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2010年2月

芸 名 (番外編)

以前、新聞のテレビ欄で、DJ OZMAを一瞬自分の名前と見間違えた
ことがありますが、私の芸名とズバリ同じ本名の方がいらっしゃいます。

その方とは…南アフリカ共和国のズマ大統領!

海外のニュースで、その存在は前々から存じていましたが、今回最も
懸念していたことがニュースになってしまいました…詳しくはコチラ

今年は南アフリカでワールドカップが開催されるし、治安の悪さと同時に、
この大統領の名前もネガティブな意味で知れ渡ることになるんだろうなぁ
…とほほ。

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芸 名

マジシャンに限らず、芸能界に属する人間は「芸名」を持っています。
(本名のまま芸能活動をされている方は、本名が芸名であるという認識
です)自分自身で命名したり、師匠に命名されたり、一門の伝統による
ものであったりするわけですが、その成り立ちも様々です。
本名と関係の無い意味合いを持つ場合(例えば、Mr.マリック)
本名そのままの場合(例えば、内田貴光)
本名のローマ字表記の場合(例えば、RYOTA)
私の芸名は、本名や医師やマジック等の要素を基にマリック氏に命名
して頂いたものです。

今回の考察で、あえて「芸名」をテーマにしたのは、個々のマジシャンの
プライドやアイデンティティーを維持するために重要なものだからです。

芸名を浸透させるのは大変です。
芸名を名乗り始めてから知り合う人には、抵抗無く受け入れてもらえる
のですが、問題はずっと本名で呼んで来た相手に、ある日を境に芸名で
呼んでもらおうとする場合です。
若くして芸名でプロデビューすれば別ですが、私の場合は30歳を過ぎて
からの改名でしたから大変でした。しかしそのことで、これまで付き合って
きた人達の人間性(器の大きさ)を垣間見ることができました。

つい長年の癖で私の本名を口にしても、すぐに訂正して芸名に言い直して
くれる紳士的な方もいれば、意地でも本名で呼び続ける方もいました。
本名で呼び続ける方は、ほとんどが先輩の場合が多く、ある方(10年も
親しくお付き合いしていました)はマリック氏から命名されたことを生意気
と思っていたのか、意地でも芸名で呼んでやるものか的な態度で(本人
の自由なのでそれは構いませんが)、思い出すのも不愉快になるほどの
不謹慎な対応までされたために、マリック氏とも相談の上、残念ながら
その後のお付き合いは遠慮させて頂くことになりました。
同時にマリック氏とも疎遠になって焦ったのか、直筆の謝罪の手紙が送ら
れて来ましたが、その内容はというと…「今後はできるだけ芸名で呼ぶ
ように努力します」…単に名前を呼ぶのに、努力までしなければならない
なんて。努力したけどやっぱり芸名では呼べなかったというオチが見えて
しまいそうです。この方、ご自身の会社の名称変更した際に、新社名が
なかなか浸透しないことを苛立っていたのに、なぜ人の気持ちを汲み取る
ことができなかったのかが不思議でなりません。

芸名を持っていない方は「たかが名前くらいで…」と思うかもしれませんが、
その名前で人生を歩んで行くと決めた人間のアイデンティティーは尊重
してもらいたいものです。
(あの松下電器でさえナショナルというブランドを捨てて、社運を賭けて
パナソニックに統一しました)

なにも親兄弟や同窓会で再会した旧友にまで、芸名で呼べと言っている
わけではありません。それは返って他人行儀になってしまうし、照れくさい
ものです。
しかし同業者の立場で芸名を知っているのに、第三者の前で、あえて本名
で呼ぶとすれば、何らかの(悪意に満ちた)意図があるのかもしれません。
余談ですが、アマチュアでも芸名を持っている方がいるわけで、毎年届く
年賀状には、私の名前が本名で、本人の名前は芸名という微妙に失礼な
場合もあります。

芸名を巡っては様々な想いがあるわけですが、予想より早く「Dr.ZUMA」
という名前が業界に浸透したのは、Mr.マリック氏とジョニー広瀬氏の
おかげと言っても過言ではありません。
二人の大御所がプライベートの場でも、率先して芸名で呼んでくれたの
です。大御所が芸名で呼んでいる傍から、その他のマジシャン達がわざと
違う呼び方をするのは相当な勇気が必要でしょう。

二人っきりで会っている時ならともかく、不特定多数の人の前であえて本
名で呼ぶ人がいたら、その人はマジシャンとしてのあなたを尊重していな
いし、決してあなたの成功を望んではいません。

私の年齢になると、新たに知り合うマジシャンは年下がほとんどですが、
本人が希望する呼び方で呼ぶように心がけています。

後輩マジシャンの芸名と命名した想いを尊重して、それが早く浸透する
ように、率先して芸名で呼ぶことは先輩としてのマナーだと思います。

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