時の魔術 大阪
フランク・ミュラー ウォッチランド大阪のイベントに出演して来ました。
大阪行きの飛行機が遅れるような雨模様でしたが、夕刻には小雨になり、
多くのお客様がご来場されました。
今回は20分のショーを7回こなすという慌ただしさでしたが、リセット
時間の短縮や演出に様々な工夫をしてみました。
前もってお店の担当の方に、予言のマジックで時間を示すために視認性
の良い時計を用意して下さいとお願いしておいたところ、用意されてい
た時計は…ブラックダイヤモンドをちりばめた、お値段5000万円超!
さすがに触れることさえ気が引けるのに、ショーで使うのはちょっと…
ということで普通の時計(それでもン百万もしますが)に交換してもら
いました。
危うく時計の豪華さにマジックの現象が霞んでしまうところでした。
結構苦労して完成させたマジックもあったのですが、よくよく考えたら
自分が予想しているほどはウケないかもしれないし、ピンとこないだろ
うなと思って、直前で止めたものもありました。
これって正直なところ、忸怩たるものがあるんですよね。
「サンクコスト(埋没費用)の過大視」
人はすでに投じてしまった労力やお金を実際よりも大きく見積もってし
まう性質があり、進行中の物事を中断することに躊躇してしまいます。
私はこの中断を勝手に「栄誉ある撤退」と言い聞かせて納得するように
心掛けているのですが…。
今回の大阪のイベント出演の他、テレビの打ち合わせや再生医療の講演
等、ここのところ目が回るような忙しさで、このお知らせの更新の時間
もなかなか取れません。
この時間までに飛行機で戻れば、あの仕事をこなすのは可能かもと判断
すると、結局用事を引き受けて疲れてしまいます。
まさに自業自得ですけどね。
余りにも忙しいと、一週間が8日間あれば…なんて思うこともあるので
すが、そうなればそうなったでまた時間が足りなくなるのは自明の理。
ストレスを溜めないためには、時間もお金も「足りない」よりもいっそ
「ない」方がいいのかもしれません。
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