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過去と現在

このお盆に高校の同窓会に参加しました。
当然のように昔話で盛り上がったり、ありがちですが、同級生なのか先生
なのか判別がつかないほど老け込んだ級友に驚愕したり…。

出席している同窓生は、ほとんどが子供も成人し、生活にもゆとりが出て
きて、自分の人生も見通せるようになっているのでしょう…談笑している
姿には、これまで必死で走ってきた人生にふと立ち止まり、過ぎ去った
あの頃を振り返る余裕を感じます。

ところで、最近読んだ本に次のようなことが書いてありました。

思い出は「玉手箱」として大事にしまっておくものだ。
なぜなら、玉手箱を開けてしまえば、思い出という宝物は煙と一緒に雲散
霧消してしまうからだ。
すなわち、どんな楽しい思い出も「現在の視点」から見ることによって、
いかようにも変わってしまうということなのだ。
青春時代の思い出も同じことで、同窓会に出席して「現在視点」で過去を
見れば、また違ったものになる。
出世した級友に対して、もはや昔の級友ではないという思いを抱いたとし
たら、その時点で楽しかった思い出は煙となって消えていくことだろう。
だから、思い出は大切にしまっておくべきだ…。

まあ、色んな考え方があるものですね。
私の場合は、当時から友人関係が続いている級友もいるけれど、高校時代
は部活にも参加せずに、ひたすらマジックに没頭し過ぎて、同窓会でしか
顔を合わせない人との思い出はほとんど無いので、幸か不幸か玉手箱の中
には大したものは入っていないようです。

意外に見落とされがちですが、友人関係というのは年代によって「質」を
変化させていくこと、つまり「選ぶ基準」が重要なのでしょうね。
「人生」と「人間関係」は同義語だと考えれば、いかに重要であるのか、
その輪郭がはっきりしてくるはずです。

過去に仲良くしていたという理由だけで、ほとんど成長していない人間と
昔と同じような話題でダラダラと話したり、遊んだりしても時間の無駄で
すし、良い影響はほとんどありません。

少し話はそれますが、マジシャンといえども社会人という集合体の一員で
あるからには、高みを目指して質の良い仕事を引き受けるようになった時
には現在の自分にふさわしい、それなりの人間とそれなりの人間関係を
構築していく過程で、過去のしがらみを捨て去ることは必然であるはず。
逆に成長しない者同士…下世話な例ですが、「質」よりも「安くて便利」
なマジシャンを重宝して、安いギャラから微々たるマージンを搾取する怪
しげな芸能業者と、一本の仮の仕事が決まったり消えたりしただけで一喜
一憂する小心者とが「類は友を呼ぶ」の法則でべったりと結びつくのも、
これまた過去から現在まで変わらぬ自然の摂理。

惰性で続く旧い友人関係を整理して、君子とだけ付き合う。
あるいは互いに成長できる「共通の部分」があればその一点を認めて付き
合い、それ以上は干渉もしないし付き合いもしない。

まさに淡きこと水の如し…これが過去から現在に至るまでの最上の生き方
なのでしょうか。なかなかできることではありませんね。

(同窓会以外の近況)

・ ぎっくり腰も改善し、ウォーキングを再開しました。

・ 映画「遊星からの物体X ファーストコンタクト」を観ました。
  30年待った甲斐がありました。

・ 1年振りに車をコーティングのメンテナンスに預けてピカピカにして
  もらいました。お礼にマジックを少々。その様子は…こちら

・ 世界の一流マジシャンやパフォーマーから絶大な信頼を得ているフォト
  グラファーのZakary Belamy氏が来日。氏に宣材写真を撮ってもらいま
  した。準備が整い次第、HP上のプロフィール(PDF)やギャラリーに
  アップする予定です。
  Zakary Belamy氏のwebsiteは…こちら

・ NHK BSプレミアム「石井竜也のショータイム」の再放送のお知らせ
  2012年8月23日(木) 17:00〜18:30 

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