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ディナーショー終了

熊本でのディナーショーが終了しました。当日の宴会場が午後2時30分
過ぎまで他のパーティーで使用中だったために、搬入は3時からになって
しまい、6時開場というスケジュールを考えれば、正味3時間で道具の組み
立てや音響・照明のチェック等の全てをこなさなければならないことに…。
完成したイリュージョンからリハーサルを開始、ステージ袖ではスタッフが
別の道具を組み立てながら、少しでも空いてる時間に鳥を飛ばすリハーサル
と照明合わせ、ふじいあきら氏到着後すぐにコラボマジックの打ち合わせ…
という慌ただしさのまま本番突入。

特にふじい氏とのコラボレーションは、以前NHKの番組で演じてはいるの
ですが、振り返るともっと面白い事が出来たのではないかとずっと思って
いたので、今回は彼のキャラクターをどう活かすかに重点を置きながら、
ギリギリまで悩んでいました。結局、本番直前に思いついた演出で大きな
リアクションを得ることが出来ました。
人間追いつめられるとなんとかなるものです。

とにかく大きなトラブルも無く、1時間20分のショーが盛況のうちに終了
したことにホッとしているのですが、もちろん観客には気付かれなくても
自分自身ではやっちまったなぁと感じる点があるのも事実ですし、逆に
自分では上手くいったと思っていても、後で映像を観るとガッカリという
ことも多々あります。思ったほどポーズがキマッてなかったり早口だったり
見えてはならない物が見えていたり…。
今回のディナーショーに備えて、昨年12月と今年1月のショーは出来るだけ
映像に残し、一部はマリック氏に観てもらうなどして完璧を期したのですが
なかなか納得するのは難しいようです。

ショーを終えて控え室に戻ったら、ふとマリック氏の言葉を思い出しました。
「自分が納得出来る完璧なショーなんて無いよ。今日も上手くいきました
なんていつも言ってるマジシャンは、反省どころか何も考えてないんだよ。」

ウケさえすれば良しとするならば気持ちは楽になるのでしょうが、余裕がある
時に改めて映像をチェックして反省する必要があります。ウケているシーンを
観て悦に入るのもマジシャンとしての楽しみかも知れないし、決して悪い事
とは思いませんが、それが映像を観る動機の大半を占めるようになった時は、
プロフェッショナルとしては潮時だと認識すべきでしょう。

今回はあいにくの雨の中、多くのお客様に(遠くは東京や千葉からも)来場
して頂き有難うございました。共演のふじい氏、弟子のKEIN、スタッフの
皆さん、手伝いに来てくれたYOHEY氏…お疲れ様でした。
そして主催の金芳氏に感謝致します。

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