老害とリスク

昨今、どのような分野においても「老害」というワードを耳にします。
いかなる職業やサークルに関わらず、世代が違う人々の集合体であれば、目上の
人間の発言や立ち振る舞いが若い人達から「老害認定」されることは珍しくはあり
ません…まあ、ネガティブな事象ですよね。
老害の対象とされる年齢も次第に若年化される傾向もあります。
極端な例だと思いますが、30代のマジシャンが20代のマジシャンにアドバイス
をしたら老害と陰口を言われたという事例まであるほどです。

個人的には、老害になるかならないかの分岐点は「無知な自分をさらけ出す勇気」が
あるかないかに尽きると思います。
例えば企業において、生成AIなどの新しい領域に疎い役員や部長が若手に教えを
請い、初歩的なミスをして恥をかくこともあるでしょう。
ここでプライドを捨てて素直になれる人は老害認定される可能性は低くなります。
某企業の採用担当者による「学歴や年齢よりも素直に間違いを認めてすぐに謝れ
る人を採用したい」という新聞記事を思い出しました。
この記事で「スライディング土下座」というワードを知ったので記憶に残っていました。
一方、自身の評価を気にするベテランの一部は「こんな仕事のやり方は邪道だ」だの
「俺が若い頃はもっと苦労した」などと宣い、自身の優位性を示せるルールを死守しが
ちになるのです。

近年の若手のマジックは、私には全く追い付けない技法やタネの想像もつかない
ような素晴らしい現象を散見します。
もし私が同世代であれば焦りもするでしょうし、間違いなく闘争心が湧いて研究
や稽古に励むことでしょう。
しかし現実的には時間を巻き戻すことは不可能なので、達観して素直にそのマジ
シャンを認めて称賛すればいいし、自分なりのブランディングで他人には真似で
きない土俵に立って、自身が納得する成功への道を歩めばいいだけなのです。

私の場合、時間が許す限り今も多くの後輩マジシャン達と会食を続けていますが、
彼らに対して評価したりダメ出しをすることはまずありません。(人としての姿勢や
生き様に苦言を呈したことはありますが…)
それどころか「マジックセッション」で書いたように親しい後輩達に見てもらって、
現在の自分の立ち位置を確認することの方が多いくらいです。
アドバイスをすることがあっても相手から求められた時だけですし、「昔と今とでは
マジシャンを取り巻く環境や社会のコンプライアンスが違うので、何が正解かは分か
らないけど…」と前置きして話をします。
年齢を重ねることはマイナスばかりではなく、自身で伸びたと感じるのは「物事を大
づかみに把握する力」です。
それを理解した上で、余計なお世話と思われないように注意しながら後輩との付
き合いに経験を活かしたいと思っています。

一般的に、ベテランの多くは直感や経験則を優先する傾向があります。
経験に裏打ちされた直感は貴重な資産だからです。
しかし直感という刀は錆びやすいので、アップデートを怠ってはいけません。
マジシャンに限らず、老害と呼ばれる人々は自身のデータベースの劣化に気づい
ていないのです。

テレビに出た過去を自慢するのも、遥か昔に受賞した栄光にすがるのも、若手
マジシャンを否定するのも、時代遅れの自分を認める恐怖から来る防衛本能に
過ぎないのです。
老害とは加齢や性格ではなく、無知をさらけ出して再び初心者になるコストを
払うことを拒否して意固地になった挙句、リスクだけが残った人の別称なので
しょう。

