献本されたマジック関連の本が3冊、医療関連の
本が2冊の合計10冊が積み上がっています。
さらに、録りだめした番組もあるし…どうしましょ。
 
確かにウブロは最も勢いがある腕時計ブランドで、ウサイン・ボルトや
マラドーナ、みのもんた、明石家さんまといった有名人が愛用しており、
実際に高級クラブではよく遭遇します。
ちょっとテイストが合わないので私は所有していませんが、読み終えて
なぜ惹かれるのかは理解出来た気がします。
 
ところで、最近は本が売れずに新刊書の7割が返品され、出版社の倒産
が相次いでいるというニュースを目にしました。
雑誌やマンガは、必要な部分だけ立ち読みで済ませる人も多いとか…。
しかし、大規模書店はいつも客で溢れかえっているイメージがあるので
本離れが進んだわけではなく、財布の紐が固くなったのでしょうか。
 
本が売れなくなった理由の一つに、電子書籍の出現もあるのでしょう。
アメリカのTIME誌がそうなったように、今後の紙媒体は減少こそすれ、
増加することはなさそうですね。
だからと言って電子書籍が普及しても、本を読む人の絶対数が増える
ことも考えられません。
なぜなら、それまで読書習慣が全くなかった人が、タブレットを手に
した途端に読書家に変貌するなんて有り得ませんからね。
 
出版不況とは言っても売れている本は売れているし、どんな業界でも
勝ち組と負け組の差が顕著になっただけなのかもしれません。
あくまでも私自身と関係のある分野しか垣間見ることはできませんが、
医療業界でも、腕時計業界でも、なかんずくマジック業界でも…。
 
昨年最後のお知らせで、職種によって「仕事」の反対語は「休み」と
答えるタイプと「遊び」と答えるタイプに分かれるとの調査結果を書い
て、マジシャンは何と答えるのでしょう…とまとめたところ、マジック
とは全く無関係の友人から言われました…「マジシャンは普段はじっと
休んでいて、いざ仕事は遊びという感じがする」…う〜ん、なんか言い
返せない。
 
 

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謹賀新年&リニューアル

2013年、あけましておめでとうございます。

 
Dr.ZUMA OFFICIAL WEB SITE がリニューアルしました。
 
本年も宜しくお願いします。
 
 
(2012年 ぎりぎりの近況報告)
 
・ フランク・ミュラー福岡のスタッフの方々と忘年会…中洲のクラブ
  2軒のはしごで朝方4時まで盛り上がりました…新年会が楽しみ。
 
・ 地元の若手マジシャン達との忘年会…朝方5時まで盛り上がりました
  …久しぶりに記憶が飛びました…新年会こりごり。
  今後の九州のマジック界は、Magic Goとバニーヒップが席巻するかも
  しれません。(まだまだ負けないように頑張ります!)
 
・ 13歳になるジージョというデブ猫(7.4kg)の健康診断の血液検査の
  結果…ほとんどは正常値でしたが、中性脂肪(正常値6〜57mg/dl)
  だけが、なんと獣医師も初めて見たという驚きの669mg/dlでした!
  なんとかダイエットさせなきゃね。

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