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2010年7月

進歩すること

医学の世界ではその著しい進歩によって、それまでは常識だと思われて
いたことがひっくり返るのは珍しくはありません。

医学や科学技術と同様に、個人の物事に対する考え方も時間の経過や
環境の変化によって変更されることは決しておかしなことではありません
が、それでも一度表明してしまった意見を自ら覆すのは抵抗があるもの
です。(政治家の公約破りはもう当たり前ですが…)

恥ずかしながら私自身にも心当たりは数知れず…自分のアドバイス通りに
やっている後輩を否定してしまったり、以前と全く違う方法が正解だと
主張したり…言われる側は戸惑うばかりで、さぞ迷惑なことでしょう。
しかし、決して悪気はないのです。
その時はこれがベストだと感じたからこそ、よかれと思ってのアドバイス
なのですが…。

思い返せば、マリック氏自身が本人の芸を自己分析する内容や、私の芸
に対するアドバイスもよく変わっていました。
熟考すると、明らかに新しいアドバイスに従った方が正解だったようです。
これはその考え方が豹変したのではなく、時代に合わせて進歩している
ことに他なりません。

以前マリック氏が私の自宅に来られた時に、「久しぶりにあなたの演技の
映像を見せてよ」とリクエストされ、ゴソゴソと探していると、「あのね、
出来の良い演技の映像を見せたくなる気持ちは解るけど、一番最近の映像
を自信を持って見せられるようでなくては進歩がないということだよ」
と言われてしまいました。

確かにこの一言によって、常に「現在がベストであるべき」というある意味
強烈な意識が植え付けられて、その後のマジシャン人生にとっての大切な
指針ができました。

一方マジックというのは、科学技術のように割り切れるものではなく、観客
の感性に訴えかけて認められる芸能の一つであるという側面がある以上、
一概に進歩さえしてれば良いというものではないという考え方もあります。
人々の心の琴線に触れるような名人芸や名曲は「このまま変わってほしく
ない」と思われて当然です。
紅白歌合戦でも、新曲を歌うアーティストがいる一方、毎年同じ歌を歌う
大御所が重宝されるのも無理からぬことです。

ある週刊誌で読んだ、コラムニスト・小田島隆氏の一文を紹介します。

「栄光が未来ではなく過去にある場合、光は前向きに歩く人間よりも、
後ろを振り返る人間に降り注ぐことになっている。それはそれで悪いこと
ではない。音楽は多くの人々にとって青春の代名詞だ。
とすれば、中高年に属する人間が、中高年のための新しい音楽よりも、
自分が若かった頃の古い音楽により高い価値を見出すことは、恥ずべき
ことではない」

私も中高年の一人ですが、まだまだ進歩したい反面「あの演技だけはずっと
続けてほしい」と言われる「アクト」を持つことができたならば、まさに
マジシャン冥利に尽きますね。


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怖い映画

真夏の怪談話は季節の風物詩ですが、私は一人で怖い映画を鑑賞する
のが好きです。ビジュアル的なホラーに限らず、心理的に追いつめられる
サスペンス等あらゆる系統を含めての「怖い映画」という定義です。
特にハッピーエンドではない「絶望系」が好みです。(変ですかね?)
近年では、ミスト、REC、パラノーマルアクティビティーあたりがストライク
でした。

ところで、子供の頃に観たホラーや怪獣映画は、大人になって観直して
みると意外と陳腐だったりして「なんでこんなのが怖かったんだろう」と
感じることも多いものです。
卒業した小学校の校庭を「こんなに狭かったかな」と感じることもあります
よね。

そんな私が幼少時代に観て、あまりの怖さにトラウマになった映画があり
ます。今観ても絶対に怖いと確信しています。
一部のマニアの間では「最高に怖い映画」とも評されています。
ホラー映画ではなく、人が人を恨む心の業の深さを描いて、まさにゾッと
させる映画です。
実はずっと以前から探しているのですが、お手上げ状態なのです。
DVDは出ていないし、一時期アマゾンでVHSテープが販売されていました
が、買いそびれて入手できませんでした。

興味がある方は検索してみて下さい。
そして映像を入手できた方は、ご一報くだされば幸いです。

 「眼には眼を」 (1957年 仏・伊) アンドレ・カイヤット監督

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クルーズショーのご案内

ぱしふぃっくびいなす 夏休み 屋久島・種子島クルーズ

    Dr.ZUMA イリュージョンマジックショー

2010年8月7日(土)〜8月10日(火)
博多出発(3泊4日) 博多〜種子島〜屋久島〜博多

※ 告知が遅れましたが、すでに多くのお客様のご予約を頂いている
  ようです。 今回は鳥達が船酔いしませんように…。

お問い合わせは…コチラ

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