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雑感 その61

・ その年の世相を象徴する漢字…そのうち毎年「災」になりそうな予感
・ 日経新聞…連休中の薄っぺらい状態で200円のままとは納得できない
・ Netflix「ダウンタイム」…業界人は気になって100%観てるだろうな
・ Netflix「フィジカル」シリーズを観ると運動するモチベーションが上がる
・ Amazonで届いた猫砂を運ぶと、なんちゃって「フィジカル」の気になる
・ アジア大会の影響なのだろう…名古屋のホテルの予約が取りづらい
・ 某パスタ屋にて…エプロンを頼んだら別料金を取られた…世知辛い
・ 鉄板ナポリタン…溶き卵を麺の下に敷く名古屋式はどうも馴染めない
・ 鉄板ナポリタンは麺の中央の窪地に生卵を落とすのが王道であるべき
・ 飲食店のQRコードでの注文は実に面倒…せめてタブレットまでにして
・ 羽田空港の本格的タイ料理店…たまに食べるとクセになる
・ 羽田→福岡の最終便が秋雨前線の影響でまあ揺れた…久しぶりにビビった
・ 工事中の新宿駅西口…迷宮状態で出たい場所に出られない
・ 街中でロゴドンの服をあまり見なくなったのは訪日中国人が減ったから?
・ ロゴを押し出さないクワイエット・ラグジュアリーが流行りだなあ
・ クワイエット・ラグジュアリーは質感で勝負するから総じて着心地が良い
・ 「外見はその人の一番外側にある中身」とは言い得て妙
・ 蓄積された経験や置かれた環境や教養の深さがコーディネートに現れる
・ コーディネートは心の余裕と教養を試される知的な遊びなのだろう
・ 健康のために何かを始めるよりも、今ある健康を失わないことが肝要
・ 健康目的で始めた筋トレがボディービル大会目的になったら本末転倒
・ 趣味で始めたマジックに凝り過ぎて大会が目的になるのはよくある事象
・ 必要ラインを超えたら投下コストに見合うリターンは得難い
・ 医療業界は保険診療に見切りをつけた医師が続々と自由診療に参入中
・ 結局、威厳(?)ある肩書きだけでは稼げない代表格はマジック界
・ 自由診療が「医者の水商売」と揶揄されたのも隔世の感があるなあ
・ 滑り止めに入学したが納得できない「仮面浪人」が増加…それは納得
・ 何度もコンテストに出るマジシャンも仮面浪人のようなものだろうか
・ 「マジックと愛車遍歴」を読み返すと面白かったとの感想…率直に嬉しい
・ Magic Bar「魔法使いのいるところ」…開店おめでとう!…HPはコチラ

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雑感 その60

・ 車検でDBXを1週間預けている間に東京と名古屋出張の充実のタイパ
・ DBXの車検代と延長保証費用…ガーン!いやはや痺れるわあ 
・ モーガンで検索するとフリーマンがトップ…車の知名度の低さも魅力
・ 総理御用達のセンチュリーSUVとモーガン…同価格帯でも装備の差に愕然
・ 地球に存在する以上、どの国も温暖化からは逃げられないなあ
・ 最近の自律型ロボットを見ると、キャシャーンのアンドロ軍団を思い出す
・ デフレ時代は「我慢する人」が得をしていたが、インフレ時代は真逆だな
・ インフレ時代に我慢をしていると、全てのモノの値段は上がっていく
・ インフレ時代に株や投資信託を持つことは、「攻め」ではなく「守り」
・ 色んな仕事がAIに替わると言うが、AIは消費しないから景気はどうなる
・ 効率化して空いた時間の使い道が無ければ効率化した意味は無かろうに
・ 猫の砂を変えてみた…こちらの方が固まり具合が良いから効率化アップ
・ 新宿中村屋監修のローソンのカレー…食べ比べたら監修元より旨いな
・ 久しぶりの納豆家…相変わらずここの納豆チャーハンは絶品
・ 「50代にしておきたい17のこと」という本を買っていた人が50代には見え…
・ 折り畳み式iPhoneか…アナログ人間の自分には宝の持ち腐れになるかな
・ Netflixで久しぶりに「シックスセンス」を鑑賞…やはりラストは衝撃的
・ シックスセンスの如く死んでることを自覚してないマジシャンて絶対いる
・ 福岡でマリックさんのライヴを鑑賞…あの年齢でキレッキレは凄いなあ
・ なんか「師匠ホッピング」の最終形態を見てしまったような気がする
・ 真の人脈はお金では買えない…異業種交流会など下心満々の人の集まり
・ 自分の価値を下げる値段の仕事は絶対に引き受けるべきではない
・ 空気を読むことは良いことだが読まずに過去のやり方を疑うことも重要
・ 本人はともかく、その取り巻きが悪いと疎遠になるのは当然の帰結
・ 某落語家が問われた長生きの秘訣…「嫌いな人には会わない」に納得
・ マジック界人間相関図…たまにアップデートしないと地雷を踏むかも
・ インスタ、LINE、メール、電話…通信手段を多く持つ人ほど返信が遅い
・ お手数でも返信して下さい…とのメールに返信しても無視される理不尽
・ 後輩達が企画してくれたお祝いの宴…還暦祝いに続いて感謝だなあ
・ 福岡の地下鉄での出来事…初めて若者から席を譲られた…う~ん複雑

