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プロ・アマ論 2

今回の考察は、プロの定義などという重いものではなく、最近読んだ
本の中に興味深い考え方を二つ見つけて紹介したかっただけですので、
気軽に読んで下さい。

一つは、身分と職業という考え方。
身分というのは、ある条件を満たすことによって得られるもので、王様
の子は3歳でも王様になれる…これが身分です。
身分さえ得てしまえば、あとは本人の能力とは関係なく、趣味のように
物事が進んで行く…。
これに対して、能力と意欲と知識と覚悟がなければ務まらないのが職業
です。
つまり「アマチュアの身分」のままでは「プロとしての職業」をしたり
顔で語ることはできないということです。

もう一つは、チャールズ・エリスというアメリカの投資コンサルタント
が唱えた「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」の考え方。
例えば、テニスにおけるプロとプロの試合では、スマッシュとかサービス
エースとかの勝者側の見事なプレーが決め手となることが多い…これが
勝者のゲーム。
素人対素人の試合では、どちらかが球をネットに引っ掛けたり、コート
から出てオーバーになる等の敗者側のミスで勝敗が決まる…これが敗者
のゲーム。

確かに思い返せば、私がコンベンションに参加していた時代(今はどう
なのか分かりませんが)は、コンテストにおいてプロが優勝する時には
みんなが納得するような圧倒的なぶっちぎりのことが多かったし、逆に
アマチュアコンテストにおいては、特に目立ったミスをしなかった人が
優勝するといった傾向が見受けられました。

そのパフォーマンスに対する報酬の有無、あるいは資格の有無でプロか
アマかを語るのではなく、このような切り口でプロ・アマ論を考えるのも
面白いなあと感じました。

一部、意味不明な哲学に基づく稚拙な考え方のプロ・アマ論も散見する
ことがありますが、それはそれでブログの読者を楽しませるという意味
では、プロとしての職責を果たしているのかもしれません。

また興味深いプロ・アマ論を見つけたら紹介したいと思います。

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