断捨離を考察する 2

前回からの続きです…

今回は人間関係の断捨離について考察したいと思います。
非常にセンシティブなテーマですから慎重に、しかしながら核心はしっかりと
書こうと思います。
まず初めに、私は随分前から年賀状を出さなくなりましたが、それも広義の意味
では断捨離と言えるのかもしれません。

ある断捨離関連本に次のような一節がありました…「モノを捨てるのは簡単、コト
を手放すのはその次で、人と別れることがいちばん難しい」
その理由としては、人間関係が拗れる背景には、相手の問題だけでなく、自分
の内側に「曖昧さ」が残っているから…本音では離れたいのに、情や遠慮が働き、
決断を保留し続けてしまう…と記しています。(この著者は優し過ぎますね)

はたしてそうでしょうか?…私は逆にモノやコトを切るより簡単だと思います。
前回、モノは「まだ使うことがあるかもしれない」「手放すのはもったいない」と
いう感情が「保留」という目に見えない心の淀みを生じさせると書きました。
ところが「人間関係の断捨離」が脳裏によぎったということは、少なからず相手に
対して「負の感情」が生じたということに他なりません。
負の感情を抱えたまま笑顔で付き合うことは大きなストレスであり、それに気
づかない相手は遠慮なくこれまで通りの付き合い方を続行するわけで、放置し
たところで、そこに改善の余地はありません。
我慢し続ければいつかは爆発しかねず、精神衛生上「保留」し続けることは不可能
ですから、モノやコトより断捨離は必要不可欠なはずです。

他人の愚痴を聞くのが苦痛だと宣う人もいますが、それならばさっさと断ち切
ればいいのにズルズルと続けてしまうのは、実は「頼られている自分」「忙しい自分」
に陶酔して、それを吹聴あるいは発信するなどして自己満足しているからです。
この手の人は、面倒な相手を断捨離するどころか、逆に承認欲求を満たすため
に必要としているのです。

一般的に人間関係をバッサリと断ち切れない理由の多くは「損得の関係性」で考え
るから…縁が切れたら仕事上の不利益を被るとか、これまでのような情報が入ら
なくなるとか、相手に関連した多くの人と縁が切れてしまうのではないか…等々。
自己の利益を優先して嫌々ながらでも関係を続けるのも、卑屈ですが消極的選択
としての一つの生き方でしょう。

まあ断捨離しなきゃと思いつつも、人間関係の「終わり」を認めるのが苦手な人が
多いのも事実です。
しかしながら、情や義務感や世間体など、断捨離後の周囲からの視線や評価を気に
していると、本来は終わっているはずの関係にしがみつき、自らを消耗させてし
まうことになるのです。

次回3に続く…

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断捨離を考察する 1

近年、少しずつ断捨離を進めている最中…色んなモノを確認する度に、全く記憶
にないものや当時の記憶が走馬灯のように蘇るものが出てきたりと、まさに自ら
が歩んできた人生そのものなのだなあと回想してしまいます。
同時に断捨離というのは、「言うは易し行うは難し」と改めて感じております。

そもそも「断捨離」という文字が示すように3つの流れがあります。

外からなだれ込んでくるモノを断つ「断」、溜まっている不用品を手放す「捨」、
断と捨を行うことでモノへの執着から離れる「離」…これらの動きの結果が精神や
住空間に新陳代謝をもたらすのでしょうね。
断捨離を意識し始めた頃から、断捨離や片付けの専門家の雑誌記事等を見かける
度に斜め読み程度で読んではいたのですが、そのアドバイスや考え方も一日5分
でいいから少しずつとか、一部屋を一気にとか、服や本や思い出の品等の分野別
にやるべきとか…まあ様々。

断捨離する規模や分野を決めるのもいいのですが、残すモノを選び抜く「ふるい」を
持つことが重要ではないでしょうか。
まずは賞味期限切れの食品など、明らかな不要品(ゴミ・ガラクタ)を捨てて、
今(時間軸)の自分にとって大切なモノだけを残し、さらに自分にとって必要で、
相応しくて、心地良いかで厳選すれば、捨てたことを後悔することもないのでは。
たとえ後悔したとて、その経験こそが決断力を育むことになると思います。

目の前のモノを一つずつ手に取り、残すか手放すかを決める…その地道で小さな
行為こそが断捨離の始まりなのですが、その動きを止めているのはモノが多いか
らでも時間が無いからでもなく、「保留」という目に見えない心の淀みに他ならない
と思います。
残すか否かを決めきれずに、判断を先送りする曖昧な状態が積み重なるほど澱が
溜まって、量としてではなく状態として心理的な圧迫となります。
 