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マジックと愛車遍歴 14

9月3日の夕刻、港区青山に今年1月にオープンしたばかりのモーガンカーズ東京
を訪問しました。
来訪目的はもちろんモーガンスーパースポーツの実車を確認すること。(前回書いた
ように、福岡のショールームには展示車が入庫していないので、東京で確認する
ことにしたのです)

タクシーがショールームの真正面に到着すると、ショーウィンドウの一番手前に
スーパースポーツが鎮座しているのが見えました。
ボディカラーはPVに登場した「ライラック」のようです。
来店予約をしていたので、店長さんがスムーズに案内してくださいました。
近くで見るとメタリックピンクというか薄いパープルというか…う~ん、妖艶で
実に美しい。
このクオリティーなら、自分がオーダーした「エーデルワイスグリーン」も間違い
なく美しいはず…と確信しました。

運転席に着座してアイポイントを確認したり、各種装備の説明を受けたり…来店
予約時の電話では試乗も可能とのことでしたが、小雨模様だし、運転したことが
ないラッシュアワーの青山の街を初めてのクルマで運転することには躊躇してし
まって、試乗は遠慮しました。

美しさはもちろん、何よりも感動したのは、そのエグゾースト音…ショールームと
いう屋内であったことを差し引いても、DBXを凌駕する重厚感ある咆哮には思わず
「おおっ!」と声が出てしまいました。
下っ腹から内臓全体に伝播するような爆音はまさに鳥肌もので、もうEVには一生
乗ることはないかもしれません。
正面からの見た目が可愛いだけに油断していましたね。
クリクリお目々の可愛い女の子が突然野太いオッさんのような声で怒鳴り始めた
ような…。
これは納車後、早朝や深夜にはご近所さんに気を遣うなあと感じた次第。
ある知り合いが、水冷式のポルシェ911で爆音を轟かせながら毎晩遅くに帰宅して
いたところ、ついにご近所さんから苦情が来たというエピソードを思い出しました。
(まあこれまでDBXで何の問題もなかったし、お隣さんとの関係も良好なので大丈夫
だとは思いますが…)

店長さんのクルマ愛を感じる丁寧な接客にも感動したので、来店記念にモーガン
のキャップとポロシャツを購入してショールームをあとにしました。

実はショールームに行く直前には、GINZA SIXのフランクミュラーブティック
に立ち寄り、1月に購入したクレイジーアワーズ用に新しい革ベルトをオーダー
していました。
納車予定のボディカラーに色味が近いライトグリーンのクロコダイルにゴールド
のステッチ、裏面は汗に強いブラックラバーという配色にしました。
スイス本国の職人による手作業なので、完成は来年2月とのこと…クルマと時計
のカラーセットアップは楽しみなのです。
(毎度お馴染みのセットアップしてしまう病です)

