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やってしまいました

昨年最後のショーは愛媛県松山市のホテルだったのですが、久しぶりに
ゲスト無しで1時間15分と長めのステージを務めさせて頂きました。
イリュージョン等の機材は宅配便で送っておいたので、当日はスタッフと
鳥達と共に飛行機での移動でした。

ショーの出来はどうだったかというと…昨年製作したバードマジックを
初めて演じたのですが、初歩的なミスをやってしまいました。
現象を簡単に説明すると、1辺が20センチのブロック(立方体)が6個
あり、これらを組み合わせることによってパズルのように色々な鳥の写真
を作ることができることを説明した後、ある鳥の写真を完成させます。
これに箱をかぶせて持ち上げるとブロックは消失して本物の鳥に変化
するというものです。
具体的には最初にオオバタン(白色オウム)の写真があり、これを一旦
バラバラにしてルリコンゴウインコの写真を組み立てて、最後に本物が
出現して会場を飛ぶというわけです。

で、どんな失敗をしたかというと…リハーサル終了後にリセットし忘れて
いたのです。つまり本番のスタート時点がオチのルリコンゴウの写真な
わけで、これがオオバタンの写真に変わってルリコンゴウが出現すると
いう、なんとも辻褄が合わない結果となってしまいました。
一応鳥が出ればウケるわけですが、なんとか取り繕おうとする私の焦りは
観客に伝わったようで、なんとなく微妙な雰囲気…鳥達は全て飛行して
戻って来るなど完璧な仕事をしているのに、飼い主がポカをやっていては
ダメですね。製作者の友永天豊氏にも良い映像を送って観て頂こうと
思っていたのに、延期になってしまいました。

しかし実はもっと反省しなければならないのは、このミスを引きずって
しまったことです。その後のマジックの最中にも「さっきはああすれば
よかった…こうすれば解決できたのに…」などと考えて集中力を欠いて
ミスが連鎖するのです。
私のレパートリーに人形と五寸釘を使って呪いを飛ばす「ブードゥー」
という演目があるのですが、考え事をしていたために、全く関係が無い
観客に呪いが飛んでしまい、無駄に痛い思いをさせてしまいました。
(演技内容を詳しく説明するのは難しいのですが、温厚なお客様で
助かりました。)

今後もポカをやってしまう可能性はあるわけで、重要なのは、それを
引きずらないようにすることです。この年齢になってもまだまだだなあ
と反省すると同時に、芸事の難しさを改めて体感しました。

当然のことながら、出演記録ノートの内容はダメ出しの赤文字だらけに
なりました…トホホ。

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