私の場合が特殊なのは、一般の方々には縁遠い仕事の道具(マジック道具や書籍)が
多く、残すか手放すかではなく、自分がそのマジックを今後もやるのかやらない
のか、やれるのかやれないのか、はたまた今後もやりたくてもやる機会があるの
かないのか…という判断に苦慮する悩みが複雑に絡み合っているからです。

ほぼ全ての道具はATAケースに保管して大切に扱ってきたため、新品同様の美しさ
を保っている道具も多いので、今後もスポットライトに照らされて活躍させないと、
もったいないし可哀想だな思うのです。
手放すと決めた道具は、今後それらのマジックに最も相応しい後輩マジシャン達が
使っていくことになるのでしょうね。

色々と書いてはみたものの、断捨離の核心は「するかしないか」に尽きると思います。

まずは重い腰を上げて、家の中の気になる場所を見に行く勇気を持つことが肝要で
しょうね。

次回は、「人間関係の断捨離」についても考察してみたいと思います。

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雑感 その49

・ 毎冬に悩まされる手荒れ…このハンドクリームがベスト…コチラ
・ クレイジーアワーズは1時間に1回ドラマが起こるから実に楽しい
・ 1年経つの早いなあと感じるけど、最近は5年や10年スパンで感じる
・ 毎年の行事より車検や時計のオーバーホールの時期で時の流れを感じる
・ ロジェデュブイのオーバーホールの見積もり…スイス送りで23万円?!
・ 平日昼間のデパートの時計売り場って、こんなに閑散としてたっけ
・ 腕時計価格の爆上がりは、スイスフランに対する円の最安値が原因
・ 結局、円安って日本の経済力の低下を反映しているんだよなあ
・ 1995年、1$=79円でイリュージョンを買いまくってた頃が懐かしい
・ 聞こえの良い「負担減」を叫ぶだけのを政治家はあまりにも無責任
・ 日用品ならともかく、嗜好品はネットで購入したら思い出にならない
・ 服、時計、車…あの担当者だからこそ購入したものは思い出深い
・ トムフォードの鮮やかなブルージャケット…冬物でなければ買いだった
・ ヴェルサーチのデニムを購入…ブランドロゴが財務大臣に見えてきた
・ ダイナースカードって一括払いしかできないのか…知らなかった
・ 福岡空港内に2軒あった鮨屋が両方とも無くなったのは何故?
・ 1年ぶりの新幹線移動…やはり飛行機の方がいいな…マイル貯まるし
・ 新幹線が飛行機に優るのは、時間の正確さとトイレのクオリティー
・ 新幹線で配られるおしぼりのスポンサーは、相変わらず某エステか
・ 上りエスカレーターでは前の人の靴の踵の擦り減り具合が気になる
・ 昔の自分のマジックの映像を見て引っかかってしまった…ショック
・ 最近お気に入りの予言マジック…演じていると面白くてしょうがない
・ 久しぶりの外国人相手のクロースアップショーを乗り切るとホッとする
・ 観客参加型マジック…人選ミスで台無しになるとホント悔いが残る
・ 「自分をどう見せたいか」より「相手から見た自分を想像する」方が大事
・ 「見せるためのマジック」と「自己満足のためのマジック」を区別すべき
・ どんなマジックが自分に合うのかという「見極め力」は人生を左右する
・ 〇〇界のオリンピックと本物のオリンピックは比べるべくもないなあ
・ SONGSでの小椋佳…「人間の一番贅沢な遊びは学び」…腑に落ちた
・ Mr.マリック…「人の驚く顔ほど面白いものはない」…腑に落ちた

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クレイジーアワーズ

クレイジーアワーズ…腕時計愛好家にとっては言わずと知れたフランクミュラー
を代表する傑作時計の一つです。

インデックスの数字がバラバラに配置され、時計デザインの大前提…「時針が12
時間かけて1時~12時を巡ること」が絶対ではないということを示したことで、
発表当時は大きな話題となりました。
ジャンピングアワーという特殊な機構を使ったもので、時針が瞬きする間も無く
移動する様は、実際にその動きを見れば驚きを禁じ得ません。