さて、ショールームを出た後は再び銀座に移動してふじいあきらと合流…初対面
のマジシャンも交えてマジック談義で大笑いの一夜となりました。

時計→クルマ→マジック…気がつくと、1日で大好物のハシゴをしていましたね。


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雑感 その59

・ 数十年に一度レベルの大雨特別警報が何度も出続けると危機感が鈍る
・ 大阪→東京…さてさて新幹線か飛行機か…やっぱ飛行機が楽だね
・ JAL会員ラウンジが満席か…ANAに倣って利用規約が厳しくなるかもね
・ 7月からパスポート取得費が半額になっても保有率は20%以下とは
・ 10月は台湾か…あまり気が乗らないが行くとするか
・ 日本のホスピタリティーに慣れ過ぎてしまうと海外へ行く気が失せる
・ アメリカでのシャワートイレの普及率は僅か3%…いやいや引くわあ
・ 国債利回り上昇の局面での債権が含まれないオルカン一択は吉か凶か
・ ガイアの夜明けで「コモンズ投信」特集…やはり信頼できるファンドだ
・ 「何に投資するか」ではなく「なぜ投資をするのか」なんだよなあ
・ 金利の上昇傾向…住宅ローンで変動金利を選んだ人は戦々恐々だろう
・ 50年長期ローンやペアローンを組む人種はクルクルパーとしか思えない
・ 福岡空港のラーメン専門店街…行列の長さで優勝劣敗が一目瞭然…残酷
・ 移動が多いと朝昼晩とコンビニ食だけのことがあるから気をつけよう
・ 最近のセブンはローソンとファミマの後追いばかりしている気がする
・ ファミマの靴下は買ったが、後追いセブンのは買おうとは思わない
・ セブンの失速は鈴木会長の引退と上げ底弁当疑惑から始まったと思う
・ セブンのレジは入れた紙幣が引っかかって戻ることが多いよなあ
・ ただセブンの「いつもの珈琲 無糖」は美味しいから冷蔵庫に欠かさない
・ 「働いたら負け」や「無所属」等のメッセージTシャツをよく見かけるなあ
・ イタいメッセージTシャツがウケると思って着ているオジさんがイタい
・ オジさんのTシャツ短パン姿は見苦しいから外出せずに部屋着にすべき
・ ワンアヘッド、ツーアヘッドが理解できないマジシャンはホント虚しい
・ 似た者同士のコミュニティーで優劣を競っていれば幸せな業界も虚しい
・ PC画面の端に出てくる「暮らしのマーケット」のマジシャンの写真がウザい
・ 「使えない奴」って能力以前に仕事そのものを舐めている場合がほとんど
・ 自分の知る「デキる人」って皆早起きで午前中に大抵のことを済ませてる
・ 「俺はこれだけでやってきた」とイキるのは、逆にそれしかできない証左
・ あの時点からやり直したいとパッと思いつかないとしたら幸せな人生
・「なおざり」と「おざなり」の意味の違いと使い方がやっと解った

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雑感 その58

・ 令和8年8月8日に拘った人は多いが8時8分まで拘る人はいたのかな
・ 8月は食事会続きで食べ過ぎた…あー、9月も続くなあ
・ 真夏の2台洗車はキツいが達成感がハンパない…なにせかき氷が美味い
・ 車両保険の加入率は5割だとか…水没被害に遭うとは思ってもないよなあ
・ 残クレ利用で任意保険や車両保険に未加入だとしたら…同情の余地なし
・ 車における災害は様々あるが、突然大きな雹に降られるのも最悪だと思う
・ 自宅前の側溝と通学路工事…派手な緑色に塗られてなんか嫌だなあ
・ ニコスのETCカード複数枚発行が終了…複数台の所有者には寝耳に水だ
・ ダイナースのETCカードの発行可能枚数は5枚…流石だな、即乗り換え
・ 減税して低金利で借金して通貨価値を保つ…共存不能なトリレンマだろ
・ 収入を増やしたとて「ブラケットクリープ」に陥ると勤労意欲は下がる
・ 映画「28年後」は駄作…「28日後」と「28週後」の足元にも及ばない
・ Netflixのオススメを信じて観た映画をハズすと、なんかモヤモヤする
・ ハズした映画を観た後でもリッツカールトンのディナーで気分は晴れる
・ 久しぶりに色んな時計売り場を見て回ったが、惹かれる時計が無い
・ 福岡市内にカルティエは4店舗あるが、各店のスタッフの対応は大違いだ
・ 接客が秀逸だったカルティエ大丸店で腕時計「サントス・デュモン」を購入
・ どのブランドを買うかよりも誰から買うかという人間関係を大切にしたい
・ ブランド品を正規店ではなくネットで買う人には永遠に「担当」は付かない
・ 中野ブロードウェイ…強盗が狙うことで腕時計ブランドの勢いが分かる
・ 「頑張った自分へのご褒美」なんて背徳感を誤魔化す言い訳に過ぎない
・ 理屈では常に頑張ってれば、いつでも何でも買う資格があるということ
・ 「観客熱狂でも球児増えず」の記事…翻ってマジシャンの数は?観客は熱狂?
・ 戦略抜きに好きなだけや勢いだけで飛び込んだ人は早晩壁にぶち当たる
・ 自分への期待度は下げたほうがいい…上げて良い目に遭うことは少ない
・ 自分に向いてない分野で上手くいくはずがない…「使えない奴」で終わり
・ 「なぜ自分に?」という身の丈以上の案件は「遂に自分に」まで待つべし
・ 知らぬ間にAIでプロフィールが作られているが、概ね合ってるから驚いた
・ 人生って、この世に生を受けた瞬間から始まる壮大な時間潰し
・ つくづく思う…自分の人生って自分を楽しませるためにあるんだなあ

