類は友を呼ぶ
どんなに意志が強固でも、人は人に影響されます。
見知らぬ土地に引っ越したら、知らず知らずのうちにその地方の方言を
使っているように、感情とは別に身近にいるというただそれだけの理由
で他人の影響を受けるのです。(私も多くの人達から様々な影響を受け
てきた自覚があるし、反対に少なからず他人に影響を与えてきたのだと
思います。)
一説には、人並み以上に付き合いが多い人でも毎日のようにコミュニケ
ーションをとる身近な相手は5人以下だと云われています…ということは
我々は、その程度の少人数の相手の考え方や生き様に日々影響されて生き
ているわけですから恐ろしい事です。
極端な考え方ですが、「この人は自分の人生に影響を与えても構わない」
というくらい真剣に人脈の断捨離が必要かもしれません。(と同時に自分
が断捨離される側でもあるという意識も必要なのは論を俟ちません。)
倫理観、価値観、目標を分かち合っている人達が周囲にいるということが
充実した人生のためには重要だと思います。
水が高所から低所へ流れるように、悪い要素ほど速く強く浸透します。
成績優秀な生徒が暴走族と付き合い始めたとして、暴走族が真面目に勉強
するようになるなんてことはまず考えられません。
優秀な生徒の方がいつの間にかタバコを吸うようになり、バイクに跨がり
夜遊びを始めるという結末の方が想像に難くありません。
常識あるプロマジシャンを目指す人が、使い易けりゃコピーの道具でも
OKというハードルの低いプロと付き合っても良い影響があるわけないし
…反面教師とするなら別ですが、いかんせん人間は影響されやすいので、
先輩の行動を見て「あぁ、これでいいんだ。」という具合に同レベルの
せこい仲間が増えていきます。
人を判断する時、その仲間を見ればおおよそのことは解ります。
また、どんな人物が好みかということも有力な判断材料になります。
一人の人間の中には、その人間を形成してきた様々な過去から現在に至る
場合によっては複数の「師」(いわゆるメンター)が存在しています。
どのような生い立ちであろうと優れたメンターに恵まれれば、それなりに
洗練された人生が形成される傾向は明らかになっています。
もちろん本人の吸収力の差はありますが、問題はどうしたらメンターと
したい人間像に自分が近づけるかです。
洗練された人生を送るために焦眉の急なのは、悪影響を及ぼす人間を遠ざ
けることです。
交遊関係には「類は友を呼ぶ」の法則が働いて、似た者同士が集う傾向
があります。セレブはセレブと親しく交わり、高学歴者同士が仲良くなる
…一般社会ではよくある事象ですが、狭い業界においても付き合っている
ことが何の違和感もないほど自然に眉をひそめるような過去を持つ人種
同士(細胞レベルで低品質なチンピラや前科者)が集まります。
ある人の周囲にろくでもない人間ばかりが寄って来るのは、その人がその
匂いを発しているからに他なりません。
エネルギーのある人ならば、無意味な義理や変な執着を持たずに躊躇する
ことなく良くない人達と縁を切っていくべきだし、歳をとればとるほど
悪のオーラを持つ人間を切って身軽にならないと、世間からは相手にされ
なくなります。
私なりに医学的に表現すれば、ずるい人達と縁が切れていくことは、自身
から不純物を排出させるデトックスのような感覚でしょうか。
そしてその感覚が「もう過去には戻りたくない」という気持ちにさせて、
新たなエネルギーが生まれるのです。
エネルギーのある人は現実を認めるからエネルギーが湧くし、エネルギー
が湧くから今の生活が面白くなる…それは好循環です。
好循環の先に成功者がいるはずです。
成功者は、不誠実な人の元から黙って笑顔で去って行きます。
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