ところで、長年フランクミュラーのファンとして多くの時計を蒐集してきた私が、
これまでクレイジーアワーズは所有していませんでした。
ある意味マジシャンのイメージにはピッタリなのに、何故所有しなかったのかは
自身でもはっきりした理由は分からないのですが、当時あまりにも有名になって
いたがために、安易にブームに乗っかっていると思われることに若干の抵抗があ
ったことや、どのモデルも派手でクロースアップショーの際に着用している場面
を想像すると、ちょっと悪目立ちして、演技のノイズになりそうな気がしたのは
覚えています。
また、そのうちにと思いながら年齢を重ねるに連れて「今更この歳で着けても似合
うのだろうか」と感じるようになったのも事実。

それでもずっと頭の片隅には、いつかはクレイジーアワーズを所有したいという
願望は燻っていたところ、20本限定で製作されたシックなモデルに運良く巡り
合うことが出来ました。
1月中旬、GINZA SIXのブティックで現物を確認して購入を即決しました。

今回購入したモデルは…コチラ

小ぶりで上品なゴールドケースにマットホワイトのダイアル、ブルースチールの針
に同色のインデックス、そして裏蓋はシースルーバック…フランクミュラーの初期
作品を彷彿とさせる、まさに大人のクレイジーアワーズという佇まいなのでした。

納品前の検品を無事に終え、2月7日、GINZA SIX フランクミュラー店長のMさん
が現物を携えて福岡まで届けに来てくださいました。
同じくフランクミュラーオーナーの友人も交えて、中洲のレストランで納品祝いの
食事会、そしてクラブ活動へ…行きつけのクラブのオーナーママも素敵なレディース
ウォッチをオーダーして、フランクファミリーの仲間入りをしました。
その後はRintaroの店「セピアライン」へ…ここでまたフランクミュラーオーナー
の後輩マジシャンと合流して、時計とマジック談義で盛り上がった一夜でした。

しかしこのクレイジーアワーズ、酔っ払うと本当に時間を読み取れなくなるので
飲み過ぎ注意ですな。

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雑感 その48

・ 過去の出来事をポジティブに覚えている「回顧バイアス」ってありがち
・ 回顧バイアスのおかげで自己肯定感や再チャレンジの意欲が保たれがち
・ 計画を立てている時は「楽観バイアス」で上手くいくだろうと思いがち
・ 計画実現の「最悪のシナリオにかかる日数」が実際にかかる日数になりがち

・ 「解釈レベル理論」があるために計画している先のことは抽象的になりがち
・ あの時は地獄だったけど良い経験になってるんだよなあと納得させがち
・ 恨みが深いほど「終わったらノーサイド」と言いがち
・ 他に手が無い人に限って「退路を断つ」って言いがち
・ 退職後は「今日行く所」と「今日やること」がないと一気に老け込みがち
・ 退職後に名前を呼ばれるのは役所、銀行、病院くらいになりがち
・ 手を抜くと、色々計算したり罪悪感に苛まれるから逆に疲れがち
・ 手を抜いた仕事を続けているとツキが逃げがち
・ 引くてあまたの人は退職後も重宝されるがダメな奴は在職中に切られがち
・ 人は社会が用意した幸せになるための「答え」を求めて彷徨いがち
・ 善人同士は話し合いがまとまりづらく、悪人同士は直ぐに団結しがち
・ 自分が何者かを理解できてない人ほどリセール価格で時計や車を選びがち
・ 投資で狼狽売りをする人は、自らのキャリアさえも狼狽売りしがち
・ 部屋を片付けられない人は人生の諸問題も散らかりがち
・ 人を見かけで判断するなと言う人ほど見かけで判断しがち
・ 機会平等が本筋なのに、努力しない人ほど結果平等を主張しがち
・ お水系マジシャンはお酒抜きの場でも酔客相手のような対応をしがち
・ 安売りをして得た仕事なのに自分の実力と勘違いしがち
・ マジシャンはアスリートのような引退宣言はせずにダラダラ続けがち
・ マジシャンは本人が信じてもいない「おまじない」をやりがち
・ 腕時計の価値を知らないマジシャンがウォッチスティールをやりがち
・ パクリマジシャンは自己嫌悪を糊塗するために「オマージュ」と言いがち
・ いかがわしいマジシャンの共通点は運命や精神や霊能者の話をしがち
・ 「〇〇とは親しい」と宣うホラ吹きの眼前でその〇〇に電話すると焦りがち
・ 調教の苦労を知らない外野ほど「そりゃ鳥出せばウケるでしょ」と言いがち
・ 「私は横から見てましたが、タネが分かりませんでした」…MCが言いがち

 