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マジックと愛車遍歴 13

前回からの続きです…

モーガンスーパースポーツの購入を決断し、さっそく福岡の取り扱いディーラー
に問い合わせたところ、ヨーロッパ市場でも人気沸騰らしく、ディーラーにも
展示車がなかなか入ってこないほどで、今発注しても納車までは1年半かかる
とのこと(なにしろハンドビルドですから)。
それなら急がないともう一度DBXの車検を通さなくてはならなくなるので、早速
ディーラーを訪問し、コンフィギレーターを駆使してボディカラーやホイール、
シートデザインやオプションの数々を設定した上で、その場で正式に発注して
手付金を納めました。
ちなみにボディカラーはエーデルワイスグリーンというグレーを帯びたオリーブ
グリーンといった印象の上品なカラーを選択しました(やはり英国車はグリーン系
が合うと思います)
もちろん試乗はおろか、実車を一度も見ずの発注です。(東京と大阪のショールーム
には実車が展示してあるので、9月上旬に東京のショールームを訪問するつもりです)

1年半は待ち遠しいですが、おそらくあっという間でしょう。
急なお別れではなく、まだしばらくはDBXに乗り続けることができるのも正直
ホッとしています。
自宅の駐車スペースに余裕があれば、DBXを手放したくないのも本音なのですが…。

昨今の自動車産業は100年に一度の変革期と云われて来ましたが、モーガン社の
クルマづくりを見ていると、「えっ、電気自動車? コネクテッド? 自動運転? 
シェアリング?…なんすかそれ?」と言わんばかりの「我が道を行く」の矜持を持って、
正統に進化して来たのだなあと感じます。
(マジシャンとしてもそんな生き様を全うしたいと思うほどです)

ただ進化とは言えど、現代のクルマに標準装備されているものの多くはモーガン
には装備されていませんから、人の側からこのクルマに寄り添う覚悟は必要ですね。
エアコンやシートヒーター(オプション)はあるものの、カーナビやバックカメラ
や運転支援機能(クルーズコントロール、レーンキープアシスト、センサー)の類は
おろかラジオすらありませんし(Bluetooth対応なのは現代的)、サイドミラーは
手動です。
ETCとドライブレコーダーとバックセンサーくらいは納車後に装着する予定です。
まあ、私が免許を取得した時代のクルマを思い返せば、これらの機能は無かった
ので特に抵抗はありません。

人生のアガリのクルマになるかもしれないモーガンスーパースポーツ…オフの日に
ランチのためだけにちょっと遠出したり、助手席にちょこんとお洒落なバッグを
置いて颯爽とクロースアップショーの現場に向かう…そんな理想的な晩年をも妄想
させてくれるクルマです。

1年半後、納車されたらレビューを書きたいところですが、その頃まで当コラムを
続けているのかは分かりません。
私はSNSを何一つしていないので、当コラムが唯一の生存確認方法となっています
が、
これを続けるのも結構な時間をとられるので、徐々にフェードアウトして自身
が楽しむ時間を優先していくつもりです。

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マジックと愛車遍歴 12

前回からの続きです…

羽田空港の書店で手に取ったカー専門誌「GENROQ 7月号」の特集は「究極の6番
勝負」と銘打って、ライバル車同士を比較するものでした。
その特集の中で私が目を奪われたのは、あのポルシェ911の対抗車として登場した
モーガンスーパースポーツ。

そのPVは…コチラ

モーガン社は113年の歴史があり、前身は馬車のメーカーで、昔から伝統的なハンド
ビルドで骨格が木製のスポーツカーを造っていることは知ってはいましたが、その
イメージは2シーターのソフトトップ(馬車の幌のような布製の折りたたみ式ルーフ)
で古めかしいクラシックカーそのものだったので、これまでの私のクルマ選びの中では
選択肢にも入っていませんでした。(確かルパン三世が乗っていたはずです)

