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2012年3月

とんがってる

私事ですが、4月3日の誕生日で半世紀を生きたことになります。

年寄り臭い事を言うようですが、歳を重ねたが故に丸くなったと自己分析
しているものの、この年齢までにはこれをやるとか実現するといった目標
が今のところ人生のタイムスケジュール通りに達成出来て、精神的に余裕
が出て来たのかもしれません。

とは言え、若い頃は人一倍とんがっていたマジシャンだったという自覚が
あるだけに、つまんなくなったとだけは言われたくないなあ…と思う今日
この頃です。(この場合のとんがってるとは、先輩から見た時に生意気な
若造といったニュアンスです。思い出すと研修医時代も大学病院内でそう
言われていたような…)

あんなにとんがっていた若いマジシャンでも、Mr.マリック氏やジョニー
広瀬氏のような大物が広い心で付き合ってくれたからこそ、今日の自分が
あるのだろうと思います。本当に有り難いことです。

さて、過去の私の話はさておき、現在最もとんがっているマジシャンは誰
なのでしょう? 

私が思うに…北原禎人!

このマジシャンをどれだけの人が知っているでしょうか?
彼との出会いは今から8年前(ということは、あの時の彼は二十歳そこそこ
だったということ)、彼がレギュラー出演していた東京のある有名ホテルの
ラウンジでした。
眼前でコインやカードを演じてくれたのですが、驚く程完成度の高い技術は
もちろん、印象深かったのはそれまでのマジシャンからは感じたことがない
20以上も年長の私が畏怖するような、とんがった空気感でした。
奇異な感じでしたが、この若さで有名ホテルのラウンジでハイソサエティー
な客を相手にショーをこなしているのは紛れも無い事実だし、決して好感を
持ったわけでもなく、可愛くないんだけどまた会いたくなるような…そんな
男でした。

後に富士の樹海を舞台にした彼の特番が放送され、やはりフォーカスされた
なあと思った記憶があります。

その後、私がテレビ収録で上京した際に食事をしたり、ごくごく稀にメール
をやりとりしていたのですが、今春自分の本を出すとのメールが届きました。

タイトルは THE ESSENTIAL

さっそく読みましたが、己を若年者と認めた上での同世代に対する警鐘や、
彼ならではのメンタルマジックに対する哲学的な考察が満載です。
マジックはDVD等の映像で学ぶのが主流となった現代、あえてアナログで
彼の哲学的文章からそのとんがった考え方を読み取るのもマジックを学ぶ上
での一つの醍醐味だと思います。

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類は友を呼ぶ

どんなに意志が強固でも、人は人に影響されます。

見知らぬ土地に引っ越したら、知らず知らずのうちにその地方の方言を
使っているように、感情とは別に身近にいるというただそれだけの理由
で他人の影響を受けるのです。(私も多くの人達から様々な影響を受け
てきた自覚があるし、反対に少なからず他人に影響を与えてきたのだと
思います。)
一説には、人並み以上に付き合いが多い人でも毎日のようにコミュニケ
ーションをとる身近な相手は5人以下だと云われています…ということは
我々は、その程度の少人数の相手の考え方や生き様に日々影響されて生き
ているわけですから恐ろしい事です。

極端な考え方ですが、「この人は自分の人生に影響を与えても構わない」
というくらい真剣に人脈の断捨離が必要かもしれません。(と同時に自分
が断捨離される側でもあるという意識も必要なのは論を俟ちません。)
倫理観、価値観、目標を分かち合っている人達が周囲にいるということが
充実した人生のためには重要だと思います。

水が高所から低所へ流れるように、悪い要素ほど速く強く浸透します。
成績優秀な生徒が暴走族と付き合い始めたとして、暴走族が真面目に勉強
するようになるなんてことはまず考えられません。
優秀な生徒の方がいつの間にかタバコを吸うようになり、バイクに跨がり
夜遊びを始めるという結末の方が想像に難くありません。

常識あるプロマジシャンを目指す人が、使い易けりゃコピーの道具でも
OKというハードルの低いプロと付き合っても良い影響があるわけないし
…反面教師とするなら別ですが、いかんせん人間は影響されやすいので、
先輩の行動を見て「あぁ、これでいいんだ。」という具合に同レベルの
せこい仲間が増えていきます。

人を判断する時、その仲間を見ればおおよそのことは解ります。
また、どんな人物が好みかということも有力な判断材料になります。
一人の人間の中には、その人間を形成してきた様々な過去から現在に至る
場合によっては複数の「師」(いわゆるメンター)が存在しています。
どのような生い立ちであろうと優れたメンターに恵まれれば、それなりに
洗練された人生が形成される傾向は明らかになっています。
もちろん本人の吸収力の差はありますが、問題はどうしたらメンターと
したい人間像に自分が近づけるかです。
洗練された人生を送るために焦眉の急なのは、悪影響を及ぼす人間を遠ざ
けることです。

交遊関係には「類は友を呼ぶ」の法則が働いて、似た者同士が集う傾向
があります。セレブはセレブと親しく交わり、高学歴者同士が仲良くなる
…一般社会ではよくある事象ですが、狭い業界においても付き合っている
ことが何の違和感もないほど自然に眉をひそめるような過去を持つ人種
同士(細胞レベルで低品質なチンピラや前科者)が集まります。

ある人の周囲にろくでもない人間ばかりが寄って来るのは、その人がその
匂いを発しているからに他なりません。
エネルギーのある人ならば、無意味な義理や変な執着を持たずに躊躇する
ことなく良くない人達と縁を切っていくべきだし、歳をとればとるほど
悪のオーラを持つ人間を切って身軽にならないと、世間からは相手にされ
なくなります。

私なりに医学的に表現すれば、ずるい人達と縁が切れていくことは、自身
から不純物を排出させるデトックスのような感覚でしょうか。
そしてその感覚が「もう過去には戻りたくない」という気持ちにさせて、
新たなエネルギーが生まれるのです。

エネルギーのある人は現実を認めるからエネルギーが湧くし、エネルギー
が湧くから今の生活が面白くなる…それは好循環です。
好循環の先に成功者がいるはずです。

成功者は、不誠実な人の元から黙って笑顔で去って行きます。


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発表会のご案内

九州大学マジックサークルより発表会の案内状が届きましたので、
当お知らせでも告知させていただきます。

九州大学マジックサークル 第4回ステージ発表会 東西マジック合戦

日時 : 2012年3月30日(金)18:30開場 19:00開演 入場無料
場所 : 福岡市西部地域交流センター「さいとぴあ」1F 多目的ホール

* この日は時間がとれそうなので、私もぜひ拝見したいと思います。

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