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ターゲットを定める 2

前回からの続きです。

ある飲食店経営者の著書の中に次のような一節がありました…

どんな店づくりをしたいのか、どんなお客様を集めたいのか、何を特徴にした
いのか…まず何をやりたいのかという思いをメニューに込めることが大事です。
そのメニューをもとに必要な厨房設備や食器のテイスト、備品数など全てが決
まっていきます。もしそれがなければ、方向が定まらない中途半端な店づくり
になってしまうということです。いい店には、「この店のコレを食べたい」「この
季節になったらあの店のアレだ!」というメニューが必ずあります。


どうでしょう…マジシャンに置き換えても全く同じことが言えるのではないで
しょうか。
どんなマジシャンになりたいのか、どんな演目を十八番にしてどんな観客を
ターゲットにしたいのか。
それを基に己の芸を磨くことはもちろん、衣裳や道具はどの程度のクオリティ
や規模のものを揃えなければならないのか…それらを真剣に考えることによって
自身のイメージするマジシャン像というものが定まっていくのだと思います。
その結果として、アレが観たいからあのマジシャンを呼ぼう、この演目はみんな
やってるけどあのマジシャンでなきゃダメなんだ、今度のパーティーにはあの
マジシャンこそ相応しい…とブランディング構築がなされていくのでしょう。

ところで、名店と呼ばれる一流の鮨屋には自然と富裕層が集まるようになり、
その客層を満足させるために「おまかせ」と呼ばれるコースが生まれたと云わ
れています。
お客様に「何が食べたいですか?」と聞いた後に指定されたものを出すのではなく、
とにかくその時期に一番美味いもの、大将がいいと判断したものを出すわけです。
名店は接待で使われることが多いことから、自分で食べたいものを選ぶよりも
大将を信頼して任せるというわけですね。(富裕層はおまかせの価格を聞くような
野暮なことはしません)

マジシャンも「おまかせ」されるようになればしめたもので、オファーがあった際
に、私はパーティーの主旨や客層をリサーチした上で、全て任せて頂いて最も相
応しい演目を構成して臨むように心がけていますし、近年は報酬に関しても値切
られた記憶はありません。
その代わり、おまかせのマジックはそのマジシャンのベストなのですから、ウケ
なかったとしても、その評価は甘んじて受け入れなければなりません。

昔は仕事欲しさから迎合して、クライアントの要望にできるだけ応えていました
が、その結果はどうなったかというと、動物NGの会場なのに「鳥を飛ばしてほしい」
とか、直前になって「うちの社長をマジックで出現させてほしい」「誕生日ケーキを
出してほしい」などとクライアントのワガママや無茶振りを増長させがちでした。
それらを乗り越えたところで、付け焼き刃なマジックなどで高い評価を得ることは
ありません。
またそのようなクライアントに限って値切って来る傾向があります。

最悪なのは「素人の思いつき」を要求されることです。
ある立食パーティーで「乾杯と同時にショーをスタートしてほしい」というタイム
スケジュールを提案されたことがありました…立食パーティーでは、乾杯が終わ
れば空腹な客が料理に群がってショーなんて見るわけがないことすら素人の幹事
は考えが及ばないのです。
この時は幹事を強く説得して乾杯後30分経ってからのスタートに変更して事なき
を得ましたが…まあ、過去には色々とありました。

ところで「すし」の漢字表記には「寿司」と「鮨」の二種類が使用されるのが一般的
です。
「寿司」の方は、例えば冠婚葬祭や祝宴のように、他の料理も色々出されるような場で
食べる「すし」のこと。
一方で「鮨」は、鮨だけの専門店で食べられる「すし」です。

マジシャンとしてスキミング戦略をベースとする私は、迷わず「鮨」を標榜する道を
選択しました…それによって自ずとターゲット(理想とする客層と現場)が定まった
のは言わずもがなでした。

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ターゲットを定める 1

2024年11月16日に「相応しい現場を選ぶ」というタイトルのコラムを書きました…
あるマジックがウケるためには、それに相応しい現場で演じることが肝要である
という内容でした。
このコラムはアクセス数も多く、現役でプロ活動をしているマジシャンからも
一定の賛同を得たようです。
もちろん例外もあります…パフォーマーがメジャーであれば、現場がホテルで
あろうが、ホールであろうが、ショッピングモールであろうが、その知名度と
求心力でどんな演目でも観客の集中力や理解力を増幅させてウケることは可能
だということです。(言うなれば力業もできるということですね)