モーガンの製作過程は…コチラ(この手作業の凄さは必見です)

私の先入観ですが、大したポテンシャルもない上に不便なモーガンをわざわざ選択
する人って、意識高い系のオープンカー好きで髭面のちょい不良オヤジ…と決めつ
けていました。(ただの偏見です)
そのモーガンがポルシェのフラッグシップである911と対決ですと?…ところが、
特集記事を読むとこれまでのイメージが払拭されました。
まずソフトトップだけではなくハードトップも選べるようになって剛性が上がり、
ボンネットのルーバーも無くなり、レトロな佇まいを維持しながらも現代的でスタ
イリッシュになったこと。
さらにこのスーパースポーツは、ヨーロッパにおいては911キラーとして発表され
ただけに、そのパフォーマンスは強烈です。

長いフロントボンネットの下に収まっているのはBMW製の直列6気筒DOHCターボ
エンジン。
このレトロな見かけで0→100km/h加速は3.9秒(DBXよりも速い)、最高速度は
なんと267km/h(DBXと同等)。
これならアストンマーティンから乗り換えても走りに関しては遜色はないはずだし、
街中ですれ違うことはほぼないであろうレア車なので所有欲も高揚感も満たされる
はずです。
その車窓から見える景色は、DBXとはまた違った彩度の高さだと思います。

ちょっと話は脱線します…スーパーカーに乗るスポーツ選手が「頑張れば将来こんな
クルマに乗れるんだと少年達に夢を与えることができます」などと発言することがあ
りますが、これって余計なお世話だし、単にイキりたいだけなのに、世間から反感
を抱かれないように少しでも好感度を上げようとするのが見え見えなのです。
他人のことなど気にせずに自己満足であることを正直に吐露すればいいのに…。

閑話休題…モーガンのエクステリアはかなり特徴的なので好みは分かれるとは思い
ますが、私は最近のクルマにありがちな釣り上がった目(ヘッドライト)よりも昔から
丸目が好みですしね。
インパクトもあるし主張の強いマジシャンとしてのイメージも醸し出せると思います。
そもそも他人と被るのが嫌で天邪鬼な私には、もうこのクルマ以外は考えられない…
そんな心境になりました。

次回、13へ続く…

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マジックと愛車遍歴 11

久しぶりの愛車遍歴です…

早いもので、またもや愛車アストンマーティンDBXの車検(9月)が近づいて
来ました。
当然車検は通すのですが、今年の初旬あたりから次のクルマをどうするかを考え
始めました。
DBXは乗り心地も最高だし高揚感を満たしてくれるので、まだまだ乗り続けたい
のが正直なところです。

ただ私も60代半ば…DBXの巨体を操舵するのをいささか持て余すようになって、
ついつい小回りの効くセカンドカーのシグネットに乗る頻度が増えているのが
現状です。
街中でDBXを余裕を持って停められる駐車場を探すのも億劫になりました。
マジシャンとして体力的にイリュージョンを演じることが億劫になったのと似て
います。
また残りの人生を考えた時に、生涯であと何台乗り継ぐことができるのか…いや、
それよりもこれが最後でもいいと思えるほどのアガリのクルマを見つけるべき
ではないのか…と逡巡するようになりました。

昨今の世界情勢を鑑みた時、戦争や感染症の蔓延でサプライチェーンが分断されて
物流が止まり、様々な物の納期が遅れたり欠品するのが常なので、クルマに関して
も早めに発注しないと、車種によっては納車までに1年以上かかることも珍しくは
ありません。
従って今回の車検を通したら、次の車検までの2年の間に次のクルマを決めて発注
しなければなりません。
特に輸入車の場合は為替の変動という不可抗力もあるので、現在のレートで確定
しておかないと、迷っている間にどんどん円安が進行する可能性もあるわけです。

さて、DBXの車検は今回が最後と決めたからには早急に次のクルマを決めなけれ
ばならないのですが…自分の中ではDBXを凌駕するほど欲しいと感じるクルマを
すぐには思いつかないのが現実でした。(旧いクルマの中では、一度は乗りたかった
のが3台あります…ダイムラーダブルシックス、オロチ、キャデラックXLR)