今回は「ターゲットを定める」として自身が最も見せたい演目で評価を得たければ、
それに相応しいターゲットを選ぶことが重要だとする考察です。
一定の経験値があるマジシャンならば、「この客にはこの演目」「今夜のパーティーなら
この演出」という具合に本能的にそれを理解し実行しているはずです。

まず理解しておかなければならないのは、先に述べたように、メジャーならその
知名度で集客できるので、最大公約数的な演目でどんな場所や客層でも通用する
のですが、そうでなければ、ある程度は自分がどんなタイプでどんなターゲット
に相応しいマジシャンであるかを自覚する必要があるのです。

夜職で酒席にどっぷりと浸かったマジシャンの中には、素面の客に酔客と同様の
馴れ馴れしい接客をしたり、場違いな下ネタでドン引きさせたり、嫌がる女性客の
心情を度外視して薄汚れたスポンジボールを握らせたり、昭和の駄洒落を連発
して客が苦笑いするしかない場面等を多く目撃して来ました。(もちろん私も数多の
失敗をやらかしています)
現在ではコンプライアンスでアウトなものも多いのですが、それぞれの演目が
ダメなわけではなく(不潔は論外です)、これらの事象はその武器がターゲットに
刺さらなかった…と言うよりも、そもそも定めたターゲットが間違っていたと
いうことです。

またテレビ番組においては、どんなに寒いマジシャンでもそのターゲットである
ゲストタレントが気を遣って大げさに盛り上げてくれる傾向があることから(それが
タレントの仕事ですからね)、テレビ慣れしていないマジシャンは本気でウケている
と勘違いすることもあるでしょう。

まずは生活していくことが最優先で、どんな客層でもどんな現場でも引き受け
ざる得ないという現実もあるとは思いますが、一度立ち止まって、自分という
マジシャンはどんな主戦場に相応しいマジシャンなのか、どんな客層や現場を
ターゲットとするべきなのかを見つめ直す時間は必要だと思います。
自己分析の後、所謂正統派スタイルのマジシャンには向いていないことを自覚
したのか、潔く燕尾服を脱いで、園児をターゲットにしたパフォーマーに鞍替え
して成功した人も知っています。

自分にとって生きやすい生態系…魚に例えるなら、せめて自分が海水魚なのか
淡水魚なのかくらいは自己診断しておいた方がよろしいかと…

次回2へ続く…

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雑感 その47

・ 今年のフランクミュラー卓上カレンダー…存在感があるし実用的
・ フランク×ダナーの新色ブーツを購入…色々とセットアップが楽しみ
・ 早起きして出かけると感じる…早朝から動いている人は想像以上に多い
・ 歯科医院はコンビニよりも多いが、美容室は信号の数よりも多いらしい
・ 今年は本格的に断捨離をやろうと決意…果てしない作業になりそう
・ モノの断捨離、ヒトの断捨離…いずれにしても先見の明のセンスが必要
・ 若いうちに一通り付き合ってみれば、自然と断捨離の慧眼が養われる
・ オーバーツーリズムもやや落ち着いたせいかホテルの予約がしやすい
・ 問題外国人がいるから外国人問題が派生するのだろう
・ エンタメは局地的人気は出ても国民的スターは生まれない時代だなあ
・ 久しぶりにプロレスを観たが、やはり虚実ない交ぜの歌舞伎だなあ
・ 高尚であるより動機が不純である方が絶対に結果を出しやすいと思う
・ とんでもない逆境を経験していると、大抵のことには動じなくなる
・ 逆境を経験している人の話は、圧倒的な臨場感と説得力を伴う
・ 様々な経験の積み重ねが、脳内に優れた「検索エンジン」を構築する
・ 安直に頼み事をする人の運気は確実に下がっていく
・ 自ら運気を上げることができる成功者は面倒見が良く見返りを求めない
・ 金の正しい使い方は、自分が楽しむか、人に喜ばれるかの二択のみだろ
・ 早く金持ちになりたければ早く金持ちになろうとしないことらしい
・ 金で買えないものの価値は金で買える大抵のものを手にしてこそ分かる
・ 成功とはわらしべ長者のようなもの…二乗作用で倍々ゲームとなる 
・ スピリチュアル…人はなぜ見えないものを信じたがるのだろう
・ スピリチュアル…したり顔で語るマジシャン自身が一番信じていない
・ たかが手品にスピリチュアルを加えるのは、タチの悪いトッピング
・ 大して親しくもない人物をすぐに紹介しようとする者は信用できない
・ 知らないのに知っていると思い込むのは、知らないことより怖い
・ マジックの話題しかできない人は、金魚掬いの紙より薄っぺらい
・ あそこでミスったからと弁解するマジシャンはノーミスでもウケない
・ 世界一のマジシャンですら下ネタスキャンダルに塗れるこの業界て…
・ 完璧な準備をしても、本番では想定外のトラブルが起こるのがマジック

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2026年 始動

2026年 明けましておめでとうございます。

昨年は大晦日まで仕事をして、正月はJALのマイレージポイント交換で取り寄せ
たおせち料理を食べながら、箱根駅伝を楽しんでおりました。
その箱根駅伝…大会新記録が出るなど、今年も青山学院の圧勝でしたね。
(並走する美しいブルーカラーのセンチュリーSUVにも目を奪われておりました)
学生時代という人間形成を左右する時期に、ここまで全身全霊を傾ける事がある
のは素晴らしいと思います。
実力を出せた人も出せなかった人も、卒業後に競技を続ける続けないに関わらず、
若い時期に命懸けで頑張った経験は、今後の人生の糧になることは間違いないで
しょう。

私自身も学生時代に凄まじいエネルギーでマジックに傾注して(もちろん留年しな
いように勉学にも励みましたが)、その結果で現在の生活が成り立っていることを
回想しながら、自身の学生時代と重ね合わせることで、ある意味感慨深く二日間
のレースを楽しみました。

もうこの歳になれば、改めて優等生的な新年の目標を掲げたり、大言壮語な宣言
をする気はさらさら無いのですが(密かな企みは幾つかあります)、昨年の10月に
「ゴールデンタイムとピーク」というコラムに書いたように、「若さ」というゴール
デンタイムはとっくに過ぎたので、人生後半のピークを謳歌しながら充実した
日々にしていこうと思ってます。

自身を飛行機に例えれば、「やりがい」を燃料に、ピークを維持しながらの安定飛行
ができるだけ長く続けば最高かなと。

機体の整備も完了したので、2026年そろそろ離陸します。
燃料切れと乱気流に留意しながら飛行しますので、今年も宜しくお願い致します。

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さらば2025年

毎年のように今年もあっという間だったなあ…と感じるのは、それはそれで
慌ただしかったことの裏返しとも言えるわけです。
今年の飛行機の搭乗回数は70回と例年の100回以上には及ばなかったものの、
加齢のせいか、疲れ具合は例年通りですね。
ただこの一年は風邪も引かず、ぎっくり腰も再発せず、健康に過ごせました。

仕事では重責を担うポジションに就任したために、本格的な二刀流、三刀流
の人生がスタートした年になりました。
12月はクリスマスのみを都内で過ごし、マジックの仕事は好条件のクロース
アップのオファーのみを受諾しました。

昨年の個人的なトピックスとしては、なんと言っても自宅駐車場造成の外構
工事だったわけですが、今年は春から家電の故障が相次いだ年でした。
家電の故障はなぜにこんなに連鎖するのか…ダイソンの掃除機2台同時の故障
に始まり、サーキュレーター、テレビ、腕時計ワインダー、トイレ、除湿器、
電気ケトル(これはリコール)…。
もういっその事と思い、洗濯機、エアコン、電子レンジも買い替えたところ
やはり家電は最新のものに限るなと実感した次第。
機能は日進月歩なので、QOLはかなり向上しますね。
(まとめて買い替えたので、10年後辺りに揃って寿命を迎えそうですが…)

家電の故障もこれで一段落と思いきや、以前からカタカタと安定感がなかった
キーボードがさらに不安定になったので、手に取ってよく確認すると、なんと
電池がパンパンに膨らんでいました。(あぶねー)
早速買い替えて、このコラムを書いているところです。

あとは、夏の大雨の時期に雨漏りが発生…屋根の断熱防水シートの保証期間内
だったので、無償で修理してもらえて一安心でした。
我が家は築年数が経っているので、今後も小まめなメンテナンスを欠かさずに
終の住処として大切に維持していきたいと思います。
家の築年数よりも遥かに古い自身の身体のメンテナンスも欠かせません。
健康寿命が長くないと長生きしても意味がありませんからね。

年末は服とマジック道具の断捨離…二人の後輩マジシャンに色々と引き継ぎを
して後を託しました。
実際に舞台やテレビで演じて好評を博してきたものばかりなので、末長く演じ
てもらいたいものです。

なんだかんだと慌ただしいながらも充実した2025年でした。

それでは皆さん、良いお年をお迎えください!

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