そこでこれまでのクルマの使い方を回想しつつ、これからの使い方を想像してみま
した…はたしてDBXのポテンシャルは十分に発揮できたのか、次のクルマはどんな
目的で乗りたいのかというコンセプトを重視しました。
もっとも「所有する喜び」と「走る歓び」だけは譲れません。

DBXの後継となるラグジュアリーなSUVであれば、カイエンやウルスやベンテイガ
あたりが候補となるのでしょうが、既述したように大型車は年齢的に取り回しが
キツく感じるようになったし、5人乗りなのに滅多に2人以上乗せたことはないし、
荷室は広いのにゴルフやキャンプに行くこともなければマジックの大道具を積んだ
ことすらありません。

それならば、複数人を乗せたり荷物を積むことを度外視して、人生で一度も乗った
ことがない2シーターのスポーツカーで余生を謳歌してみようという結論に至り
ました。
乗り降りしづらいスポーツカーは腰痛の原因となる懸念があるものの、筋トレの
効果かここ数年は酷い腰痛も発症していないし…というわけでアストンマーティン
のショールームで最新型のヴァンテージの運転席に座ったところ、あまりの視界の
悪さと車幅の広さで運転する自信が萎えてしまいました。
そもそも車高が低くてロングノーズのスポーツカーは、よく利用する立体駐車場の
スロープやコンビニの駐車場の段差で鼻先を擦ることにも気を遣います。

そんなこんなで悩んでいる最中、羽田空港の書店で手に取ったカー専門誌に掲載
されていたスポーツカーに目を奪われたのです。

次回、12へ続く…

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雑感 その57

・ 地震…10年間に震度7に3回見舞われるとは熊本県民はつくづく気の毒だ
・ 海水浴客がピーク時の9割減とか…酷暑で海水浴どころじゃないだろ
・ 乗る扇風機…風呂上がりに汗をかかずに済むので、この夏は重宝している
・ 福岡県議会…それなりの住民税を納めている立場なので怒り心頭だよね
・ 食料品の消費税減税は悪手だな…低所得者への給付金に一本化すべき
・ 最近、日経脳活クイズの超ムズ間違い探しにハマっている
・ 羽田空港での食事がマンネリ化してきた…他にも色々と試してみるか
・ 選択肢が多過ぎるといつまで経っても決められないことってある
・ 選択の自由が幸福なのではなく、正しい選択こそが幸福の本質である
・ 腕時計やクルマの選択肢が多くて決められない時だけは至福の時
・ お金がない頃はお金の不安ではなく人間関係の不安の方が大きいのが普通
・ FIREは射程圏内なれど、時間が余ると浪費するからまだまだ働きたい
・ 若くしてFIREを望む人は仕事の本当の楽しさを知らないのかもしれない
・ FIRE後に旅行ばかりしていると、無性に働きたくなるらしい
・ 定年を迎えた人が解放感を味わえるのは、せいぜい半年だとか…
・ 「ベッドから飛び起きたくなること」を常に持ち続けている人は幸せなはず
・ 成功体験のある人は、それを失敗するまでやり続けてしまうから怖い
・ 成功は偶然やセンスに左右されるが、失敗は科学的に原因分析が可能
・ 「大失敗」は諦めが悪いことに起因することが多いから諦めも肝心
・ 勝ち過ぎて注目された企業って、そこがピークで潰れる事が多い
・ 受賞したマジシャンは、そこがピークだったって人も多い
・ 「勝つ」ことは限られた狭い土俵の中での相対的な評価に他ならない
・ 市場が飽和した時「自分に次の選択肢はあるのか」を考えながら働くべし
・ スキルがあっても「見つけてもらえない」ままでは出番は訪れない
・ 過度に現象を重ねたり技術を誇示しても大したリターンは得られない
・ 「最高」のマジシャンがその現場にとって「最適」とは限らない
・ 嫉妬深い人は、自分の物差しから外れた人を異端児として糾弾しがち
・ どうやって生活が成り立っているのか不思議な人が多い業界だよなあ
・ 自己啓発本?…これ以上ポジティブになる必要性は無いから手に取らない
・ 24年ぶり3回目…我ながら、まるで久しぶりの甲子園出場校みたいだ

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